令和二年の事例Ⅳ、どうすべきだった? かわけんの経験より分析してみた!

事例Ⅳ 財務・会計

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皆さん、初めまして!
「人と会社に幸せと健康をもたらす」体と心と会社の医士(医師+中小企業診断士)のかわけんです。

■自己紹介

まずは、私の自己紹介です。

年代/性別/居住地:55歳/男性/神戸市
職種:医療系。本職は消化器外科医で、大阪の病院で勤務しています。また副業として、産業医・労働衛生コンサルタント(厚生労働省の国家資格)、メンタル系カウンセラーなどもやっています。
受験歴:1次1回、2次1回
勉強時間:1次650時間、2次250時間くらい
勉強方法:独学(タキプロのブログ愛読者)
以前掲載していただいた合格体験記もありますので、そちらも参考にしてください。

残り短くなった人生の目標
1 人の役に立ちたい(具体的には、「人と会社に幸せと健康をもたらす」体と心と会社の医士)
2 知識を得、交流を広げ、新しい世界を知ることで、好奇心を満たすこと

これから自分の専門である、医療、労働衛生、メンタルヘルスの分野から皆さんに役立つ情報を発信したいと考えています。
特に、私と同じような方(高齢、独学、初学者)の助けになれば幸いです。よろしくお願いします。

さて本日が初投稿、いただいたテーマは事例Ⅳです。
令和二年の事例Ⅳは受験生の皆さん、頭を抱えられたと思います。
まさに憎っくき事例Ⅳ!
書きたいことが山ほどあります。年に8回しかない投稿機会なので、伝えたい思いの強さから、自分でも呆れるくらいの長文になってしまいました。これは2次試験から結果発表まで、私を暗澹とした気持ちに追い込んだ事例Ⅳの憎さあまりの長文です。
朝のブログは気軽にサクッと読みたいと思われる方には申し訳ありませんが、読み物と思って時間のあるときにでも読んでください。理系人間らしい論文テイストで書いてみました。

題名は”令和二年の事例Ⅳ、どうすべきだった? かわけんの経験より分析してみた!です。
記載は以下の順です。

1自分の経験
  1ー①中小企業診断士の勉強前
  1ー②1次試験
  1ー③事例Ⅳの勉強
  1ー④2次試験再現ドキュメント・事例Ⅳ
2問題と結果検討:令和2年の事例Ⅳの振り返り
3考察
  3ー①なぜ私は2次試験ができなかったのか
  3ー②事例Ⅳの特徴と出題者の意図
  3ー③私はどうすればよかったのか
  3ー④事例Ⅳの戦略・事例Ⅳに注力すべしか?
  3ー⑤先人たちのアドバイス
4まとめ
5最後に

1自分の経験

1ー①中小企業診断士の勉強前
2019年の9月にビジネス会計検定の2級と3級を受験し、結構な高得点で合格していました。2019年の12月頃から中小企業診断士の勉強を始めたのですが、財務会計はある程度の自信があったのでを得点源にしようと考えていました。

1ー②1次試験
ビジネス会計検定の知識がある程度は役に立ちました。全体的に70%くらいですんだ感じです。
ただ1次試験は簡単な計算ミスを3つもやってしまい財務会計は60点でした。一問が4点なので減点が大きかったです。得点源と思っていただけに結構落ち込みましたが、電卓を使う2次試験では間違うことはないから、計算パターンを憶えれば大丈夫だろうと楽観的でした。しかしこれが大きな勘違いの始まりでした。

