財務(1次・2次) 難しい問題を見分けるトレーニング vol.4
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こんばんは。24時間テレビのマラソンが好きです。勢い系ストイック診断士@タキプロです。
さて、本日は、vol1 、vol2 、vol3 に引き続き、難しい問題を見分けるトレーニングについて、お伝えします。
前回までのブログで、難しい問題を見抜く嗅覚を鍛えると、
①簡単な問題で得点できる可能性が増える
②他の人が絶対に落とさない問題(合否に直結する問題)で、差をつけられない。
結果、得点(順位)が安定するメリットがあるとお伝えしました。
今回は、
用語・問いが明確でない問題
の対応です。
問いが明確でない問題
財務でそんな問題はないだろう
と思われる方、
次の問題を見てみてください。
平成21年第4問 設問2(抜粋)
D社ではオプションを用いて為替リスクをヘッジすることも検討している。
オプションを用いた場合の長所と短所を100字以内で説明せよ。
・・・・・
オプション取引の長所、短所を書いて終わり!
普通はそう考えます。
1次試験であれば、選択肢にある答えを見つければおしまいです。
でも、2次試験では違います。
この問題の場合、何と比べたときの長所か短所かが明確ではありません。
???
実は、この問題の前に、為替予約について問われています。
前問を前提とするのであれば、
為替予約と比較した長所、短所を書くべきです。
でも、前問との関連性を考慮しなければ、
一般的なオプション取引の長所・短所を書くべきです。
では、この問題の解答はどちらでしょうか?
結論
わかりません。
なぜなら、2次試験は解答が公開されていないからです。
では、どのように対応したらよいのでしょうか?
対応策としては、他の事例と同じように、
問いを確認する際に、他の解答の方向性も検討することです。
つまり、比較対象によって答えが変わる可能性があるということを認識して、問題を解くということです。
この問題の場合には、長所・短所の比較対象はなんだろうか?と一度立ち止まって考えることができれば、失敗を防ぐことができます。
実際、私は二つの可能性を考え、解答も2つの問いに対応できる解答にしました。
正しい解答は、分かりませんが、他にも選択肢があることを理解することで、記述を工夫することで、大幅に失点するリスクを回避できます。
これは、いくつもの問題を注意深く読み、他の解答の可能性を探ることで、トレーニングが可能です。
実は、財務の難しさというのは、計算よりもこのような、国語的な部分に隠されていることが多くあります。
ご注意くださいね。