事例Ⅳがツラい…という人のためにbyリリィ

事例Ⅳ 財務・会計

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のリリィと申します。
2次試験については、今回が初めて担当するブログ記事となります。

受験生の皆さんにとって、少しでも有益な情報をお届けできるよう発信していきたいと思います。よろしくお願いします。




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■はじめに

今回は2次試験・事例Ⅳについてのお話です。が、実は事例Ⅳにはとても苦労をしました。

2次筆記試験の合格発表のその日まで、きっとⅣが足切りに引っかかって、不合格になるに違いない!と思い込んでいたくらい。

今年の受験生の中にも、事例Ⅳに苦しんで悩んでいる人もいるんじゃないかと思います。
得意です!という人はさらに得点源になるように腕を磨いてもらうとして、今回はⅣツラいです…という人に向けて、勇気の出るメッセージをお伝えしたいと思います。

■1次では財務会計、好きだったはずだけど?

2次の事例Ⅳに苦労した私も、1次の財務会計はそれほど苦手ではありませんでした。

最初のうちは、1次の財務会計にも手こずっていましたが、だんだんと慣れるうちに「明確な回答が導き出せる財務会計っていいじゃない~」と、相思相愛になり、過去問でも安定的に70点以上の得点をとれるようになって、得点源にできるんじゃないかな、というところまで行くほどだったんです。

だから、2次筆記試験の事例Ⅳもその流れで行けちゃうかも!?と楽観的に思い込んでいたのですが、…そんな甘い考えは初めて2次の過去問を見たその日に打ち砕かれました。

忘れもしません、それは1次試験の翌日。自己採点が終了したその日でした。

1次の財務会計と、2次の事例Ⅳ。全然別物です。もう一度言います、ぜんっぜん別物‼

実は、私が2次試験対策を始めたのは、1次試験翌日の自己採点を終えてからでした。

1次試験をパスできるかどうか自信がなかった私は、2次試験対策など始める余裕も勇気もなかったわけです。そのため、自己採点が済んでから、ようやくネット上で過去問を見つけて目にする、という悠長な流れの中にいました。で、慌てまくるという。

このブログがリリースされる今の時期は、1次試験が目前に迫り、2次試験対策は二の次という人も多いと思いますが、もしあなたがまだ2次試験の問題を一度も見たことがないなら、一度は過去問を見ておくことをお勧めします。

チラ見でいいです。チラ見をして、もし「なんやこれ!?」と思ったら、今のうちから事例Ⅳの問題集やテキストを入手しておいてください。まだやらなくていいです。とにかく手に入れておいてください。

ご存知の方も多いかもしれませんが、1次試験終了後は、2次対策の参考書という参考書が町から忽然と姿を消します。そして、メルカリなどで法外な値段が付けられている姿を目にするようになります。要するに、2次対策本が手に入りにくくなります。

そして、ご多分に漏れず私も、テキストが手に入らず途方に暮れていました。

だから声を大にして言います、2次対策本の入手はお早めに‼

■とにかく、第1問と第4問で得点を稼ごう!

事例Ⅳの過去問にはじめて出会ったあの日。

私が持った感想は、もう、この問題、何言ってんの?日本語??な感じでした。

情報量も多いし、読み落としちゃいけない条件もたくさん付いているし、時間なんて足りるわけがないし…2次試験に比べると比較的単純に公式に当てはめたら解ける1次試験とは全く異なる2次試験に対する衝撃たるや、筆舌に尽くし難く…。

そんな中でも、ある程度学習が進んだところで気づいたのです。第2問と第3問は、解ける気がしなくても、第1問と第4問ならなんとか7~8割の得点を狙えるのではないか、と。

少し学習を進められている人ならご存知だと思いますが、第1問は財務分析、第4問は知識問題です。情報量が多く複雑でミスも起こりがちな第2問、第3問に比べるとまだ、準備や練習次第で確実な点数に結び付けられそうだと思いませんか?
それに、配点も結構でかいのです。

令和3年度は、第1問30点、第4問20点  →50点/100点

令和2年度は、第1問25点、第4問25点  →50点/100点

令和元年度は、第1問25点、第4問20点  →45点/100点

この大きな2問でそこそこの点数を取れば、うまくいけば足切り回避も可能です。

だから、事例Ⅳが苦手でも嫌にならずに、第1問と第4問を好きになれるようにするのがとても大切です。

まず過去問に触れるのも大事ですが、並行して問題集にも取り組んでください。

毎日1問ずつでもいいので、練習しましょう。

解説文もしっかり読んで、財務諸表の見方も解き方のコツも掴んでいきましょう。診断士になったら、財務諸表を見ずに仕事をすることはできませんから、ここで慣れておくことも大切だと思います。

■第2問と第3問は執念で何かを書く気持ちで

とはいえ、第2問、第3問を放っておいても良いか、というとそんなわけありません。

バッチリ得点源にする自信はなくても、部分点は稼げるだけ稼げた方がいいに決まってますよね。めっちゃ解けなくてもいいけど、さっぱり何を言っているのかわからない、という状態からは抜け出しておくことが大事です。

何も書かなければ1点にもなりませんが、何か書けば部分点になるかもしれない。

そんな気持ちが合否を左右するかもしれません。

何を問われている問題かがわかれば、とりあえず公式を書くことはできますよね。

公式を示すことができれば、基本的なことはわかってますよ、というアピールはできるはずです。そんな健気なアピールにも部分点が付く可能性は大いにありますので、何かを書くということは本当に大切です。

他にも、とりあえずしらみつぶしに計算式を書いたり、自信が無くても投資判断を明示したり、出来ることや書けることはきっとあるはずですので、必ず何かを書くということは意識してもらいたいと思います。

最後まで事例Ⅳへの苦手意識がぬぐえなかった私ですが、本番の試験ではやはり執念深く何かを書くことにこだわって解答用紙を埋めました。何に何点の部分点が付いたのかは不明ですが、何も書かなければ足切りに引っかかっていた可能性もあったんじゃないかな、と今でも思います。

■おわりに

苦心に苦心を重ね、合格発表のその瞬間までⅣの足切りにかかっていると思い込んでいた私の得点は、50点台中程でした。60点にも届かない点数なので、何もエラそうなアドバイスはできませんが、足切りギリギリでもなかった―!!!!! という結果は、マイナスからのスタートだった私にはちょっとした誇りです。

事例Ⅳに辛い思いをしている受験生の皆さん、大丈夫!

あきらめないで、出来る問題を確実に解きましょう。

自信がない問題もしっかり噛り付いてしがみついて、1点でも多く部分点をもぎ取りましょう。

あなたの事例Ⅳは、まだ得意になっていないだけで、決して出来ないわけではないのですよ。


次回はらむさんの登場です。
お楽しみに!

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