【事例Ⅳ】80点獲得者が考え、やったこと byしゅうすけ

事例Ⅳ 財務・会計

みなさま、こんにちは。
タキプロ15期の しゅうすけ と申します。  

今回のテーマは事例Ⅳです。
たまたま高得点を獲得できたので、
どのような勉強をしたか、試験戦略を立てたかについて
お伝えしたいと思います。
少しでも皆様の参考になれば幸いです。



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■はじめに

今回3回目のブログとなります。
1回目は運営管理、2回目は経済学・経済政策の副読本を紹介させていただきました。

事例Ⅳについては、運良く80点を獲得できました。
実力以上の得点ではありますが、この貯金があったからこそ2次試験に合格ができました。
獲得点数は、事例Ⅰ:B,事例Ⅱ:A、事例Ⅲ:Aであり、事例ⅣがB判定だと、不合格でした。

例によってブログで情報収集をしていたところ、
「事例Ⅳはやった分だけ報われる」
「事例Ⅳこそは準備さえすれば点が読みやすい」
「事例Ⅳを得意科目にして合格を勝ち取ろう」

みたいな記事が多くありました。

実際その通りになったので、わたしが
・試験までどのような勉強をして、
・当日どのような試験戦略で臨んだか、
・(プラスアルファとして)試験後の感触はどのようなものだったか

をお伝えすることで、みなさまの試験戦略の一助にしていただければと思い記事を書かせていただきます。

■試験前:まず参考書の購入

1次試験は通信(スタディング)中心で、2次試験も独学(+一部スタディング活用)の予定でした。

過去の受験ブログなどを見ていると、
「1次試験後は参考書が売り切れており、それまで2次試験対策ができなかった」
という情報に結構出くわしたので、2次試験の参考書は1次試験の前からちょくちょく買っていました。
(「1次試験が今年だめでも、来年以降使うからいいや」というマインドで先に買っていました。)

事例Ⅳの以下2つの参考書は、1次試験前から購入して、1次試験後はこの2つを使って勉強しました。
事例IVの全知識&全ノウハウ
30日完成! 事例IV合格点突破計算問題集

(リンク先はどちらも最新の今年版です)

■試験前:試験勉強でやることを決める

1次試験終了後、自己採点をして1次試験は突破しただろうと言うことで、2次試験の勉強を始めました。

まずは、全知全ノウを1週間をかけずに読みました。
中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全知識
中小企業診断士2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ

 (リンク先はどちらも2023年度版で、昨年度試験対策用です。昨年度版は2023年7月発売でした。)

1回目の受験でしたので、2ヶ月弱しか時間はないので、やること・やらないことの取捨選択を行いました。
1日平均2.5hの勉強時間をとり、試験日まで150hあることとして、
比較的結果が出やすい(見えやすい)事例Ⅳに重点を置き、
①事例Ⅰ〜Ⅲは過去問を5年分解いて、ふぞろいで採点・復習をする
(3h×3事例×5年=45hをあてる想定)
②事例Ⅳは、『30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集』と『事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』を3周回す(100hをあてる想定)

ことを決めました。

■試験前:参考書を回す

『30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集』はテーマごとに作問されており
比較的問題も優しいので、まずこちらを2周回しました。

間違えた問題はチェックするようにしました。

そのあと、『事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』を回し始めたのですが、
仕事でバタバタしたり、
推しの野球チームがCS進出争いに絡んだりCS進出したりといそがしかった(?)ので
なかなか進みが遅くなってしまいました。

どちらの参考書も2周はフルで回すことはできたのですが、
3周目は過去に間違えた問題のみは解き、
正解していた問題は解説を読むだけという形になってしまいました。

ちなみに過去問は、事例Ⅳについては試験2−3日前に
最新の令和4年度分を通しで解いたのみの活用しかしませんでした。

というのも、『事例Ⅳの全知識&全ノウハウ』は
直近の年度(昨年でいう令和4年度)を除く、
それまで(昨年でいう令和3年度以前まで)の過去問がテーマごとにまとまっており、
直近の年度以外の過去問を通しで解くと
ほぼ必ず解いたことがある問題が出てくることになるからです。

なので、初見の問題だけの令和4年度で、次のブロックで触れる試験当日の解く順番で解いてみた感じです。
(ふぞろいの自己採点でAを取ることができました。)

