あおきが考える大震災による金融リスク #8
こんにちは!タキプロ6期生のあおき@大分です。
大分は既に暑く冷房をつけてしまっています。
暑さに負けず、きちんと水分を取り、
先ずは目の前に迫る初夏を乗り越えましょう!
さて先日小笠原沖で比較的大きな地震がありました。
今回は震災に伴う金融リスクについて記事を書こうと思います。
震災と金融は何か漠然と現実社会と切り離されているような
感覚さえ持つことがありますが、実は現実社会と密接に
関係を持っていることを知ってもらえればと思います。
一般的に自然災害が起こると
「円高」に為替レートが触れる傾向がありますが、
単純に考えると日本で地震が起きることで日本の国力は下がり、
日本の貨幣である円の価値は下がり円安に振れる気がします。
それでは「円高」に触れるのは何故なのでしょうか。
先ず地震が起きることで、インフラを整備するためにも、
水・食料・薬等の必要物資を輸送するためにも、
電気を送るためにも、被災地を復興させ被災者を救うためにも、
とにかく「お金」が必要になります。
そして日本政府はその金を集める為に世界中の円をかき集めます。
それにより世界的に円の需要が高まり、円の価値が高くなるわけです。
一方で、外国人投資家による投機資金の流入も大きく円需要
に作用していると言われています。 (つまり、需要が高まっている
円を買占め高く売ることでマージンを得ようとする。)
そしてこの円高は日本の経済に大きな打撃を与えます。
例えば誰もが知っている大手自動車会社は1円の円高で、
売上に約400億円のマイナス影響があるとも言われています。
このように、大地震の影響はインフラや市民の生活に
影響を与えるだけでなく、金融を通して全国全世界に
様々な影響を与えることになります。
地球に生きる人間にとって、
自然災害は常に付きまとう大きなリスクになりますが、
それに伴う金融リスクがあることも是非意識してみて下さい。
診断士試験でも財務・会計や事例Ⅳでは
為替に関する問題も多々出題されますが、
是非現実社会と常にリンクしたものであると思いながら、
学習に励んで頂けたら幸いです!
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