財務は毎日コツコツと!byふぃっしゅん
読者の皆さん、こんにちは。
タキプロ14期の ふぃっしゅんと申します。
口述試験を受けられた皆様、大変お疲れ様でした。
中々合格発表まで落ち着かないですよね…
私も昨年の口述試験後、合格発表までそわそわしていたことを思い出します。
ここまで頑張ってきた心と体を癒して、自信を持って発表日を待ちましょう!
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■はじめに
改めて自己紹介をさせて頂きます。
■年代・性別:30代前半・男性
■職種:金融系
■受験歴:1次2回、2次1回
■勉強方法:1次・2次ともにTAC通信
■勉強時間:1次1,000時間、2次400時間
■令和4年度2次試験結果
事例Ⅰ:72点
事例Ⅱ:66点
事例Ⅲ:63点
事例Ⅳ:48点
計:249点
2023年12月、晴れて中小企業診断士を名乗れるようになりました。
2024年は徐々に診断士としての活動を本格化させていきたいと考えています。
今回のテーマは「事例Ⅳノウハウ」です。
上記の通り、実際の2次試験では事例Ⅳぎりぎり足切り回避といった状況につき、ノウハウという程の内容ではありませんが、こうしておけばよかった、という部分を共有できればと思います。
■2次試験概要
改めて2次試験とはどういった試験なのかおさらいします。
中小企業診断士試験における2次試験は、1次試験を合格した人のみが受験することができます。
令和5年度試験のスケジュールを確認しておきましょう。
➢1次試験日:8月5日・6日
➢1次試験合格発表日:9月5日
➢2次試験日:10月29日
➢口述試験を受験する資格を得た方の発表日:令和6年1月11日
➢口述試験日:令和6年1月21日
➢2次試験合格発表日:令和6年1月31日
このように1次試験合格発表から約2ヵ月後に2次試験は実施されます。
1次試験を合格すれば余裕だろうと考えている方は要注意、残念ながら全くそんなことはありません。
むしろ、2次試験こそ中小企業診断士試験が難関資格といわれる所以だと個人的には考えています。
具体的な内容としては、
①事例企業に対し、紙の上でコンサルティングを行う。
②出題者が求める解答を書く。
といたってシンプルな内容です。しかしながら、いざ学習を開始するとこれが難しい。
私は1次試験合格後に2次試験対策を開始しましたが、もう少し早く学習を開始していればと何度思ったことか…
この時期から令和6年度試験に向けて学習される方は、1次試験の学習と並行して2次試験対策(特に財務)を進めていくことをおすすめします。
■事例Ⅳの概要
次に事例Ⅳの概要について、簡単に説明します。
事例Ⅳは財務・会計の分野となります。
出題される論点は、管理会計(CVP分析等)とファイナンス(意思決定会計等)が中心です。
他の事例と異なり、与件文に財務諸表(損益計算書・貸借対照表)が与えられます。
これは事例企業の経営戦略の結果を数値で表したものであり、その結果に基づき、定量的な視点から問題点・課題を抽出し、事例企業へのアドバイスを実施していきます。
問題本文のボリュームは他の事例に比べて少なく、「計算力」や「知識」の比重が高いことも大きな特徴となります。
■私の学習方法
ここでは事例Ⅳに向けた私の学習方法についてご紹介します。
【学習教材】
私が事例Ⅳ学習の際に活用した教材は下記の通りです。
①「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)」
②「中小企業診断士2時試験事例Ⅳの全知識&全ノウハウ(同友館)」
【学習方法】
1次試験終了後から①に着手し、約1ヵ月程度をかけ問題集を何周か反復することで、基礎的な部分を固めていきました。
2次試験の約2ヵ月前(9月頃)のタイミングで、問題集を②へ切り替え、実践的な問題に着手。こちらを試験までの間でひたすら反復し、知識や解法を体系的に身につけていきました。
この2冊をしっかりと身につけることで、ある程度の問題に対応できる力を養うことができたと感じています。
事例Ⅳ及び財務会計の学習については、1次試験対策時から毎日継続することで、数字や計算式への抵抗感を少なくしていくことが望ましいです。
勉強に対してやる気がでない時に、頭の体操も兼ねて財務会計に着手してみてください。
余裕のある方は、1次試験に向けた学習時から2次試験を見据えて①の「30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集(同友館)」に着手することをおすすめします。財務会計の基礎的な部分を学びつつ、2次試験で必要な知識を得ることができるため、効果的な勉強に繋がります。
■試験時はここに気をつけよう
私は金融系勤務ということもあり、事例Ⅳにはそれなりに自信がありました。
しかしながら、蓋を開けてみれば48点と惨敗。要因を自分なりに分析してみました。
①時間不足に対する焦り
2次試験の各事例に共通する部分ですが、事例Ⅳも時間との戦いとなります。
私の場合、各設問に対しある程度の時間配分を想定して試験に臨んだのですが、1問目に想定以上に時間をかけてしまった結果、後半余裕がなくなり、冷静な判断ができませんでした。
②初見問題への焦り
上記の通り、私の場合1問目に時間をかけすぎた結果、後半の首を締める形となりました。
例年1問目は経営分析が出題され、ある程度得点を稼ぐことができる設問です。過去の推移を見ると、概ね収益性・効率性・安全性も面から出題がなされていたのですが、令和4年度はまさかの生産性の出題でした。確実に得点を稼ぎたいとの思いから、想定以上に時間をかけてしまい、結果として当初予定していた時間配分が崩れる要因となりました。
1問目から出鼻を挫かれ、気持ち的にも余裕が無くなってしまったことを今でも思い出します。
【対策について】
これについては、過去問演習等を通じて、トレーニングをする他にないと思います。
毎日の学習の中でも時間を意識して解答を行う。
過去問を実際の試験と同じ時間で解いてみて、自分なりの時間配分を身につける。
こうした演習を継続することが大切だと感じました。
また、実際の試験においても時間がかかりそうな問題は後回しにして、確実に得点を稼ぐことが出来そうな問題から確実に解答する等、自分なりのルールを確立していきましょう。
また、事例Ⅳについては最後まで諦めず、答えが分からなくても計算過程を解答用紙に記入するようにしましょう。
2次試験は相対評価と言われていますので、手応え以上に得点が取れている可能性があります。
仮に難化した場合、難しいと感じているのはあなただけではありません。焦りを感じることなく、解けそうな問題を優先し、分からない問題でもなるべく空欄は避けるようにしましょう。
■おわりに
令和6年度の試験を受けられる方にとって、2次試験まではまだ時間がありますが、
予め学習や情報収集を進めていくことはとても有効だと思います。
特に事例Ⅳや財務会計は中小企業診断士試験におけるメインの種目と
言っても過言ではないと思います。早いタイミングから、毎日コツコツと
学習を進めることが、合格への近道だと思います。
是非楽しみながら、学習を進めていってください!
受験生の皆様を応援しています。
次回は、シン さんの登場です。
お楽しみに!
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