事例Ⅳって数学みたいだからと苦手意識を持っていませんか?
こんばんわ。やなちゃん@タキプロ6期です。
今回は、事例Ⅳについてお伝えしたいと思います。
ちなみに、私は一次試験の財務会計から、二次試験の事例Ⅳまで、「超」がつくほど苦手でした。
1回目の二次試験では、足切りを食らったほどです。
財務会計、事例Ⅳといえば、計算問題が多く、二次試験においては、事例ⅠからⅢまでは「国語」、事例Ⅳは「数学」といったイメージを持っている人も多いかと思います。
でも、本当にそうでしょうか?
私は事例Ⅳでは事例ⅠからⅢ以上に国語力、特に理解力や読解力をためされていると思います。
それはなぜか。
ここ数年の問題を見てもらえば、わかるのですが、いくつかの問題では、現状に対して、今後こういった財務会計上の変化が起こる見込みですと書いてあり、これをいかに丁寧に確実に間違いなく理解して、現状から修正を加えていくか。それが試されています。
事例ⅠからⅢは「人事組織」「マーケティング」「生産管理」とテーマが明らかであり、たとえ与件文の大切な部分を1か所を読み落としても、それらのテーマに即した内容を知識と与件文のほかのところを使って書けば、おそらくそれなりに点は入ると思います。(極端に方向性を間違えている場合は別ですが。。。)
しかし、事例Ⅳでは問題文にある、今後の変化を1か所でも読み間違えたりすると、修正後のP/LやB/Sが解答から大きくずれてしまう可能性があります。理解できなかった部分や読み落としを知識では補えない構造になっているのです。
そう考えると、事例ⅠからⅢよりも慎重に与件文・問題文を把握し、理解し、処理する必要があるのです。理解・把握は数学の能力ではなく、あくまでも国語力です。
だとすれば、事例Ⅳは、ほかの事例よりもそれらを試されていると私は思います。
ちなみにその事例Ⅳの中で、一番力を入れるべき点は私は財務分析だと思っています。
財務分析は、ほかの問題と異なり、訓練すればできるようになります。
たとえ事例Ⅳ全体が、複雑怪奇な設定となったとしても、与件文・問題文とそこに提示されたP/L、B/Sをうまく理解・把握できれば解けます。そして、その指標へのコメントは因果関係をはっきり簡潔に書く必要があり、極めて国語的です。
また、どんな問題が出されるのか予測不可能かつ、毎年あの手この手で癖のある問題の出る事例Ⅳの中で、確実に点を見込めるのは財務分析しかありません。
私も、実際に事例Ⅳでは財務分析を徹底して取り組みました。具体的には様々な受験校の過去問の模範解答や演習の解答を指標ごとにまとめていきました。だんだんパターンがあることに気がつき、受験校の演習でも点数が入るようになっていきました。また、財務分析は次第にできるようになっていくのが自分でもわかるので、モチベーションも維持しやすいです。
事例Ⅳが苦手な人は、数学だと思わず、まずは財務分析から取り組むことをおススメします。
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