電卓使用術(応用編その2)
おはようございます。
迷惑メールもちゃんとチェックする律儀な男、人見知り診断士@タキプロです。
本日は、以前お伝えした電卓使用術を過去問に応用させてみます。
平成21年事例Ⅳを使用して、経営分析の指標算出を素早く、正確に算出する方法をお伝えします。(+指標の選定法)
<以前のエントリー>
<収益性指標の算出>
平成21年 事Ⅳ | ||||
D社 | 同業他社 | |||
金額(百万円) | 率(%) | 金額(百万円) | 率(%) | |
売上高 | 5,611 | ‐ | 5,039 | ‐ |
総利益 | 1,407 | 25.08% | 1,054 | 20.92% |
販管費 | 931 | 16.59% | 853 | 16.93% |
営業利益 | 476 | 8.48% | 201 | 3.99% |
経常利益 | 271 | 4.83% | 91 | 1.81% |
収益性を算出する場合、売上高に対するそれぞれの利益(または費用)の割合を求めていきます。
何回も入力する売上高を定数として固定してしまいましょう。
■電卓の使用方法
総利益1,407÷売上高5,611=0.25075・・・
→売上高5,611が定数になります
※カシオの電卓の場合は「÷」を2回押します!
販管費931=0.16592・・・
営業利益476=0.08483・・・
経常利益271=0.04829・・・
非常に簡単で効果が高いです。総利益VS営業利益など他の指標、同業他社の指標と比較すことで、より的確な指標選定が可能になります。
■指標の選定について
この問題では、同業他社と比較した長所の候補として、「総利益率」、「営業利益率」「経常利益率」が上げられます。私は「総利益」を選択しました。理由は、①「総利益率」は、与件に根拠があり、率が明らかに高いからです。他を排除した理由は、①「営業利益率」の場合、「販管費」率の高低を比較に加味した内容になるが、販管費はほぼ同率であり、ここに作問者のメッセージはないから、②「経常利益率」の場合は、営業外費用(金融費用)というマイナス要素を含むからです。
<効率性指標の算出>
平成21年 事Ⅳ | ||||
D社 | 同業他社 | |||
金額(百万円) | 回転率 | 金額(百万円) | 回転率 | |
売上高 | 5,611 | ‐ | 5,039 | ‐ |
固定資産 | 2,353 | 2.38回 | 1,640 | 3.73回 |
有固(以下3つ合計) | 2,141 | 2.62回 | 1,112 | 4.53回 |
土地 | 1,034 | ‐ | 567 | ‐ |
建物・機械 | 1,086 | ‐ | 539 | ‐ |
その他有固 | 21 | ‐ | 6 | ‐ |
投資有価証券 | 212 | ‐ | 528 | ‐ |
有形固定資産にあたる科目を足し合わせた上で、売上÷有形固定資産をして回転率を算出します。通常、科目を足し合わせ有形固定資産を算出し合計数値をメモ→電卓に、分子である売上高を入力し、分母である有形固定資産を入力する、という2ステップを踏みます。これを逆数計算機能を使うことで1ステップで行うことができます。
■電卓の使用方法
土地1,034+建物・機会1,086+その他有固21=2,141
÷=売上高5,611
→逆数計算機能で分子と分母が入れ替わります
=2.6207・・・・
こちらも非常に簡単で効果が高いです。CVPにも応用できるので是非マスターしていただきたいテクニックです。
■指標の選定について
この問題では、同業他社と比較した短所として「有形固定資産回転率」、「固定資産回転率」が上げられます。私は「有形固定資産回転率」を選択しました。理由は、投資有価証券については、D社の方が額、率ともに少なく(効率性が高く)、これを含めてしまうと短所としての特徴が弱まってしまうためです。
急に冷え込んで来ていますね。
個人的には秋~冬が大好きです。
雪山が恋し~
お付き合い下さいましてありがとうございました
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