毎週日曜日は名古屋の日!紫雲和尚の「良問、悪問、普通問!」
やって参りました、2週間ぶりの登場の和尚です。
毎週日曜日は名古屋の日!
本日のトワイライトファイナンシャルアワーは、
「紫雲和尚の良問、悪問、普通問」 でお送り致します。
このネタですが、タキプロ勉強会での受験生からの質問が発端。
過去問や、予備校のテキストに載っている財務問題ですが、
「こりゃ、あかんやろ!」
というのが、少なからずある。
これについて、今日は和尚が文句を垂れていこうという趣向。
過去問はここ http://www.aas-lover.com/school/2sokuhou.html から取ってきてくださいまし。
さて、こないだのお話から。(K市のMさん、ネタ提供ありがとうございます!試験いかがでしたか?)
H19年事例Ⅳ、問1の財務指標のチョイス。
これはたぶん、普通の方なら「むっちゃ難しい」という評価になるのだろうけど、和尚は悪問、と言い切っちゃいます。
なぜか?それは以下の解説やってから、申し上げてみましょう。 この問題、多分受験生の答えはバラけたかと思われます。 てか、予備校の解答もバラけてます。
L社。粗利率、固定資産回転率、インカバ
N社。従業員一人当たり売上、固定資産回転、総資本回転率
TB社。従業員1名あたり売上高、売上高販管費率、固定比率
TA社。棚卸回転率、有形固定資産回転率、固定比率
みてください、ほら、むっちゃバラけてるでしょ? ですから、結論的には 「あまり悩むな!」 というところではないでしょうか。 ただ、和尚なりの解説を。和尚がその受験生さんに問われて作ってみた解答が↓です。 ともかく、先日のタキプロと道場で全世界に「こう解け!」と説教垂れてしまったため、
収益性は、ベースは営業利益率、原価に問題あれば売上総利益率。
効率性は、棚卸資産回転率か、有形固定資産回転率
安全性は、流動比率か自己資本比率 で決めよう思ってたので、このとおりに一応考えてみました。
以下、解説。
まずは、売上が減ることが一番の問題なので、これにか変わる比率の悪化事象を表現することに努めました。
収益性については「何が原因で一番の利益減少に至っているのか?」を考えれば、原価高がNG。これを表すのは売上総利益率でしょう。
二番目に、減収を使った何かといえば、回転率。有形固定資産でも在庫でもどっちでもいいけど、在庫の減少率のほうが少なかったのでこれをチョイス。
三番目。blogでえらっそうにいった手前、BS÷BSから無理矢理抜き出すなら、当座比率かと。 これは理由がちょっと難しい、CFの捻出が少なかった(減った)ために、負債の減少よりも当座資産の減少のほうが顕著だったから、というくらいでまとめるか。でも気にくわないです、当座比率は。
だから。名古屋勉強会での2回目事例Ⅳのうめもんレジュメにもあったとおり、「従業員数」という特殊なデータが記載されているので、遠慮なくこれを使わせてもらいまして、従業員1名あたり売上高が一番いいのかも。 これでみっつとも「売上高減少にかかる財務指標」の指摘ができたかな、と思うのですが。
では、なぜ「あかん」と和尚が思うのかを。 そもそも考えるに、総資産25億円あるのに50百万円しか増減がないBSを出すのか?というのが疑問、てか、これは第2問のCVP分析に繋げるため、あまりにもBSとか増減があっては、いやそもそも設備投資等をしたら固定費や、変動費率が大幅に変化してしまって、答えにならん可能性を回避したと見られます。
また、事例Ⅳに限っては 「実在する会社の決算書」 を使っていない雰囲気がプンプンします。 いや、言いかえます。 もとにした実在の企業の決算書はあるにせよ、問題を作らんがために、原型とどめずの決算書になっているんではないか?そう思います。 実際の中小企業の決算書はあれほど単純じゃないし、 そもそも、事例で出てくるストレートな問題点を抱えているような企業はあまりありません(キッパリ!) ほかにもいろいろ申し上げたい問題もございますが、
次回は、和尚が作る
「おれが試験委員だったらこういう問題を作ってやる!」
というタイトルでお送りしましょうかね。
では、再来週まで。 合掌。
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