事例Ⅳは事例じゃない?! byすぎも

事例Ⅳ 財務・会計

読者のみなさま、こんにちは! タキプロ15期の すぎも と申します。

すぎも

2回目の投稿になります。

今回は2次試験の事例Ⅳについての私なりの事例Ⅳへの向き合い方についてお話ししたいと思います。1週目の記事では、経済学を書かせてもらいましたので、そちらも併せてご覧いただけると嬉しいですね。今回は事例Ⅳの問題について深く考察してみたいと思います。

  

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■はじめに

みなさんご存じの通り、事例Ⅳは、事例Ⅰ~Ⅲのように企業の状況を分析してその改善策を記述するものではないですよね。事例Ⅳは計算問題が中心の、言ってしまえば、数学の文章題になります。事例企業の状況もあまり詳細に記載されていることもありません。改善方策も問題分として提示されています。

大まかにいうと事例Ⅳの問題構成は次のようになっています。

極端なことを言えば、80分というテスト時間の中で、事例企業のことを鑑みる必要はまったくないということです。では、どのように事例Ⅳに対して向き合っていけばよいか。

私の経験した中での結論は、
「事例Ⅳは覚えた型に当てはめて、確実に数字を拾い、ケアレスミスせずに計算を行う試験」

です。

それを実行するには、事例に対する自分なりのアプローチや解決策を練り上げることが重要です。時間をかけてじっくりと取り組み、考えを整理し、論理的に準備をすることで本番でのパフォーマンスも向上することでしょう。

■問題の種類を知る

事例Ⅳに出てくる論点はそんなに多いものではありません。頻出論点を繰り返し学習し知識と解答方法を定着させることで効率よく学習を行え、確実なレベルアップとともに得点源として期待できる科目になっていきます。

下に列挙した8個の重要論点の問題がどのような問題なのか、どのようなことを問われているのか、どのような回答を期待されるのかをまずは理解していくことが、最初にやるべきことです。

事例Ⅳ重要論点

そうして、それぞれの論点ごとに頭の中で問題の種類を整理できた状態で、各論点に対して、基礎問題から取り組み初め、徐々に応用問題を解いて知識を蓄えていく。それの積み重ねを行っていくことで、論点ごとに解答可能性の確率が上がっていきます。

直前期のやる時間が限られてしまっている時期でない限り、初めから、捨て問題を作るのは得策ではないと思います。難しいといわれている投資の意思決定に関しても、場合によっては、最初の問いには簡単に回答できたり、途中までの計算過程を描いて部分点をとったり、やっているうちに自身の得意分野にかわったりと、得点できる可能性をもっているからです。

すぎも

必ずどの論点を聞かれている問題なのかを意識しながら勉強に取り組んでもらいたいと思います。


論点を見抜く力を身に着けることで、初めて見る問題であっても、どの論点を聞かれているのか、そのための解法はなんだったか、自分の持っている武器で時間内に出題された問題が解けるのかが、瞬時に判断できるようになるからです。

■型をつくる

問題の論点を整理することができたら、それぞれの論点についての解答方法の型をつくっていくとよいと思います。80分の時間制限の中で、解答方法を考えながら、問題を解いていく時間はないからです。テストの本番でいきなり解答方法の思いつかない問題を紐解いて、論理的に自力で解答にたどり着くことは難しいと思います。

試験本番はとにかく時間が足りません。

自分が持っている問題の解き方の中に、その問題で使えるか物があるかどうかが肝心となります。なければ、捨て問題として割り切ることも重要です。そういう可能性を少なくするためにも、論点ごとに問題集や過去問を解きながら、最速でミスすることなく解答できる自分自身の型を作って、武器を増やしていってもらえたらよいかと思います。

図示化することが得意な方、数字の表にすることが得意な方、数式が得意な方。いろいろと試行錯誤してみて、自分のやりやすい方法を見つけて、自分なりの解答方法を構築していってください。

解答の型をどうやって作っていけばよいか?

私の場合は、数字の表を作成して全体を見える化し、抜き出した数字を使って解いていくというやり方を自分の型としていました。
このやり方だと若干時間がかかるという欠点はあったのですが、正答率が高くなるこの方法のスピードを上げていくことにしました。

他の候補としてあった、数式を考えながらそこに必要な数字を当てはめていくというやり方を試したところ、自身の能力不足で数式を組み立てることはできず到底解答に至りませんでした。また、他の方法として図示化していくというやり方を試したところ、抜け漏れや足し算引き算のミスがありやりにくさを感じこれも途中でやめました。最初は、過去問の解説や参考書の解放を参考にしながら、ものまねでの解答を繰り返し、次第に自分のやりやすい解答方法を見つけられるといったようなやり方でもよいと思います。

皆様もぜひ自分の型づくりにトライしていってください。

■ケアレスミスをなくす

問題を整理でき、自分の型を作って問題が解けるようになっても、最終的にアウトプットとして出てきた数字が正解と違っていては、減点の対象になってしまいます。問題によっては、途中の式を記述する形式のものもありがますが、答えだけを問われる問題もあります。そういった問題を計算ミスで落としてしまうのは悔やんでも悔やみきれません。