1ー③事例Ⅳの勉強
1次試験終了後、2次試験の情報を集めだしました。そこでわかったのは、「ストレート合格には事例Ⅳがカギらしい」ということです。またタキプロの2次セミナーでも、「事例Ⅳに半分くらいの時間を割いてやるべし」とのアドバイスを受けました。そこで事例Ⅳに4割位力をいれることにしました。
使用教材は、TACの集中特訓財務・会計計算、合格点突破計算問題集、全知識&全ノウハウと一般的なものにしました。特に過去問である全知識&全ノウハウは力を入れました。
事例Ⅳはやればやるほど力の伸びが実感できる
と言われます。確かに手応えの感じられない他の事例に比べ、事例Ⅳは徐々に正解できるようになり、力の伸びが感じられました。試験直前には、どの問題もほぼマスターし、前述の教材を土日で全問正解できるくらいになっていました。しかしこれも自己満足からくる勘違いの継続にすぎませんでした。
初学者なので得体のしれない2次試験に怯えつつ、事例ⅠからⅢはほどほどでも、事例Ⅳで逆転しストレート合格する気でした。

1ー④2次試験再現ドキュメント・事例Ⅳ
試験当日は、事例Ⅰはなかなか、Ⅱは普通、Ⅲはちょっと厳しい、くらいの感じでした。手応えはまずまずで、気合を入れて事例Ⅳをむかえました。

第一問
まず最初からつまずきました。貸借対照表に販売用不動産という見慣れない項目が入っており逆に棚卸資産がない。無視して普通に計算すると、優れているものと劣っているものがうまく選べない。よく見ると、販売用不動産の数値がとてもでかい
なんじゃこりゃー!
固定資産と販売用不動産は違うのか・・・?
不動産屋なら、これが棚卸資産かも・・・?
そうなら答えは棚卸資産回転率、それとも販売用不動産回転率・・・?
迷路に入りました。悩んでいるうちに気がつけば20分が経過。迷ったまま、エイヤで答えを書きました。

第二問
慌てて第二問を見ると、変動費率が変わると書いてます。
フリーズ・・・
こんなパターンの問題は見たことがありませんでした。よくわからないまま(設問一)を普通に解きました。答え80百万円変動費の変化は考慮に入れてません。次に(設問二)を見るととても解けそうな問題ではなかったので、迷うことなくパス変動費率の変化は(設問二)で使うに違いないと決めつけました。

第三問
負ののれん
だとわかりましたが、処理の方法は知りません。またパスです。

第四問
最後は、これも見たことのないセグメント報告書とROIです。これも知らない・・・またまたパスです。

パスばっか・・・
第一問の経営分析で25分もかけたにもかかわらず、なんと全部で40分で終わってしまいました。第一問と第二問の(設問一)しか書けてません(しかも後者は間違っている)。ここで足切りという言葉が頭の中をぐるぐる回りだしました

このままではマズイ、どうにかしなきゃ!
まさに心の叫び、パニックです。
気を取り直し、まずは書いた答えの検算を行いました。ここで計算ミスを発見、訂正しました。そのため検算は3回も行うことになりました。次に第三問、知っている知識のれんを軸に答えを作製しマスを埋めました(結局は違っていた)。そして第四問も設問文から推測しマスを埋めました(設問一のみ正解)。最後に残り10分で第二問の(設問二)に挑みました。足切り回避のための部分点狙いです。時間に追われながらも、筋道を書き計算しました(文章は半分くらい正解かも、でも数値は間違い)。興奮して電卓を叩く手が震えていたのを憶えています。最後は根性でした。
結局、1分前に終了し、名前と番号を確認して提出しました。

事例Ⅳ惨敗・・・

終了直後は、「不合格確定、あれだけ問題集をやったのにできなかった・・・」と本当に落ち込み、会場出口でもらった予備校の模範解答を読みもせず駅のゴミ箱に投げ捨て、一人でとぼとぼ帰りました。
令和2年度の事例Ⅳの、受験生の皆さんの感想を見ると、同じように感じられた方が多かったのではないかと思います。

さて、ここまでではただの面白いリアルな体験談に終わってしまいます。受験生の皆さんの共感を得られるかもしれませんが、タキプロとして皆さんに何かを伝えることはできません
実は事例Ⅳで惨敗を喫した後、自分で敗因と今後の対策を考えてきました。幸い、合格したので実行する必要はありませんでしたが、この場を借りて自分の経験を分析した結果を公表します。理系の人間らしくロジカルに分析、完全にオリジナルの自己分析です。自己分析なので、”単にオマエがバカなだけだろう”とか、あまり厳しいツッコミはやめてくださいね(笑)。

