口述試験体験記 byすぎも
読者のみなさま、こんにちは!
タキプロ15期のすぎもです。
本日は、これから口述試験を受験される皆様に向けて、昨年1月に筆者が受けた口述試験本番の体験談を記したいと思います。
二次筆記試験がうまくいった方も、思った通り出なかった方も、受けてないよーという方も、診断士試験の最後の砦がどのようなものかを感じてもらえると幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
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■試験会場へ
05年度の名古屋地区では、2次試験口述試験は愛知大学の名古屋キャンパスの講義棟で開催されました。
愛知大学 (aichi-u.ac.jp)は、2012年に誕生したばかりの非常に新しい11階建ての建物で、受験をする環境としては非常に良い雰囲気です。
2次筆記試験と同じ会場で、名古屋駅からあおなみ線で一駅のささしまライブ駅が最寄り駅となります。徒歩3分で駅からも近く、アクセスが負担となることはなく試験に集中できる環境で非常に良かったと記憶しています。
試験は10時に開始し16時まで行われました。試験時間は一人10分間で、12分間隔で進行していました。私の開始時間は13時00分からだったので、午後一番最初に行われたと思われます。
本番当日の朝は、本番一週間前に行われた予備校の練習会に参加した5名中4名が午後昼すぎに受講するということで、4名で予備校の校舎に集合しました。
もう1人の参加者は午前中に受験だとのことで別行動となりました。
その参加者から試験会場の様子をLINEで連絡をもらえました。面接官は年配の方で、一見気難しそうに見え、抽象的な質問が多くあり、どのような観点で答えようか迷ったとのことでした。
さらに、SNSには受験を終えた受講生からぞくぞくと試験の様子や詳細がアップされてきていました。
それらの情報を収集する作業もひと段落し、みなで雑談をしていると、試験時間も近づいてきました。雨が降りそうなどんよりとした天気の中、名古屋駅からささしまライブまで徒歩で移動し会場へ向かいました。
午前中の問題は出回るから、昼から問題文が変わるのではないか。昼一は試験官が昼食後一発目だから、最初から難しい問題が出ないのではないかなどを4人で噂しながら歩いたことを記憶しています。
■試験会場で
会場の案内看板が見えるキャンパス入り口付近に到着しました。
午後が始まる13時の20分前くらいには到着しましたが、4人の中でも開始時間のずれが若干あるため、13時ちょうどを予定している私ともう一人の2名で、試験会場へと向かうことにしました。
残りの2人は20~30分の待ちがあるとのことで、少し外で待機しておくとのことでした。
エスカレーターをのぼり試験会場のある階につくと、目の前に受付がありそこで受付を済ませました。
1~4班に分かれて、待合室となっている教室に通されます。これから口述試験をうける30人ほどの受験生が、午後からの面接を前に静かな面持ちでじっと席に座っていました。
自分も席に腰を下ろし、カバンの中に準備しておいた2次試験の問題用紙などを見ることもなく、目を瞑り精神統一をしながら、じっと呼び出しの順番を待っていました。
13時になりいよいよ昼の試験が始まり、試験の案内役の方が入ってきました。
入り口付近で「○○班○○番の方」というふうに受験生の呼び出しが開始されました。
まもなくして、自分の番号が呼ばれました。
席を立ちカバンとコート、傘、受験票をまとめて持ちながら、案内役の人のそばへと向かいました。受験票を確認したのちに面接会場となる教室の前に案内されました。教室の前に置いてある椅子に腰かけて、中から呼ばれたら入ってくださいとのことでした。
そこで待つこと1~2分。中からの声掛けとともにノックをして教室へと入りました。
椅子が一脚おいてあり、その向こうに机と椅子。そこに腰かけた二人の試験官が待ち構えていました。
イメージしたとおりの状況だったため面食らうこともなく、練習会の通り荷物を置き席に座りいよいよ口述試験の開始となりました。名前と生年月日を和暦で答え一問目の質問がスタートしました。
■試験本番
当日に質問された問題は次に示す5問でした。
当日出た問題
事例Ⅲ
・高級旅館やホテルとC社が長年にわたって取引が行えて来た理由、きっかけもお答えください。
⇒想定問題になかったが、C社の強みと事業変遷を交えて回答。
・X社との協業でのC社の今後の事業展開におけるメリット
⇒タキプロ、TAC、LECの想定問題にもあり、将来に向けた事業展開は準備していたため問題なく回答。
事例Ⅱ
・B社の強みと機会
⇒タキプロの想定問題と同じ。問題と同じでなくても事例企業のことが理解できていれば回答は容易。
・女子野球部品を増やしていくには、どういう人をターゲットにしていくか。
⇒TACの想定問題に同じ内容の問題があり、それを思い出して回答。
・実店舗に客を誘導していくための施策は
⇒これは変化球。顧客との関係性を強化していくという意味合いにとらえて、関係性強化に関しての施策を回答。
事例Ⅲに関しては、試験官からの質問に対して質問の意味を理解できない、なにを回答してよいかわからないという状況になることもなく、事例企業のイメージを浮かべながら会話のキャッチボールができたと思います。
事例企業がⅡになり時間はどんどんと進んでいきましたが、無理問答のような難問が飛びだしてくることはないし、知識系の難問もでてきませんでした。
4問目の答えを終えた時点ではこれで終了かなと思っていましたが、最後にもう一問質問がありました。
割と長めにしゃべっていたつもりでしたが、時間が余っていたのだろうと思います。とはいえ、難易度が極端にあがることはなく5問目の質問も終了しました。
試験官からの終了のアナウンスとともに席を立ち、挨拶をして試験会場を後にしました。
質問に対しての回答内容はそんなにずれていなかっただろうとある程度の達成感を感じながら会場を後にしました。
筆記での試験に比べて、試験官を前にして話をする口述試験は、普段はめったに経験しないのではないでしょうか。非常に久しぶりの感覚で、大変貴重な経験をさせてもらえたと思いました。
普段味わえなかった状況を味わえただけでも中小企業診断士試験を受けてよかったと感じられる点でした。
■おわりに
平穏な日常生活の中で、緊迫感や新鮮味をもってものごとに取り組んでいく体験をできたことは、それだけでも価値のあることだと思いますので、これから口述試験を受けるみなさまにおいては、口述試験のやり取りを楽しんで、受験していただきたいと思います。
次回は、かずや さんの登場です。
お楽しみに!
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