【合格体験記】最後に信じられるのは自分が積み重ねた時間だけ!byかもすた

読者のみなさん、こんにちは、こんばんは。
タキプロ14期のかもすたと申します。
早くも2回目の投稿となりました。
GWも終わり1次試験を受けられる方は申込は大丈夫でしょうか。
受験生の皆さんも若干の焦りと、とはいえまだ時間あるなあという中途半端な
気持ちの狭間で揺れる時期ですね。

■はじめに

あらためて自己紹介です。
年齢:40歳台後半
職種:銀行員(地銀)
受験歴:1次1回(2021)、2次2回(2021、2022)
学習開始時期:2020年12月
勉強時間:1次700時間、2次1,000時間(新型コロナ&長男の大学受験が重なり時間だけは確保)
学習方法:1次→TAC(通信)、2次TAC、LEC(いずれも通信)+ふぞろい・全知全ノウほか参考書
好きな科目:財務会計、経済、事例Ⅳ
苦手な科目:法務、事例Ⅲ
一言:積み重ねた努力は裏切りません。どんなに不安になっても最後に信じられるのは自分がこれまで積み重ねてきた時間だと思います。どんなに遠くてもたどり着いて見せる!そんな気持ちが大事です!Come on Stand up!

■きっかけ

なぜ私が中小企業診断士を志したのか、から説明しましょう。

診断士の勉強を始めたのは今から約2年半前、2020年の12月です。
中小企業診断士という資格自体はもちろん以前から知っていましたよ。
職業柄、会社内にも試験を受け、合格していく先輩や同僚、後輩もたくさん見てきましたし。。。

頑張っている人を横目に「知識だけつけても意味ないよ」、とか「資格マニアが頑張っているな」くらいに思いつつ、実はとっても憧れてました。コンプレックスといってもいいかもしれないですね。

勉強を始めるのはいつでもできる!といいますが、私の場合は覚悟とタイミングがとても大事でした。
人事異動、子供の大学受験、コロナ禍による各種行事の自粛など・・・

旅行にも行けない、飲み会もゴルフも何もない状態が目の前にやってきました。
子供は予備校に通い、家でもずっと勉強しています。
家にコロナを持って帰るわけにもいかないのでおちおち外出もできない・・・

また人事異動でそれまで通勤時間が片道1時間半だったものが5分に短縮されたのもこの頃です。
それまでの習慣で朝は5時に起きる癖がついていました。出勤まで3時間近くあります。
会社を出れば5分で自宅です。コロナなので寄り道もしません。帰宅してお風呂に入ってご飯を食べても寝るまで十分な時間がとれます。


今から考えると不思議なもので、全ての環境が私に「やるなら今しかない」とささやいていました。

■1次試験

1次試験はTACの通信にお世話になりました。
なんせそれまでどんな科目が必要なのかも全く知りません。
大量に送られてきたテキストの箱も開けることもなくしばらく時間が経過しました。

お金もかかっているし、内容くらい見とくか・・・くらいの気持ちでテキストを開きました。TACの場合は一科目目が企業経営理論でした。
WEB講義もついていたので試しに見てみましたが、なんと・・・

「めちゃめちゃ面白い!」が感想でした。とにかく先を知りたくて講義を聞いて問題集を解きました。
それまでに経験したことがない感覚でした。
なんせ何もすることがないので時間だけは十分ありました。

GWまでは各科目ごとに、GW明けから最初の企業経営理論に戻って復習を始めました。
当たり前ですが完全に忘却の彼方です。ものすごい絶望感でした・・・

ただ不思議と焦りはありませんでした。逆にやるべきことがあるので楽しんでいました、この頃までは・・・

またこの頃から模試を受け始めました。TAC、LEC、資格の大原3回受験しました。
結果は・・・よくて300点台の中盤くらいです。科目合格は財務くらいでしたね。

財務だけは1日たりとも欠かすことなく勉強していたので最終的にはこれが拠り所になりました。

最終的な結果は・・・
経済   88点
財務   92点
経営理論 75点
運営管理 73点
法務   52点
情報   60点
中小政策 68点
合計   508点