2問題と結果検討:令和2年の事例Ⅳの振り返り

まず令和2年の事例Ⅳを振り返って分析してみます。
問題を自己流で分類、ポイントが勉強資料に載っていたかを確認、答えは受験校二社のものを参考にしました。

問題分類:設問を計算系、知識系、理解系に分類しました。計算系は、更に単純パターン(以下:単純)、複雑パターン(複雑)、未知のパターン(未知)に細分類しました。
資料記載の有無:私が使った勉強資料は以下のとおりです。ポイントに当たる語句の記載の有無を、PDF化したデーターから検索しました。

1次試験
  A. TACのスピードテキスト
  B. TACのスピード問題集
  C. 過去問完全マスター
  D. 1次試験一発合格まとめシート

2次試験
  E. TACの集中特訓財務・会計計算
  F. 事例IV合格点突破計算問題集
  G. 事例IVの全知識&全ノウハウ

販売用不動産と負ののれんは資料にしっかり書いてました。ただどちらも少しだけの記載です。悔しいことに、まとめシートに、自分で”負ののれんは特別利益”と書き込んでいました。おそらく1次試験で過去問完全マスターをやった時に書いたんだと思います。その他は未記載でした。知識系を実際の出来と比較すると、負ののれんは正解すべき問題でしたが、他は資料に記載がなく、できなくても仕方なかったです。
計算系は単純パターンが少なく、複雑や未知のパターンが多めで、結果は単純以外はできません。また理解系は、計算系や知識系と連続してるので、結果も2つと連動しています。
総じて考えると、負ののれん以外は自分の実力は発揮できています。惨敗は、ぐうの音も出ないまっとうな結果でした。私の勉強法ではこのくらいの結果しか取れないと思います。

3考察

上記を踏まえ、以下の順に考察します。
3ー①なぜ私は2次試験ができなかったのか
3ー②事例Ⅳの特徴と出題者の意図
3ー③私はどうすればよかったのか
3ー④事例Ⅳの戦略・事例Ⅳに注力すべしか?
3ー⑤先人たちのアドバイス

3ー①なぜ私は2次試験ができなかったのか
まず、問題集をやりこみほぼマスターしたはずの私が、2次試験に対応できなかった理由を考えます。
1次試験で計算ミスを繰り返した私は、計算力の向上に力を注ぎました。そもそも、そこが間違いでした。考えられる理由は主に2つです。
・既出の計算系のパターンのみを憶えこんだから
合格点突破計算問題集と全知識&全ノウハウのやりこみで、私が憶えたのは単純パターンと過去に出たパターンです。しかし本試験は過去問と同じ問題は出ません。また1次試験は単純パターンが出ることが多いですが、2次試験は複雑や未知のパターンがでます。そして令和二年の事例Ⅳはちょっと捻ったパターンの問題でした。だから既出の計算系のパターンの習得に力を入れた私は、ちょっと捻ったパターンに対応できませんでした。
・知識系の勉強ができてなかったから
私の事例Ⅳの勉強は、1次試験の反省から計算系に偏っており、知識系の勉強ができてませんでした。そして知識系は知らないと全くできません。今回は知識系は資料に記載のないものが多かったため、勉強不足の私は対応できませんでした。
すなわち、既出の計算系のパターンしか対応できないようになっていたのが、私が2次試験でできなかった理由です。

3ー②事例Ⅳの特徴と出題者の意図
次は事例Ⅳの特徴について考察します。
事例Ⅳは正解のある問題で、知っていると満点という大量得点につなげることができます。
例えば、令和2年の試験中、誰かが私に
・変動費率が変化するときは、途中で分けて計算
・負ののれんは特別利益で処理
・ROIは比率なので、実数である残余利益も考慮

