プロセスを分解して効率的に学習を進めよう~事例Ⅳ~byつる

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のつると申します。
6月に入りました!1次試験受験生の方は試験日まで2か月と少しですね!
今回のテーマは2次試験の事例Ⅳになります!

今2次試験のこと考えている余裕ないよ!という方も多いかもしれません。
私も昨年のこの時期は1次試験のことしか考える余裕がなかったのでその気持ちはよく分かります。
今回ご紹介する内容は2次試験だけでなく1次試験でも役に立つ(むしろ1次試験の方が役に立つ??)内容になっているかと思いますので気分転換にでも読んでいただければ嬉しいです!

私の自己紹介等は前回の記事を見てくださいね!

あえて回り道をするのもあり?byつる – タキプロ | 中小企業診断士試験 | 勉強会 | セミナー (takipro.com)

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■はじめに

突然ですが、皆さん、どのような方法で勉強していますか?

独学で勉強したり、受験予備校に通学したり、通信で学習をしたりと様々な手段があると思いますが、参考書や講義でインプットし、問題を解くというプロセスは皆さん同じかと思います。

しかし、中小企業診断士の勉強は範囲が広すぎて、ある科目を合格レベルの完成度にしても、他の科目を勉強している間に、前に勉強した科で理解したことをどんどん忘れてしまう、なんてこと、ありませんか?

中小企業診断士の勉強をされている方はほとんどがこの苦しみを感じているのではないでしょうか。
診断士資格の難しさはこの各科目の完成度のバランスを意識しながら勉強し、本番当日ですべての科目の完成度が一定ラインになるように調整していく必要があるということだと思います。

高校生のように勉強が本業の場合は、まとまった時間を確保でき、複数科目をある一定の完成度に高めていくことはそこまで難しくはないかもしれません。しかし、仕事や家事、子育てをしながら、隙間時間を有効活用しなければならない社会人の方はなかなか厳しい部分もありますよね。

今回は隙間時間でできる、効率的な学習方法を財務・会計の観点から1つご紹介します。
特に財務・会計の分野は隙間時間でやるのはなかなか難しいと感じる方も多いかと思いますので、参考になれば嬉しいです!

■理解⇒定着のプロセスで活用する

今回ご紹介する方法は、理解した分野の解法を反射的に引き出すことができるようにするためのものです。どんなに難しい問題であっても、基本的な解法、考え方が土台となっています。
事例Ⅳでは、複雑で難しい問題も出てきますが、受験生の多くが解答できる基本的な問題を落とさないことが最重要です。この土台となる基本的な解法を染み込ませる上でも今回の方法は有効なものになっていると思います。

学習の到達度を以下の3段階に分けてみますと、

Ⅰ:概要を理解し、問題もじっくり考えればある程度対応できるレベル
Ⅱ:問題を見て解法プロセスが素早く思い浮かび、基本的な問題は素早く解けるレベル
Ⅲ:複雑な応用問題も解法プロセスを組み合わせて問題が解ける

今回紹介するのは、Ⅰ⇒Ⅱへステップアップする、または1度Ⅱの水準まで到達した分野をⅠの水準に落とさないためのやり方となります。

段階でみると、すべての分野がⅡにまで到達していれば、基本的な問題を確保した上で、難しい問題も導入部分の解答ができるようになるので、合格点に大きく近づくと思います。
ただし注意点として、Ⅰのステップがおろそかになっている状態でこの方法に取り組まないように気を付けてください。

■計算しない

前置きが長くなりましたが、Ⅰ⇒Ⅱへステップアップする効率的な方法は、ずばり”計算しない”ということです。

財務・会計の問題を解く際の時間の使い方は、
①問題を見て解答の方針、やり方をイメージする
②実際に必要な計算を行う
③解答する
の流れで行いますが、この方法は①のみ行うというものです。財務・会計の問題を解く際に②の時間が多くを占めている一方、計算方法が分かっていれば計算自体は電卓を動かすだけです。(キャッシュフローの問題などはまさにそうですよね)
計算に慣れるべきという考えもありますが、②を一生懸命やるくらいなら①を反復し、解法を定着させた方が効率的です。


問題が解けるようになるというのは①がすぐに思い浮かぶということであり、問題の前で頭を抱えて10分以上考えてしまう場合には、まだⅠの段階に達していないということです。その場合は反復、定着の前に1度しっかりその分野を理解することから始めるべきでしょう。

■具体的なやり方

やり方はいたってシンプルです。問題を見て解法が思い浮かべば正解として次の問題に進めば良いのです。

この方法を使うと手を動かして5分かかってしまう問題も30秒あれば終わってしまいます。
問題を電子データ化してスマホやタブレットに入れてしまえば、満員電車の中でも財務・会計の勉強ができてしまいます。

ポイントは下記の通りです。
・1度手を動かして問題を解き、解法や解説に納得できるまで理解する
・その問題の重要なポイント、エッセンスを解答部分にメモしておく
・問題を解く際には、解法に加えメモした問題の重要なポイントやエッセンスも思い出せるようにする
・たまには手を動かして問題を最後まで解き、詳細部分まで理解できているかチェックする

注意点としては前述していますが、Ⅰの理解フェーズを飛び越えてしまわないようにすることです。理解せずに解法だけ覚えてしまうと、その問題しか解けない、ただの丸暗記となってしまい、柔軟な対応が全くできなくなってしまいます。

あくまでも理解できた問題、分野について脊髄反射的に解法が頭に思い浮かぶようにするための反復方法となります。

■おわりに

いかがだったでしょうか。慣れてくると問題集1冊であっても1時間以内で復習が可能になります。
またこのやり方は、財務・会計だけでなく他の科目でも応用ができます。2次試験であれば、解法プロセスの中の1つである設問解釈だけを隙間時間でやるなど、1次試験であれば財務・会計はもちろんのこと、経済学などでも活用できると思います。

時間がないからこそ、ぜひ、一度理解した内容はできるだけ忘れないように効率的に取り組んでいただけると嬉しいです!

次回はミョンスさんの登場です。
お楽しみに!

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