結果だけみれば余裕をもっての合格です。
しかし、私の1次試験直後の感想は・・・「絶対落ちた(泣)」です。
特に1日目が終わってからの集中力の切れ方はそれまで何だったんだというくらいでしたね。
点数を見てもそんな感じですよね。

どれだけ努力しても報われないこともある・・・
落ち込みながら近くに住む後輩を呼び出し、今日くらいはと飲みに行きました。

帰宅後も振り返りたくなくて、しばらく答え合わせをするつもりはありませんでしたが、ネット上に解答速報が出てくるとどうしても気になるもので、少しだけ少しだけと深夜に答え合わせをしてみると・・・
「ひょっとしたらいけたかも!」に変わりました。

改めて振り返ると、本当に努力は裏切らないなというのが率直な感想ですが、本当に自信を持って答えられたのは半分もなかったかもしれません。後は自分の人生経験からくる勘に近かったかもしれないです。
本番は緊張も相当ですし、メンタルもやられます。周りの人がみんな自分よりはるかに賢く見えます。
だからこそ、自分がしてきたことに自信を持つこと、言い換えればいやになるくらい、もう見たくなくなるくらいやりきることだと思います。

■2次試験(1回目)

1次試験が終わったら2次試験対策です。
しかし、1次試験が突破できなければ2次試験はない!ともっともらしい考えで全く2次試験に手を付けていなかった私は恥ずかしながらどんな内容なのかも理解していませんでした。

とにかく本番までの3か月で300時間を目標に最初は写経から始めました。
使用した問題集はTACの過去問題集です。
そこから全知全ノウ、ふぞろいあたりを1通り・・・理論なき過去問つぶしです・・・

演習をやっても全く点が伸びず、かといって正解がはっきりとしない。
何書いても正解になる可能性があるにも関わらず、合格率は2割弱。

考えれば考えるほど不思議な試験でした。少なくとも1年目の失敗はここにありました。
実際は点を取るためにできることはたくさんあります。最低限押さえておくべきことが押さえられていない上に、事例Ⅰ、Ⅱ、Ⅲの切り分けができておらず、全てが事例Ⅱに寄ったポエムの解答だったと思います。

事例Ⅳは絶望でした。かの有名なセミセルフレジ事件です。
NPV得意だったはずなのに歯が立たない・・・
経営分析の指標4つ?今まで3つだったのに・・・とか。
しばらくはスーパーに行っても有人レジにしか並びませんでしたね。今でもそうですが。トラウマです。

結果は・・・
事例Ⅰ 50点
事例Ⅱ 62点
事例Ⅲ 52点
事例Ⅳ 70点
合計  234点

負けに不思議の負けなし・・・といいますが、もう少しだったなあ・・・あと6点・・・
中でも自分では大失敗だった事例Ⅳが70点!意味不明です。
事例Ⅱに寄せてしまった事例Ⅰ、Ⅲがやはり足を引っ張った。事例Ⅲは生産面の課題を聞かれているのに会社の課題を答えてしまった・・・
しかしこの6点差が2回目の2次試験に臨むモチベーションにつながりました。

あれでもう少しだった・・・頑張ればいけるかも!

■2次試験(2回目)

2回目の2次試験挑戦にあたり最初に考えたのは1次試験の保険受験でした。
悩みましたが結論としては保険受験せず2次試験に専念する道を選びました。
昨年の1次試験終わりのあの虚無感をもう味わいたくなかったのもありますが、2次試験の自分の課題は明らかだったのでそれを克服することを優先したかったからです。

苦手科目である事例Ⅲについてはなかなか結果が出ませんでしたが、もう一度基本に立ち返って1次試験のテキストを読み返しました。
「ザ・ゴール」も読みました→これは意外によかったです!