とほんの10秒囁いてくれるだけで、私の事例Ⅳは20点くらいアップします。これは他の事例との大きな違いで、令和二年の事例ⅠでSECI、事例Ⅲで3DCADと囁いてくれても、事例Ⅳほどの点数の上昇は望めないでしょう。正解があり、知ってるか、知らないかで点数の変動が大きい(知識点数レバレッジが大きい:かわけん命名)が事例Ⅳの特徴だと思います。またこれが、”事例Ⅳはやればやるほど伸びると感じる”理由にも通じます。つまり一度やった問題は知ってるから正解できるようになる。知識点数レバレッジが他の事例より大きいから、伸びるように感じるということではないでしょうか。意外なことに、事例Ⅳは暗記の要素が強いのです。
一方、出題者はこの特徴を当然知っています。そもそも2次試験は20%弱しか合格させない試験です。正解があり知っていると大量得点が可能な事例Ⅳで、20%弱の合格率のためには平均点を50点台の前半に留めなければなりません。また試験後に点数の底上げはできますが、正解がはっきりしている以上、合格ラインを上昇させる(例:65点未満を不合格にする)のは困難で、平均点の抑制は死守する必要があります。そうであれば、受験生が全く知らないようなポイントを出すことが必要です。出題者はこれらのバランスを考えて、問題を作成されていると思います。令和二年の事例Ⅳが難しかったと感じたのはバランス調整が間違った、すなわち前述の表のように計算系、知識系どちらも資料に載っていないことが、例年より多めに出たためと推測できます。
また私が試験中パニックに陥ったのは、知らないことがかなりでる、この事実を認識していなかったためです。

3ー③私はどうすればよかったのか
それでは、前述の2点を受けて、私はどうすればよかったかと考えます。
論理的に考えると、事例Ⅳは暗記系なので、知っていることを増やすことです。具体的には、私がやらなかった計算系の過去問以外のパターンを憶えることと、知識系の勉強することです。これには、過去問から離れ、系統だった勉強が必要です。思いつくのは以下の3点です。
・意思決定会議講義ノート:公認会計士試験や簿記検定の必読書らしく、タキプロでもよく取り上げられています。買いましたが、時間がなくてできませんでした。2次試験後に調べたら、第四問の残余利益がまるごと載っていました
・資格受験校:私は独学でしたからわからないのですが、過去問以外の系統だった勉強ができると思います。
・他の資格受験簿記やビジネス会計検定などの資格です。実は2次試験の直後に、簿記を受けてみました。また2次試験終了後に、以前受験したビジネス会計検定のテキストを読み直してみました。どちらも系統だって書かれていましたし、特にビジネス会計検定のテキストには、セグメント報告書とROIや負ののれんがしっかり書かれていました。
以上の三点が、惨敗回避のために私のすべきことでした。

3ー④事例Ⅳの戦略・事例Ⅳに注力すべしか?
これらを踏まえて取るべき戦略を考えます。
戦略は大きく2つに分けられます。

競争戦略
他の受験生と事例Ⅳで差別化し、高得点を目指す戦略です。一般的な問題集を全部やって、更に計算系と知識系の知っていることを増やします。これだけやれば高得点間違いなしで、私のように惨敗することはないでしょう。ただ時間がかかってしまうのが欠点で、戦略の是非は基本的な財務会計の知識と他の事例の完成度合いに左右されます。
私はもし不合格だったらこちらの戦略を取り、次回に向けて意思決定会議講義ノートとビジネス会計検定をするつもりでした。

競争回避戦略
一般的な問題集を全部やって、知識系の勉強して、意思決定会議講義ノートや簿記・ビジネス会計検定を追加するの?
そんなん無理に決まってるじゃん!
はい、おっしゃるとおり、それはまっとうな考え方です。だったら競争を回避しましょう。
基本的な問題集(事例IV合格点突破計算問題集くらいか)と過去問を少しやり、知識系の知っていることをできるだけ増やし、55点くらいの平均点を目指します。どの事例も点数は同じです。事例Ⅳにあまり注力せず、他の事例で差別化を図る戦略です。