■試験前:試験当日の戦略を考える

参考書を回す中で、自分の得手不得手も見えてきました。
そこで、どのようにA判定(60点)を取りに行くかを考えてみました。

・経営分析系の問題は自信があったので、まず初めに適正な時間をかけて
 解いて得点源とする。(→8〜10割を目指す)
・CVP(損益分岐点分析)やセールスミックス系の問題も
 演習を繰り返していて問題パターンは理解していたので
 時間をしっかり投下して解き、点数を獲得する(→6〜8割を目指す)
・NPVなどの意思決定会計系の問題は、なんとなくは理解しているものの
 細かい論点を自信を持って解答を進めることは難しく、計算間違いや論点のぬけもれのリスクもあるので
 部分点を狙い計算過程で解答欄を埋める。
(→2〜4割を目指す)
・知識系記述問題は、持ってる知識を埋めて、部分点をもぎ取る。(→4〜6割を目指す)

という感じで、得点を積み上げることで60点(うまく行けば70点!)を取りに行こうと考えました。
一部風の噂で、得点調整が入るということも聞いていた(?)ので、
素点60点を目指すことで、最悪いくつか取りこぼしてもA判定は狙えるだろうと
捕らぬ狸の皮算用をしていました。


経営分析系→CVP・セールスミックス系→知識記述系の順で解いて、
NPVなど意思決定会計系の問題は最後に残った時間で解く
という
試験当日の向き合い方を決めました。

■試験中:検算しながら確実に点を取りにいく

試験当日、事例Ⅳは最後の16:00から開始でした。
もう事例Ⅰ〜Ⅲで体力も精神力もギリギリでしたが、
inゼリー エネルギー ブドウ糖とチョコレートのGABAとブラックコーヒーの摂取で
なんとか気力を振り絞りました。


試験開始後、まずはじめにぱーっと問題を確認したところ
戦略通り進められそうでしたので、

第1問(経営分析)→第2問(CVP)→第4問(知識記述)→第3問(NPV)の順
解くことにしました。

以下、試験中のしゅうすけの解答経過です。
(お急ぎの方は読みとばしてもらえればと思います)

①第1問の経営分析については、設問1は検算を行いながら解き、
 設問2の記述系問題も与件文を利用しつつ自信を持って解答できました。

②第2問のCVPとセールスミックスについては、
 設問1は連立方程式の解法も思いつけたので
 検算をしながら進められました。
 (逆に検算をしたことによって、FCの値が代入する方程式によって変わったので混乱しましたが。)
 設問2は数字を間違えてしまっていましたが、貢献利益に触れることができました。
 設問3は初手できれいに解法を導き出せませんでしたが、
 一つ一つ状況を書き出すことでなんとか答えを導き出せました。検算もしました。

③第4問の知識記述問題については、ドンズバな答えは全く思い浮かびませんでしたが、
 脳みそからひねり出して解答欄を埋めました。

ここまでで60分経過していました。

④第3問のNPVについては、設問1は丁寧に条件を書きながら
 部分点を狙って設問1の(1)の解答記述欄を埋めました。
 (2)〜(3)についてもすべて解答を出しました。

ここで残り5分を切りましたので、今までの解答欄を見直しました。

④´最後の悪あがきで、第3問の設問2と設問3に1文だけ書きました。

そこでタイムアップとなりました。

■試験後:感触・自己採点

試験後の感触としては、NPVの設問1の(1)もしっかりかけたので、
うまくいけば70点前後は行けたんじゃないかと思いました。

ただ翌日くらいに、予備校が出している解答速報で自己採点をしてみると、
第3問(NPV)の設問1の(1)で計算間違いと論点漏れ(設備処分CF)がありました。
部分点がもらえなければ、第3問は0点ということがわかりました。


自己採点としては、
第1問:18〜20点、第2問:22点〜25点、第3問:0〜5点、第4問:10〜15点で
かなり厳しく採点すると50点、甘く採点すると65点かなというところでした。

「甘め採点&部分点プリーズ!」という感じの祈りを、試験のことを思い出すたびに捧げていました。

■試験後:考察と反省

2次試験後の点数公表を見たときは、80点だったのでとてもびっくりしました。
記述問題を甘めに採点してもらってNPVで部分点をもらえたとしても、
第3問(配点30点)をほぼ落としているところから言っても80点は、なにかしらの得点調整が入っているのでは(?)と推測できます。

ということは、確実に取れる問題(他の人も正解する問題)は取らないといけないということになるかと思います。

なので
・経営分析・CVPは重点的に時間を投入すること
・検算をする
・記述問題はとにかく埋める

というブログなどでよく語られている戦略は有効だと感じました。


反省としては、今回は最初に決めた問題集3周をこなせなかったことです。
問題演習を積むことでもう少し自信を持って試験当日臨めることができたかなと思うからです。

■おわりに

今日の記事では、わたしの事例Ⅳの試験前・中・後に
考えたことや、やったことをまとめました。
少しでも参考になれば幸いです。

次回は、あややさんの登場です。 

お楽しみに! 

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