独学で財務会計を制す by うに
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のうにと申します。
この試験の学習は長期的に取り組む必要があるため、モチベーション管理が課題の一つとして付きまとってきます。
「今日は仕事で疲れて、勉強する体力がない~」という方も、タキプロのブログをさくっと読むだけで合格に一歩近づくことができると思います!(私が実際にそうでした)
ブログは毎日更新されるので、ぜひ今後も覗いてみてください。
さて、本日は1次試験、財務会計についての内容です。
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■自己紹介
本題に入る前に、簡単な自己紹介をします。
年齢:23歳
職種:システムエンジニア
受検歴:1次1回、2次1回
勉強方法:独学
勉強時間:1次 600時間、 2次 200時間
財務会計の得点:64点
学生時代に経営学周りを専攻していたこともあって試験の科目について前提知識が少々ありました(運営管理・経営情報システム・中小企業政策を除く)。
そんな少しばかりのアドバンテージと、金銭的なディスアドバンテージから独学を選択した私ですが、そんな私がどのように財務会計を1次試験の財務会計を攻略したのか(ぎりぎりボーダー越え程度ですが)をご紹介できればと思います。
■財務会計の学習方針
まず、私が1次試験までにどのような学習方針で取り組んでたかを紹介いたします。
以下のような流れ・順序で学習を進めました。
①参考書の中身を一通りざっと読む
目的:・試験の範囲、概要をつかむ
・自分が得意な部分、苦手な部分を把握する
(私の場合は株価周りや、現在正味価値の計算などが苦手でした)
時期:試験の~4カ月前
※②, ③の段階でも適宜参考書に戻って復習しました
②問題集で演習する
目的:・①でインプットした内容をアウトプットして定着させる
・①で把握した自分の苦手分野に重点的に取り組み
時期:①終了後、試験の~2か月前
③時間の許す限り過去問を解く
目的:・本番の時間間隔を身に付ける
・問題の形式に慣れる
時期:②終了後、試験まで
ざっくりですが、こんな感じです。
けっこう王道というか、オーソドックスな進め方のように思いますが、私の場合はこれで正解でした。
この学習方針の良かった点としては、①でなんとなく苦手分野を把握していたおかげで②の問題集でその分野を取り組む際に、「なぜ苦手なのか」を意識して取り組むことができたことです。
他の科目でも苦手な分野はあると思いますが、漠然と苦手意識を持つところから、その分野がなぜ苦手なのか、具体的に何が原因で苦手なのかを細分化して考えてみると、どのように対策すべきかが論理的に導けると思います。
私はこのように取り組んだことで効率的に学習できたと感じています。
■実際に使っていた教材
次に、上記の各フェーズで私が使っていた教材をご紹介します。
参考書として使っていたのは、
『みんなが欲しかった!中小企業診断士の教科書』です。
他の参考書と比較して網羅性は少し欠けると思いますが、全容を把握するには十分でした。
また、サイズが持ち運びやすいという点も私の中ではポイントが高かったです。
問題集として使っていたのは、
『中小企業診断士 集中特訓 財務・会計 計算問題集』です。
問題数が非常に多いかつ解説も丁寧で分かりやすい問題集でした。
財務会計で必須な計算問題の解き方について、たくさんアウトプットして定着させるにはぴったりです。
また、各分野ごとに問題がレベル分けされていて苦手分野を重点的に取り組みやすいです。
過去問を解くのに使っていたのは、
「過去問ドットコム」というサイトです。以下にリンクを貼っておきます。
https://kakomonn.com/
ここでは、無料で2015~2022年度の過去問を解くことができます。(各問題に解説もついています)
独学でできるだけお金をかけたくない私にとっては非常によかったです。
■見つけた学習のコツ
私が財務会計の学習を通して見つけたコツについてもご紹介します。
①計算問題はとにかくいろんな種類の問題に出会う
財務会計は計算問題のウエイトが非常に高いです。(2次試験の事例Ⅳも)
(2022年度の1次試験には減価償却費の計算や損益分岐点売上高の計算などが出題されました)
計算問題を攻略するには、とにかく数多くの問題に触れることです。
公式をただインプットするのではなく、それを使っていくことで定着率が大幅に上がります。
※公式を使う際は、その構造の意味を理解しながら使うことを忘れてはいけません
②とっつきにくいものこそ、論理立てて考える
例えば、正味CFの計算式
(CIF – COF) × (1 – 税率) + 減価償却費 × 税率
この式をただ暗記するのではなく、
・なぜ (1 – 税率) をかけるのか
・なぜ減価償却費に税率をかけたものを足しているのか
こういうところまで細分化して、論理立てて公式の構造を理解することが大切です。
このように式を理解しておいたことで、久しぶりに財務会計を学習する際も論理だてて式を組み立てられるので記憶が戻ってきやすかったです。
■2次試験事例Ⅳとの親和性は??
現在は1次試験の学習に取り組まれている方が多いと思いますが、2次試験まで見据えて学習されているでしょうか。
2次試験の事例Ⅳは、1次試験の財務会計の学習内容をある企業の事例に落とし込んで、問題が問われるようなものになっています。
そして、実際に1次試験の財務会計の内容と2次試験の内容の親和性は高いです。
「1次試験の学習中に2次試験の学習をするのはどうなの?」
と考えている方もいらっしゃると思います。が、私の見解では、
「1次試験の財務会計の理解を深めるためには、2次試験事例Ⅳの問題を解くことは非常に効果的」だと思います。
そう思う理由を3つ挙げます。
①多くの計算問題に出会える
先ほど、数多くの問題に触れることが大切だと話しましたが、2次試験事例Ⅳの問題は計算問題が豊富にあります。
特に、経営分析・現在正味価値・CVP分析などはよく出てくるので、1次試験の対策にもピッタリだと思います
②自分が理解していないところがわかる
2次試験事例Ⅳは計算問題だけでなく、文章で答える問題も出題されます。
例えば、平成26年度には「為替リスクを軽減する手段を2つ挙げ、それぞれ円安・円高になった場合の影響」を答えさせる問題が出題されています。
このような問いに文章で答えることによって、「上手く言語化できない」「影響はわかるけど、そこまでのプロセスが説明できない」などに気づき、自分の理解度を測ることができます。また、文章でアウトプットすると、定着率も上がります。
③そのまま2次試験の勉強にもなる
これは簡単な理由ですが、いまから2次試験の学習に取り組んでおくと1次試験合格後に少し余裕が生まれます。
1次試験合格後は、2次試験まで意外と期間がないため、軽くでも触れておくことをオススメします。
とは言え、2次試験は1次試験で問われる内容を逸脱してしまっている部分があるのも確かです。
1~2年分を軽い気持ちで取り組んでみる程度くらいがちょうどよいのかなとも思います。
■おわりに
さて、これまでご紹介してきたアドバイスですが、月並みのものばかりで拍子抜けされた方も多いかもしれません。
しかし、財務会計の学習で大切なことは、とにかく地道に、「繰り返し学習」することです。
点を稼ぐためのポイントである計算問題を攻略するためには数多くこなすのが最短ルートです。
独学でも十分ボーダー越えは可能なので、紹介した教材やサイトなど利用して、できるだけ多くの問題に触れてみてください。
「習うより慣れよ」の精神で、財務会計を味方につけましょう!
つたない文章で失礼しましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。
次回はえみたさんの登場です。
お楽しみに!
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