事例Ⅳにどれくらい力を入れるかは人それぞれです。私は2次試験の勉強の4割位を注ぎましたが、初学者や独学の方はそこまでやらず、他の事例に力を入れたほうが全体の点数が伸びるかもしれません。一方、財務会計系の仕事をされており基礎的な知識のある人は、大量得点が可能な事例Ⅳに勉強を注力し、ストレート合格を目指すのもありかと思います。結局、基礎知識や他の事例との兼ね合いで決めるしかないと思います。
すなわち戦略として、一概に”事例Ⅳに注力すべし”は正解でないと思います。
私は初学者なのに、事例Ⅳで大量得点を狙う戦略をとったのが間違いでした。今から考えれば、競争回避戦略を取るべきだったと思います。

3ー⑤先人たちのアドバイス
自分で考察をするだけでは、どうしても独りよがりになりがちです。そこで最後にブログの中で、事例Ⅳに分類されたものを2016年から5年分、合計110件に目を通しました。幅広い、多面的な考え方が記載されていました。どれもとても素晴らしい先人たちの珠玉のアドバイスです。先輩方、本当にありがとうございました。
その中から、事例Ⅳの戦略として参考になりそうなものを厳選して列挙します(新しいもの順)。あえてコメントは書きませんので、興味があればリンクをたどってください。また、ブログ内検索をかけると意思決定会議講義ノート38件、簿記と級が178件、ビジネス会計検定が7件ありました。こちらも興味があれば検索してください。

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4まとめ

さて長々と書いてきたことをまとめてみます。事例Ⅳの特徴、令和2年、個人経験、対策、戦略の順です。

1. 知っているか知らないかで、点数に大きく差が出る(知識点数レバレッジが大きい)のが事例Ⅳの特徴である
2. 出題側は点数調整のため、意図的に受験生が知らないことを多めにだしている
3. 令和二年の事例Ⅳは、計算系は単純パターンの踏襲は少なく、知識系でも資料に未掲載のものが出たので、難易度が上がったと感じた
4. かわけんは過去問をやり込み既出の計算系のパターンをマスターすることで、力が伸びたと思っていたが、大きな勘違いだった
5. 知らないことがかなりでる、この事実を認識していなかったかわけんは試験中パニックに陥った
6. かわけんは未出題の計算パターンと知識系の勉強が足りなかったので、事例Ⅳで惨敗した
7. 必勝戦略には、過去問以外の意思決定会議講義ノート、受験校、他の資格試験などの勉強が有効である
8. ただ、どの事例も点数は同じなので、事例Ⅳに注力するをやめて平均点を目標とし他の事例で差別化を図るのも一つの戦略である

これが私の令和2年事例Ⅳの経験とその分析から得た結論です。

5最後に

2次試験の勉強法について皆さんも色んな意見があるでしょう。
この投稿に、「一回しか受けていないのに、そこまで決めつけるなよ」とか、「みんな知ってるよ。基本じゃん」とか、言われる方もおられると思います。また受験校にいかれてる方にとっては、すべてあたり前のことかもしれません。ただ私のような独学や初心者にはわからないことなので、あえて書かせていただきました。
これはあくまで、令和2年の事例Ⅳをかわけんの経験から分析した私見です。これが合っているかはわかりませんので、話のネタにでもしてください。もしこの中に、少しでも皆さんの参考になるものがありましたら、診断士試験対策のコツ”パクってカスタマイズ”していただければ幸いです。
タキプロのブログを通じて、試験後から一人でずっと考えていたことを、皆さんに伝えることができました。このような機会を与えていただいたタキプロに感謝しております。

さて、このブログ掲載直前に、開示結果が返ってきました。
事例Ⅳ 70点 (◎_◎)???
しかし表で取り上げたように、数値まで正解は第一問と第四問の設問一のみ、部分点が入りそうなものも合わせて良くて50点くらいです。なぜ70点も?、間違っているのに加点多数?、どこで部分点をかせいだの?、底上げが20点もあったの?、と疑問符多数