あぜん

結構、問題集を解いているときや模試を受けた時などのケアレスミスによるミスを目の当たりにしても、「問題は理解していたし、これくらいのミスは、本番当日に集中して丁寧にやれば問題ない。ほぼ回答できていたから、次はもう少し点数があがるはず。」と思ってしまいがちです。

ついつい目をつむってしまいがちな、ケアレスミスとして多い間違いは次の3つです。

事例Ⅳの三大ケアレスミス

☑ 読み取りミス
☑ 計算ミス
☑ 単位ミス

ケアレスミスといっていますが、これらのミスも、他の解けなかった問題と同じように、改善対象として努力して克服する案件ではないかと思っています。やみくもに繰り返しやっていても同じミスを繰り返すだけです。それぞれのミスに対して、それぞれの問題点を洗い出し、その課題をとらえて、改善策を実行していくプロセスをとる必要があります。

例えば、読み取りのミスがある場合は、どの部分で読み取りミスをしたのか、そのためには、問題読み取りから回答記入までの間にどういう改善プロセスを織り込まなければいけないのか、というところをこれも自分なりの方法論を編み出します。それを反復し、頭で考える前に必ずその流れで問題を解けるようになるまで、体で覚えるといった方法で標準化する必要があります。

私の場合は次のような方法で解決しました。

【私のケアレスミス解決方法】
☑ 読み取りミス:読み取りミスの解決策としてマーカーは使わずにシャーペンで抜き出した数字に〇をつけるプロセスを追加し改善しました。
☑ 計算ミス:計算式を描き、式が必ず考えた通りになっていることを確認してから、電卓を叩くことをプロセス化しました。
☑ 単位ミス:小数点第2位となっていた場合は〇.〇〇と問題用紙に記入するプロセスを追加しました。

解答するうえでストレスのない範囲で、自分なりの解答方法を構築していくことで、単純なミスは必ず減っていくことと思います。

■記述問題は得点源

記述試験に関しては、ある程度、知識が必要な問題になりますが、事例Ⅰ~Ⅲの記述と違って、1次試験レベルの財務に出てくる内容を知識として知ってさえいれば記入できる問題になります。

記述問題は、十分に得点源として想定できると思いますが、かといって時間をかけすぎると、全体で時間が足りなくなってしまいます。解答の順番は人それぞれで、頭から順番に解く人もいれば、記述だけを解いていく人もいて、千差万別だと思います。

私の場合は頭から解いていって、第2問、第3問が煮詰まったら途中で頭を切り替える上でも第4問を行うとしていました。それは、最初に第4問から入ってしまうと、時間に余裕があると勘違いして、想定以上に無駄な時間を浪費してしまうと思ったからです。

【私の事例Ⅳタイムマネジメント】
☑第1問 高速で仕上げる。
☑第2問 なるべくすべて解答する。
☑第3問 解ける問題を解いていく。
☑第4問 第2,3問を解いている途中で40分を過ぎた段階で煮詰まってきたら解答する。

記述問題は得点源であるとは思いますが、時間をかけすぎずに書き上げて、計算問題にしっかりと時間が取れるような時間配分が望ましいのではないかと考えています。

■1次試験の財務会計を大事にしよう

私自身、1次試験に全力投球していました。1次試験を終え2次試験を3か月後に控えた8月初旬の段階で、2次試験の勉強経験としては事例Ⅰ~Ⅲまでを一度解いたぐらいです。事例Ⅳに至っては、一問も解いたことのない状態でした。

3か月足らずでなんとかテストを受けられるくらいのレベルまで対応できるようになった理由として、一番は1次試験の財務会計の知識が土台として身についていたからだと思っています。

計算問題だけでなく、記述問題にしても、財務会計で学んだ知識から引き出して回答できたと思っています。

財務会計それに続いた事例Ⅳは、試験勉強中は毎日の勉強計画に織り込んで、必ず、一問以上問題に触れるようにしていました。基礎をしっかりと作りこめたことで、応用問題こそ回答できませんでしたが、基礎部分で点数を稼ぐことができ、財務会計では76点、事例Ⅳでは70点とどちらも得点源とすることができました。

私が使用した財務と事例Ⅳの教材になります。

1次試験 財務会計の教材

2次試験 事例Ⅳの教材

事例Ⅳの鉄則として、財務会計から計算問題にこつこつと取り組み、基礎力を存分に生かして基礎問題は全問正解、そこにプラスαの正答率をたたき出すことだと思います。

最後に、財務会計や事例Ⅳでの経営分析は、今後の企業経営コンサルを行っていく上でも、実務に欠かせないものだと実感しています。財務を武器にして、試験を乗り越え、さらなる成長を目指しましょう!

次回は、やま さんの登場です。 

お楽しみに! 

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