口述試験は実務補習の練習のつもりでbyロッキー
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ13期のロッキーと申します。
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■はじめに
筆記試験を受験された皆さま、お疲れさまでした。合格発表待ちの状態というのは勉強も手につきにくいですし、合否不明のままその次の口述試験対策などなかなか考える気になれないかもしれません。
ですが本日は口述試験について書きます。合格が分かってから動き出してはあたふたしてしまいますので、こんなものか、という程度にでもご参考にしていただきたいと思います。
■口述試験は99%受かる
口述試験は落とすための試験ではないといわれます。実際、私は試験翌月(2月)に実務補習を受けましたが、合格発表前に既に実務補習の連絡や事前課題が出されていました。実務補習を途中で脱退するのは運営的にもかなり面倒なことになりますので、それほど不合格というのは稀だということになります。
■それでも対策は必要です
とはいえ、99%受かるとは言っても100%ではないですし準備しておかないと一問あたり約2分など到底話せませんので、対策は必要です。
また少し話は逸れますがですが、診断士の試験は非常に良くできているなあと思います。
一次試験→二次筆記試験→二次口述試験→実務補習という順序は、診断士として必要な素養を無理なく段階的に高める上でとても合理的です。ですので口述試験は合格を目的とするのではなく、診断士として必要な口述スキルを高める良い機会だという認識で対策するのが良いと思います(実務補習では早速、診断先の社長様へのプレゼンがあります)。
それに、準備期間があるのに無策で臨むのは実際の診断なら失礼になりますよね。
それではどのような対策をすれば良いかについて、私の口述試験の問答と、その振り返りから有効だった対策をお伝えいたします。
■口述試験一問一答
試1(試験官1):名前と生年月日を和暦で答えてください。
ロ(ロッキー):はい、ロッキーと申します。生年月日は昭和〇年〇月〇日です。
試1:それでは私からA社についてお聞きします。広告業界は一般的に定着率が低いですが、A社は高い定着率を誇っています。なぜだと考えられますか?
ロ :はい、一般的に定着率が低い広告業界において、A社が高い定着率を維持できた理由についてお答えします・・・(おそらく約20秒) ※広告業界はなんで定着率が低いんだっけ?と考えてしばし沈黙
試1:落ち着いて答えれば大丈夫ですよ。
ロ :ありがとうございます。一般に、広告業界は競争が激化しており、激務になりがちなため人材が定着しないと考えられます。その点A社は築き上げてきたディレクション力という強みを持っているため優位性を発揮して業務を進行しやすかったのだと考えられます。結果的に従業員の満足度が高かったため、高い定着率となりました
試1:それでは次の質問です。外部の企業と戦略的提携を行う際のA社のメリットはどのようなものがあると考えられますか?
ロ :はい、外部の企業と戦略的提携を行う際のA社のメリットについてお答えします。A社の弱みとして、市場開拓するための経営資源が乏しいこと、営業力が弱いことが挙げられます。戦略的提携によって協力企業と連携してアイディアの発案等を行い、新製品開発をすることで、A社の弱み、課題を克服できるというメリットがあります。
試1:ほかにはありませんか?
ロ :はい、ありません。
試1:わかりました。私からは以上です。
試2:それでは次は私からC社についてお聞きします。C社が、直営店の販売を開始する際に発生すると考えられる問題はどのようなものがありますか?
ロ :はい、C社が直営店の販売を開始する際に発生すると考えられる問題点についてお答えします。C社は現状では、月一回の生産計画を策定していますが、特急対応などで計画が崩れたり、資材の調達不備による自社ブランド品の過剰在庫・欠品などが生じたりしています。直営店販売を開始し、販売チャネルが増えることによって、生産計画面や在庫面での弱みがさらに拡大し、欠品・過剰在庫等の問題が発生すると考えられます。
試2:次の質問です。C社において、若手職人を育成する方法はどのようなものが望ましいと考えられますか?
ロ :はい、C社において若手職人を育成する望ましい方法についてお答えいたします。現在C社での若手職人の育成は、部分的な工程のみの作業習熟を図ろうとしているところです。一方で、C社の強みは熟練職人による製品の一貫生産を通した高品質な製品です。これを習得するためには、例えば熟練職人とペアになり、製品の完成までの一連の工程を教わることが考えられます。
試2:ほかにありませんか?
ロ :ほかには、熟練職人は定年退職を控えており、熟練職人の持つノウハウを失うことが懸念されます。そこで、熟練職人のノウハウを形式知化し、C社として蓄積していくことも重要だと考えます。
試2:ほかにはありませんか?
ロ :ありません。
試2:わかりました。それでは試験は以上となります。お疲れ様でした。
ロ :ありがとうございました。
■試験の感想
以上のような流れで試験を終えました。感想ですが、
・試験対策でよく言われるオウム返し(質問をそのまま繰り返す)はやはり有効だと感じました(質問再確認、時間稼ぎ、沈黙回避のため)。
・圧迫面接のようなことはありませんでした。試験官によって態度に明らかに差があれば不平等になるので、総じて極端な圧迫面接はないと考えてよいと思います。
・問われた内容に対する返答を、解答を組み立てながら2分程度話し続けるのはなかなか難しいです。暗記ではなく、与件企業の背景やSWOTを十分に理解しておくことが重要でした。
・一問目で沈黙した際には試験官の助け舟に救われましたが、想定外の際に時間を稼げるフレーズを持っておくと良いと思いました。
・時間が余ると「ほかには?」と聞かれるため、端折らず時間をかけて答えるのがよいです。
■おわりに
これらを踏まえると、事前に対策して効果的だったことは下記でした。
・Youtubeで予備校などがアップしている分析動画を見て与件を理解しておく
→おすすめはEBAです。企業のストーリーや課題などをコミカルにわかりやすく解説しており、見ていて飽きません。逆に模範解答の解説ばかりの動画は口述試験対策としてはあまり役に立たないと思います。
・想定問答集で考えて答える練習をする
→理路整然と、相手の反論まで意識して、、、までは不要ですがとにかく自分の考えを伝えきる練習をします。
・タキプロの口述セミナーに申し込む
→受験の一連の流れを把握しておくと落ち着いて臨めます。
以上、口述試験について書かせていただきました。
口述試験まで来れば合格はあと一息ですので最後まで気を抜かず頑張ってください!
次回はけーさんの登場です。
お楽しみに!
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