因果が大事ということからノートの見開きの左ページに原因、課題を、右ページに結果、解決策を書いて見直したりもしました。
QCDを意識しないといけないということにここで気づきましたが、逆に言えば去年はよくこんなことも知らずに受験したなと思ったりしました。

去年と変えたことは、過去21年分まで過去問を掘り下げたことでしょうか。
時間があったからできたことですが、このおかげで毎年共通して聞かれていることなどが理解できました。
例えば事例Ⅰならチャンドラー、組織は戦略に従う、ですね。
結局事例企業や与件文は変わっても、当社の戦略を読み解いてそれに合った組織にするための助言やアイデアを聞かれているだけだと気が付きました。

事例Ⅱならダナドコ事例ⅢならQCDでしょうか。
またそれぞれの鉄板パターンも覚えました。幸の日も毛深い猫、DRINKなど。
結果的にそれで自分の型ができて、本番ではそれを埋める要素を見つける作業に集中したということですね。

直前9月のTAC模試の結果は・・・
事例Ⅰ 59点
事例Ⅱ 48点
事例Ⅲ 70点
事例Ⅳ 71点
合計  248点 総合A判定(57位/1,861人)


これは嬉しかったですが、事例Ⅱが危ないですね・・・
何はともあれA判定は自信になりましたが、ピークを早く持ってきすぎました。
そこからの1か月余りは集中力が欠如、自分でも知識が抜けていくのを感じました。

迎えた本番、事例Ⅰ、Ⅱは何とも手応えなし・・・
事例Ⅲはなんかすごくできた気がする・・・
事例Ⅳは難しすぎ!!、でも去年よりましかな?くらいの感想です。

結果は・・・
事例Ⅰ 69点
事例Ⅱ 65点
事例Ⅲ 66点
事例Ⅳ 66点
合計  266点

よくいえば安定のオールA、悪く言えば何の面白みもない丸まった点数。6が異常に多い。
うれしかったけど得意だったはずの事例Ⅳの点数が伸び悩んだことが心残りでした。なんとなくモヤモヤ・・・

合格するときはそんなものかもしれません。
1次、2次総じて言えるのは自信がない時ほど点数はよかったということですね。

■口述試験

口述試験は時間通りに会場に行って何か話をすれば受かる!と言われながらもやはり不安です。
コロナの影響で発熱していると受けられないし・・・
発熱したらどうしよう、遅刻したらどうしよう、などネガティブな気持ちが襲ってきます。
2次試験の発表から10日ほどで、出題は自分が受けた2次試験の内容からですが、本番当日以来問題を見てもいません。

慌てて問題を探し出し、改めて内容を見るとあの辛かった日々が思い出されます。
試験当日は事例Ⅰ、Ⅱがあまり手応えがなく、苦手だった事例Ⅲが自分の中では最もよくできた印象。
事例Ⅳは難しすぎたけど、去年足切りを覚悟したセミセルフレジでも70点あったことを考えると精一杯しがみつけばある程度の点数はあるだろうと不思議と開き直れたあの瞬間・・・

アラームを3個かけて寝坊しないように起き、熱を測ると36.4℃。一安心。
開始3時間前に自宅を出て無事会場に到着。
2人の面接官と向き合い、精一杯自分の考えを話しました。
あっという間に時間が過ぎ、自分なりに満足のいく回答が話せたと思います。

こうやって私の足掛け3年に及ぶ中小企業診断士の試験は一区切り付いたわけです。

■おわりに

あと3か月弱・・・
長いようであっという間です。

お伝えしたいこと「最後のよりどころは自分」ということと「いい遠回りをしましょう」です。

2回目の2次試験の勉強をしている時、あらためて去年はよくこの状況で受験したな、というくらい知識が不十分でした。
改めての2次試験の勉強を通じて、去年の自分では見えなかったものが見え会えなかった人に会え、新しい発見がたくさんありました。

今になって思いますがおそらく無駄なことは何一つなかったということです。
あの失敗があったから今がある。自信を持って断言できます。

もし何かが違って1回目の試験で合格していたら、今右往左往している実務従事やタキプロ勉強会での発言ももっともっと薄っぺらかったと思います。

診断士の資格を取るまでの道のりはまだまだ険しいし、きっと誰もがどこかで苦労してトータルの苦労の量はみんなそんなに変わらないと思うんです。焦らず、ゆっくり急ぎましょう。

ストレート合格はもちろん素晴らしいですが、何度も跳ね返されたりくじけたりしてもやり続ければ必ず報われるときは来ます。完全な失敗はあきらめたときに確定するものです。

合否はともあれやり切った後、あの時の失敗は自分にとって必要なものであったことを私たちは知ります。

どんなに遠くてもたどり着いてみせる!
私も道半ばです。
一緒にがんばりましょう!!


次回はイマニンさんの登場です。
お楽しみに!

最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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