口述試験はこんな感じでした by Naobo

タキプロ15期の Naobo と申します。
口述試験で落ちる人はほぼいませんが、「落ちたらどうしよう」と不安になるのも事実です。口述試験を受ける皆様の不安を少しでも和らげるために、昨年度の経験をシェアさせていただきます。
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■はじめに
2次筆記試験、実は完全に落ちたと思って結果を見ませんでした。1月12日に会社から帰宅すると、ポストに簡易書留の不在者通知があり、この時点で合格したと大喜びしても良かったのですが、何故かその気分になれませんでした。1月13日(土)に再配達してもらい、受け取って思ったのは、「1次の通知と違い、合格でも不合格でもハガキだけだな」ということでした。試験日21日(日曜)は池袋の立教大学、予定時刻は11:12と知りました。
■前日までの試験勉強
ここから慌てて準備を開始しましたが、出遅れたのでセミナーなどは全て埋まっていました。そこで、タキプロ+その他ネット検索で事例復習、模範解答勉強が必要なことと、会場の雰囲気を知ることに注力しました。
まずは2次筆記試験の模範解答集め、Key pointを自分で纏めながら復習しました。そして口述試験対策集めすると、TACに無料の資料があることがわかりました。 (2024年度版 https://www.tac-school.co.jp/library/010dougaChannel/zBYISUxf0EI.pdf)
日~火曜日は、ひたすら事例復習して、内容を頭に叩き込みました。水曜日からTACの資料を使って口述試験対策開始し、追加でLECの資料購入し、まずは頭の中で解答を作成する練習を行いました。これを金曜日まで繰り返し、声に出して練習始めたのは土曜日だけです。各事例、10問の想定質問があったので、合計約30分で答えることにしました。LEC TAC LECと想定問答集を繰り返した合計6時間以上口述練習を行い、2分間の感覚をつかむことができました。また、口述試験後、気になった問題を再チェックしました。
■当日試験が始まるまで
日曜日朝は、5時起き。チェックした問題を復習しました。前日の天気予報では雪が降るかも、と言われていましたが、幸い雪は降らず冷たい雨でした。それでも人身事故が起こると、最悪電車は約1時間止まるので、余裕を見て自宅を出発しました。
池袋には9時過ぎに到着し、予め調べていたルミネのスタバで時間調整しました。ここで最後の事例確認と口述練習を行いました。ほかにも受験生がいるかな、と思い見渡すも、ぶつぶつつぶやいている人はいませんでした。
試験会場には50分前に到着しました。まずは大会場で待機でした。それから予定時刻40分前に受付し、約30人が同じ時間に面接を受けることを知りました。頭の中で、「1時間で150人、7時間で1000人以上試験でき、キャパは十分あるな」と勝手に計算していました。
それから移動し、一旦教室で待機、12分後、別の教室に移動、ここでは、前の組の人も待機していました。そこから、案内係の人と予定時刻約6分前面接会場に移動、廊下の椅子で待機しました。廊下を見ていると、予定時刻あたりで、口述試験会場から試験を終えた人がバラバラ出て来ていました。
■試験開始
定刻になると、案内係の人から、ノックして入るように指示をされました。部屋に入り、荷物を置いて椅子に座り、時計を外して「宜しくお願いします」と挨拶しました。まずは名前と和暦で生年月日を答えるように言われ、その通り答えました。
試験官は二人、どちらも50代から60代前半くらいでしょうか。向かって右の試験官から、「事例1、2から各2問質問します、回答時間2分で中小企業診断士として助言して下さい。」と説明をうけ、事例3、4は無しと知り少しほっとしました。
(あとから質問内容を振り返ると、必ずしも助言を求めたものではありませんでした。)

事例Iの質問は向かって右の人からでした。
① A社が2015年以降、安定して業績を上げられるようになったのはなぜか。
その前の経緯も踏まえた方が時間も稼げてよかろうと、「メニューを見直し蕎麦に特化したが従業員が疲弊しまった」あたりから説明を始め、「商品とサービスの差別化、組織体制の強化などで、安定して業績を上げられる体制を確立した」などと説明したと思います。(助言ではありません。)
➁ X社とシナジーをどの様に活かすか。
ここはさんざん頭に叩き込んでいたので、まずはA社の弱点―不安定な仕入れ先が、「地元の高品質の食材を扱う生産者とのつながりのあるとX社の仕入れ先で解消できること、そして、高品質な食材を利用した高付加価値新製品開発で売上げ拡大、さらにX社の駅前店舗にA社のメニューを展開し、食べ歩きを目当てにした若者、外国人観光客を取り込みさらなる売上げが期待できる」などと説明しました。
事例2の質問は向かって左の人からでした。
③ 新規顧客開拓について
ここもB社の経緯を踏まえ、「量販店との差別化を図るために野球用品を強化していること、
さらに長男が後継者に決定した際に打ち出した4つの指針をあげ、そこに書かれている女子野球チームが新規顧客に該当する」などと説明しましたが、もう少し追加した方がよかったかも知れません。時間を見ると、2分たったのでここで打ち切りました。
④ 草野球チームに対するレンタル事業の進め方
これは完全な応用問題でした。何処かの口述試験対策問題にあったような、と思いつつ、頭に浮かぶまま
「期間を設定してその分安く」、「技術に応じた野球用品提供し野球を楽しんでもらうことで野球人口、顧客を広げる」、「レンタル用品回収した、B社の技術を生かして中古品再生しレンタル費用を抑える」、「以上のような施策で野球が盛んになれば、B社も将来売上げ増加が期待できる」
などと答えると、「これで終了します」と言われ、「有難うございました」とお辞儀をして退出しました。
■おわりに
口述試験ではかなり上がってしまい、早口で話しすぎたのでしょうか、同時刻の受験者の中では、部屋から一番早く出た感じでした。口述試験の間、二人の面接官のうち左側の人が頻繁にうなずいてくれるので安心して進められました。帰路、「これで終わった」という何とも言えない満足感があったのを覚えています。
口述試験は大寒の時期に行われます。とにかく体調管理を万全にし、欠席することも沈黙することもなく最終合格を勝ち取ってください。
これが私のタキプロとしての最後のブログになります。おつきあいいただいた受験生の皆様、本当にありがとうございました。中小企業診断士として、新しい一歩を踏み出されることを祈念いたします。
次回は、ゆるふ さんの登場です。
お楽しみに!
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