診断士:2次 事例3 事例の特徴を把握しよう vol.7
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こんにちは。昨日は診断士の仲間と、今後の診断士像について、熱く語り合いました。
勢い系ストイック診断士 @タキプロです。
熱く語り合った話を中心に書きたいですが、ここでは、事例Ⅲの特徴についてお伝えします。
事例Ⅲの特徴
特徴⑦:要求の解釈は、事例Ⅰほど難しくない。
そうです。事例Ⅲの設問は、事例Ⅰほど難しくありません。
え
それだけ?
そうです。
ここまでは、先日のブログのコピー だと思った方、
手抜きじゃないかと思った方。
ここからが。。違います
もう少し見てください。
具体例として、一問見てみましょう。
事例3 平成20年第3問
外注企業に「金型部品加工」の多くを依存しているC社が、短納期化を図るには、外注企業との間で、どのようなデータを共有すればいいかを、具体的なデータをあげるとともに、そのデータの共有化が「短納期化」だけでなく、生産面でどのような効果をもつかについて、140以内で述べよ。
事例Ⅰ 平成20年第3問
収益改善に取り組む現社長は、工場長を取締役に昇進させて権限強化を図った。それまで料理長が掌握していた権限を工場長に移管したことが、コスト削減にどのような効果を及ぼしたと考えられるか。それが及ぼす効果について、150字以内で述べよ。
この二つの設問の違い、感じられますか?
二つとも、140~150時と、割と長い文章を書かせる問題です。指示語も多く使われており、設問の要求解釈が難しい問題だと思います。
でも、圧倒的に事例Ⅰのほうが難しいです。
理由は、3つ
①指示語の指す先が不明確
事例Ⅲにも指示語は使われています。でも、どこを指すか分かりますよね。でも、事例1の方は、どの範囲まで「それ」に入るか分かりにくいです。範囲が変われば解答の内容が変わります。
⇒この意味が分からない方、よーく問題文を読んでください。解答の方向性が2パターン考えられますよ。
②事例Ⅰは、考えられることを述べさせられている。。
事例Ⅰでは、問題文中に、考えられるか、という言葉があります。これは、与件文に根拠が無いもしくは、根拠から類推する必要性を伝えています。
一方、事例Ⅲは、「生産面でどのような効果を持つか」について、答えさせています。ということは、生産面に現状何らかの問題がありそうですね。つまり、現状に問題があり、それが改善できることが答えですよ、と伝えてくれてます。
未来を想像するのと、現状を分析するのでは、現状を分析するほうが簡単です。
③制約条件の数
事例Ⅲの問いは、さまざまな制約がついています。(外注企業に依存しているC社、短納期化、具体的等)
これは、一見難しそうに見えますが、丁寧に問題に接すると、非常に易しい問題になります。
なぜならば、制約という言葉で、解答の方向性を導いてくれているからです。
制約の条件をひとつずつ丁寧に紐解いていけば、作問者がつくった解答に近づけます。
このように、事例Ⅲの設問は、事例Ⅰに比べて分かりやすいのが特徴です。
分かりやすいということは、ある程度の方は、解答を導き出せるということです。
更に言わせてもらえば、合格した人は、事例Ⅲが安定していると言う話を聞きました。
私も、その通りだと思います。
しっかりと与件に事実が書かれ、且つ設問も制約がたくさんついていて分かりやすいとなれば、後は、関連する情報を拾い、文章全体のコンテンツを考えて、書くだけです。
事例Ⅲは、制約条件を正確に把握し、与件に書いてあることを正確に分析する力を伸ばせば、必ず点数が安定します。
点数のばらつきが、少なくなれば、合格するチャンスが増えます。
そういう意味でも、合格者は事例Ⅲで大崩することなく、無難に、安定して点数を取ってきます。
皆さんも、その状態を目指し、がんばりましょう。
事例Ⅲを鍛えるトレーニング方法等については、後日お伝えさせていただきます。
最後にぽっちっとお願いします。
正直、ブログの書きすぎで近頃、腕が腱鞘炎気味になってきました。
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