逆に、受験校の模範解答を見てもいい感じで、できたと思っていた事例Ⅰが48点???
どうみても事例ⅠとⅣの点数が逆じゃん!
同じように書いて手応えのやや落ちる事例ⅡとⅢが72点と66点なので、70点以上あってもおかしくないはず。
解答欄を間違えた?、勘違いで大事故?、まさか開示の際の事務員さんの打ち間違い?、と事例Ⅰの48点も疑問符多数です。全然、腑に落ちません。でも、2次試験は相対評価であることを考えるとこんなものかもしれませんね。
もし今年、再チャレンジなら徹底した原因究明が必要ですが、試験直後の絶望感と比べると256点は望外の点数。結果は合格だったし、アラ還の独学・初学者にしてはよくできたほうだから、もういいか」、と自分を納得させている毎日です。
このブログをそのまま掲載するか悩んだのですが、私が2ヶ月悩んだ結果としてそのまま投稿させていただきます。

さて、私の事例Ⅳは紆余曲折続きでした。しかしなんとか乗り切れたのは、再現ドキュメントで書いたように
根性であきらめずに、最後まで部分点を狙いに行った姿勢
にあったと思います。

えっ、最後は根性論?
はい、その通りです。私の開示された点数がそれを示してます。
中小企業診断士試験はかなり狭き門の試験で、頑張ってもなかなか結果に結びつかないこともあります。
でも私は、努力はいつか報われると信じています。辛いときもありますが、正しい戦略を取り、あきらめず根性で頑張ってください。皆さんの戦略と根性が、最終的に合格に結びつくことを心からお祈りしています

ところで今、私のかばんには電卓が入ってます。それは令和3年度の事例Ⅳ 対策の要にするはずだった、ビジネス会計検定1級を3月14日に受験するからです。
”体と心と会社の医士”に財務分析の依頼があるとは思えませんが、やはりお金の流れはわかったほうがいいのと、事例Ⅳにリベンジし知識を補う意味もあり、受験を決めました。昨年は37名しか合格しなかった難関試験なので全然自信はありません。ただただ根性だけを拠り所にして、受験生の皆さんと同じように最後まで諦めず頑張ってきます。ちなみ戦略は全くありません(笑)。
合格したら、次のブログで報告します。
報告がないなら、「また惨敗・・・、今度はまぐれはなかったのね」とそっとしてやってください。

最後まで長文の読書、ありがとうございました。かわけんでした。



次回はどぅーさんの登場です。
お楽しみに!
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令和二年の事例Ⅳ、どうすべきだった? かわけんの経験より分析してみた!” に対して2件のコメントがあります。

  1. ほんちゃん より:

    一言お礼をお伝えしたく投稿します。独学者のものです。
    私は元々財務会計が苦手で、R2の2次試験で事例Ⅳを克服したくすべての事例Ⅳの過去問を6周し過去問を中心とした教材をやりこんだつもりで自分では準備万端で臨んだつもりでした。ところが本試験に太刀打ちできずC評価となり、これ以上何を勉強すればいいのか分からなくなりモチベーションも下がってきておりました。
    何となく事例Ⅳは、数学的センスやヒラメキみたいのがないとダメなのか、運の要素が大きすぎるのか、自分には向いてないんじゃないかなどとおもったりしておりました。
    この度のかわけんさんのブログを読んで、目からウロコが落ちる思いです。詳細な原因究明をされた記事を読んで、自分に不足するのは「これだ!」と今後の学習の方向性に光明が見えた思いです。長文失礼しました。ありがとうございます。

    1. ほんちゃんさん
      コメントありがとうございます。
      私もその気持がとても良くわかります。これ以上何をすればいいのかわからないというのが、試験直後の感想でした。ブログで書いたように、独学者が陥りやすい、過去問偏重主義が原因だったと思います。
      簿記やビジネス会計検定を勉強して、広い範囲の知識が身についた今はもう少しうまく対応できる自信がありますが、これはやりすぎかもしれません。
      いずれにせよ、自分で納得できる戦略を取り、根性で諦めずに頑張るのがいいと思います。
      努力すれば、幸運は必ず微笑んでくれます。これからも頑張ってください!

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