【事例3の特徴を知ろう!!】その2
ひろおみ@タキプロ5期生です。
梅雨に入って、雨の日が多くなってきました
体調など崩さないように、お気をつけてくださいね。
今日は2つめの事例3の特徴(ポイント)について記事を書いていきます。
(まとめ)
事例3の特徴(ポイント)は
①時系列に沿って企業の強みややってきたこと、外部環境の変化を理解しつつ
②現場で生じている問題点や課題を正確に把握して
③生産管理の知識を踏まえた答案をつくっていく
今日は②を見ていきましょう!
②現場で生じている問題点や課題を正確に把握して
事例にはそれぞれ特徴があります。
与件本文に着目すると事例ごとに特徴が見えてきます!
事例Ⅰでは、事例企業の「経営課題」が書かれている
事例Ⅱでは、既存顧客や新規顧客となる「ターゲット」が書かれている
では事例Ⅲでは??というと
必ずといっていいほど、「現場で生じている問題点や課題」が記載されています。
では具体的に平成25年を例に見てみましょう。
第4段落
納期や価格面での評価は低い。
第8段落
通信施設での調整事項や設計変更などの内容は担当している設計担当者しか分からない。
また、技術部としてCADの使用方法についての標準化やデータの共有化は図られておらず、
設計担当者各人がそれぞれ独自に使用している。
受注から据付け施工完了までの全期間に占める設計担当業務には大きな時間が割かれている。
第10段落
関東工場で製造された製品は、関西本社工場にある物流センターに運ばれそこで在庫となり、
両工場で製造されたものを物件ごとに組み合わせて出荷する。
では、そもそもどうやって「問題点や課題」を見抜けばいいんだよ!?と思う方も多いと思います。
その際にはいくつかの切り口を持っておくことが有効です。
<問題点や課題を見抜く切り口>
①QCDの観点から見て、自社の水準が低い
平成25年では「納期や価格面での評価は低い。」と書かれていますが、「コストが割高である」
「納期の遅延を繰り返している」「不良品が発生している」などの記載があれば確実に押さえる必要があります。
②ECRSの観点から見て、改善の余地がある
前述の第10段落の記述では、関東工場で製造した製品をわざわざ一度、関西本社工場にある物流センターへ
運んで、出荷しています。図示すると分かりやすいのですが、物流工程上にムダがあり、「なくせないか」の
観点から考えると「問題点や課題」と考えることができます。
※ECRSとは?
Eliminate(なくせないか)、Combine(一緒にできないか)、Rearrange(順番を変えられないか)
Simplify(簡単にできないか)の4つのステップから業務プロセスを改善していく考え方です。
診断士1次試験の運営管理では、頭文字をとって「ないじゅんか」などと語呂合わせで紹介されることもあります。
③3Sの基本原則で改善の余地がある
3Sとは、ECRSと同様に運営管理の知識として1次試験で問われる、「単純化:simplification」、「標準化:Standardization」、
「専門化:Specialization」の3つの基本原則です。
この中でも「標準化」は毎年のように問われる観点で、「バラツキがある」「場当たり的な対応をしている」などの記述がある場合は
特に活用しやすい考え方です。
いかがでしたでしょうか?
このように切り口を持った上で「問題点や課題」を確実に拾えるようになると、事例Ⅲの苦手意識も減ってきます。
一度過去の本試験問題や予備校の模試・演習などでも制限時間を設けず、是非分析してみてください!
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