口述試験対策―最後に失敗しない為に by おーちゃん

皆さん、こんにちは。タキプロ14期の おーちゃん と申します。 今回は私の体験を元に口述試験対策を述べていきたいと思います。



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■はじめに(私の考える口述試験の意味)

ご存知の通り、口述試験は99%超の人が受かる試験です。不合格者の中には、不運にも体調不良や仕事等で試験を受けられなかった人も含まれる為、試験を受けた上で不合格になった人は更に少ないと考えられます。その様な試験を行う意味があるのか?と疑問に思う人もいるかもしれませんが、私は、経営コンサルタントとしての資質(コミュニケーション力とか人格など)を見て振るい落とす為の試験という風に解釈しています。

■それを踏まえた上での対応

とは言ってもたかだか10分程度の質疑応答でそれらを判断するのは難しいですよね。逆に言うと短時間でも「問題あり」と見なされてしまう様な言動があった場合にしか落ちないという事です。具体的には、①面接官の質問に対してだんまりになってしまう、②面接官に対する態度が悪い(ガムを噛んでる/ケンカ腰になる等)でしょうか。②に関しては人として当たり前の対応していれば問題ないと思いますが、①に関しては、対策していないとだんまりに陥ってしまう可能性もありますので、準備は確りしておきましょう。

■私がとった対策

私は二次筆記試験でミスしてしまって落ちたと思い込み、事例文を見返すのも嫌、という状態だったので、合格発表まで口述試験対策は何もしてませんでした。合格発表後口述試験までは10日間しかなく、しかもその間出張等もあったので慌てて対策を始めました。具体的に行った事は以下の通りです。

(1) 各予備校のHPから想定問答集をDLし、読み込み
(2) 通っていた予備校(KEC)による模擬面接
(3) 与件文を精読し、パワポにまとめる

上記の内、(1)(2)は特に説明の必要は無いと思いますが、(3)に関して補足説明致します。
口述試験で聞かれることは、 (A)与件文に沿った分析や助言、(B)与件文に関連した一次知識、どちらか(事例Ⅰ~Ⅳのうち2つの事例で夫々2問=計4問)に大別されます。(ご参考まで、実際に私が質問されたのは以下でした)

(令和4年度口述試験で筆者が実際にされた質問)
事例Ⅰ:
① 後継者にどう事業継承し、現社長と常務はどう関与していくべきか?⇒Aタイプ
② A社は複数事業をやってるが、どの様に経営していくのが良いと思うか?Aタイプ

事例Ⅲ
① C社がプレス加工の生産能力を上げるには?Aタイプ
② 繰り返し受注生産の留意点は?⇒Bタイプ

■なぜ、与件文の把握が重要か?

上記のような質問に答えるためには、事例企業の全体像を理解するだけに留まらず、記憶しておく必要があります(試験中、資料等は見れないため)。私は、事例文をひたすら読むより、事例企業の概要、歴史、SWOT、課題等を整理して纏め、それを繰り返し読む方が頭に入りやすいと考え、事例Ⅰ~Ⅳについてそれを行いました。
これが大変役立ちました。例えば上記事例Ⅲの②の質問で、「繰り返し受注生産の留意点」が(一次知識として)パッと出てこなかったのですが、C社の状況が頭に入っていたので、何とか切り抜けられました。

■おわりに

いかに準備をしていても、想定外の質問が出る事はあります。適切な回答がぱっと出てこなかったとしても、焦らずに、何か関連する知識で言える事は無いか考えてみてください。筆記試験を通った皆さんなら必ず何かは言える筈です。もし時間が必要な場合、少し時間を下さいと言う等、面接官とコミュニケーションを取る様にしてください。落とすための試験ではありませんので、普通に会話が出来れば合格できる試験です。ここまで来たらもう一息、最後まで気を抜かずに頑張ってください!

次回は、はたこさんの登場です。 

お楽しみに! 

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