【事例Ⅳ】誤って暗記しがちな経営指標
皆さん、こんばんは!月曜日夜のショリ@タキプロです。
前回は、経営分析を解く上で、暗記すべき10個の経営指標をご紹介しました。
http://ameblo.jp/takyprofessional/entry-11322948512.html
今回は、それらの中で、誤って暗記しがちな経営指標を2つご紹介します。
■当座比率の分子に「その他流動資産」は含めない
1つ目は、安全性を判断する指標としてご紹介した当座比率です。
当座比率= (流動資産-棚卸資産)÷流動負債と記憶されている方も少なからずいらっしゃるのではないでしょうか?
正しくは、当座比率= (流動資産-棚卸資産-その他流動資産)÷流動負債です。
ネット上の「当座比率」の説明は、「当座比率は、棚卸資産等の換金性の低い資産を含めない」といった「棚卸資産」の取り扱いに焦点を当てた説明が多く、「その他流動資産」については、ほとんど触れられていません。受験生当時、棚卸資産に気を取られすぎた私は、「当座比率の分子は、流動資産から棚卸資産のみを引けばよい」と勘違いして暗記していました。
演習で気づいたのですが、棚卸資産等の「等」とは、「その他流動資産」のことで、棚卸資産のみならず、その他流動資産も差し引く必要があったのです。当座比率の分子を、流動資産から差し引く方法で暗記している方は、「その他流動資産」を引き忘れないでくださいね。
なお、当座比率の分子=(現預金+受取手形+売掛金+有価証券)で暗記している方は、そのままで問題ないです。ただ、この場合、有価証券を含め忘れる方が多いので、注意してください。
■有形固定資産回転率の分母は、有形固定資産の「帳簿価額」です
2つ目は、効率性を判断する指標としてご紹介した有形固定資産回転率です。
有形固定資産回転率=売上高÷有形固定資産と記憶されていらっしゃると思うのですが、分母の有形固定資産は、「取得原価」と「帳簿価額」のどちらを使うべきしょうか。
帳簿価額です
「帳簿価額」とは、有形固定資産の取得価額(買った値段)から減価償却費累計額を引いた数字です。昨年の2次試験の問題でいいますと、
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固 定 資 産(平成22年度末) 売上 2,450
土地 162
建物・機械装置 689 ←取得価額
減価償却累計額 △490
建物・機械装置689は取得価額ですから、減価償却累計額490を引いた199が、建物・機械装置の帳簿価額というわけです。実際に、この年の有形固定資産回転率を計算すると売上2450 ÷(土地162 + 建物・機械装置689 - 減価償却費累計額490)≒6.79回となります。
本試験で、減価償却費類計額が与えられていたら、有形固定資産から、減価償却費累計額を差し引くのを忘れないようご注意ください。
有形固定資産回転率=売上高÷(有形固定資産取得価額-減価償却累計額)と覚えておいても良いかもしれません。
暑い日が続きますが、体調管理にはお気をつけください。
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