事例Ⅲ攻略のカギ!設問の「切り分け」方法 by じま

事例Ⅲ

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■はじめに

みなさん、こんにちは!タキプロ16期の じま です。

はじめまして。私は公務員として19年間勤務した後、民間企業の新規事業担当として農業ベンチャーを設立し取締役に就任しました。

しかし、企業経営の知識が不足していると痛感し、中小企業診断士の勉強を開始しました。そして、運よく1次試験・2次試験ともに1回で合格することができました。

実は、そんな私ですが、事例Ⅲは苦手でした。

例えば、同じ年度の設問内でも第2問と第3問で似たようなことを問われ、「何を答えればいいのか?」と迷うことが多かったのです。
つまり、「設問の切り分け」ができず、解答がぼやけてしまうことに悩まされました。
本記事では、事例Ⅲの「切り分け」に焦点を当て、その考え方や対策を解説します。

■事例Ⅲの「切り分け」とは何か

「切り分け」とは、
設問ごとに適切な解答領域を設定し、重複せずに整理して答えること
です。

いや分かるけど!って感じですよね。事例を使って詳しく見ていきましょう。

令和6年度 事例Ⅲ

第2問
どのように工程改善を進めるべきか、100字以内で助言せよ。
第3問
どのように工程管理業務を改善するべきか、その進め方を100字以内で助言せよ。

この2つの設問は似ているように見えますが、「工程改善」と「工程管理業務の改善」は異なる視点で捉える必要があります。

  • 第2問(工程改善):生産現場の具体的な改善策(例:作業標準化、ボトルネック解消、設備導入など)
  • 第3問(工程管理業務の改善):生産管理の仕組みを改善する方法(例:進捗管理のデジタル化、スケジューリングの見直し、在庫管理の最適化など)

このように、設問ごとの違いを意識して回答を整理することが、「切り分け」の重要なポイントとなります。

その他の「切り分け」問題

例えば、以下のような設問も考えられます。

  1. 「生産上の課題を述べよ」
  2. 「その課題を解決するための施策を述べよ」
  3. 「施策を導入した際の効果を述べよ」

この場合、

  • 課題は現状の問題点(例:作業のムダが多い、在庫が過剰など)
  • 施策は具体的な対応策(例:標準化、レイアウト変更など)
  • 効果は施策の成果(例:生産リードタイムの短縮、品質向上など)

やはり、事例Ⅲの壁を乗り越えるカギは、『頻出パターン』を理解し、問題の内容をキレイに切り分けることにあります。

■「切り分け」のための対策

国語的な違いを適切に理解する

設問の表現に着目し、「何を問われているのか」を正しく理解することが重要です。 例えば、「工程改善」と「工程管理業務の改善」は一見似ていますが、前者は現場レベルの改善、後者は管理業務の見直しという違いがあります。

設問のキーワードを分解し、

  • 動詞(進める・改善する・助言する など)
  • 名詞(工程・管理・業務 など)

に着目して、比較することで、適切な解答の方向性を見極めることができます。

1次試験の知識で分類する

事例Ⅲでは、1次試験の『運営管理(生産管理)』の知識がそのまま活用できます。 例えば、以下のような分類方法を覚えておくと、適切な「切り分け」がしやすくなります。

4M(Man・Machine・Material・Method)

  • Man(人):作業員のスキル不足、教育の必要性
  • Machine(設備):老朽化、故障頻度の増加
  • Material(材料):品質ばらつき、在庫管理
  • Method(方法):標準化不足、作業手順の非効率

QCD(Quality・Cost・Delivery)

  • Quality(品質):不良品率、品質管理の精度
  • Cost(コスト):生産コスト、無駄な作業の削減
  • Delivery(納期):リードタイム、在庫管理

これらを体系的に理解し、設問の要求に応じて適用することで、適切な「切り分け」が可能になります。
私自身も第2次試験の勉強を始めて、1次試験の『運営管理(生産管理)』のテキストを何度も読み返すことがありました。

■おわりに

事例Ⅲは特に「手続き的」に解答を作り上げることができる科目です。

特に、パターン化と1次試験で出てくる用語の語呂合わせを活用して「呪文を唱えるように解答を書く」くらいの感覚で臨むと、スムーズに解答が作れるようになります。

私が事例Ⅲ対策で参考にしたのは14期サトさんの記事です。

ぜひ、この記事を参考にしながら、事例Ⅲの「切り分け」を意識した解答作成に取り組んでみてください!

さて次回は、ジュヌヴィエーヌ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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