経営法務 ~ 過去問から学ぶ中小企業診断士のベストプラクティス ~ byよよぽ

経営法務

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のよよぽです。今回は2回目の投稿、テーマは「経営法務」です。

経営法務の勉強、今一つやる気が起きない~><って方、いらっしゃいませんか?1年前の私がまさにそうでした。

なぜなら、法務は専門家に聞くのが一番、法改正も頻繁にあるので試験で覚えるより都度アップデートしていく分野では?と思っていたからです。

そんな私ですが、経営法務の勉強を通して得た気づきやモチベーションアップのきっかけについて、勉強法とは少し違った視点からご紹介します。

■はじめに勉強法をさっくりと

経営法務の勉強法は、他の方も書いていらっしゃるように、過去問を何周かして最新の法改正は把握しておく、が王道かと思います。

過去問から頻出分野を抑え、苦手箇所を捕捉、暗記は隙間時間を活用しましょう。

暗記といえば、可能な限り具体的なイメージに落とし込んで覚えることがおすすめです。

知的財産権であれば、特許権、実用新案権、意匠権、商標権、著作権ごとに具体的な対象を決めておき、出願書類や権利存続期間など常に対象とセットで覚える、会社の機関設計であれば監査役や取締役に職場の実際の人物やそれっぽい人を当てはめてしまうのも記憶に残りやすくなります。

私は以前お世話になった上司が今監査役をされており、○○さんは任期4年かぁ、解任は株主総会の特別決議で…といった具合に実際に本人が株主総会に出席している姿を想像しながら暗記に励みました。

■実務の世界が垣間見える出題形式

さて、経営法務って範囲がとっても広いですよね。

勉強始めは、こんなに範囲の広い科目の出題ってどんな感じなのかしら?と恐る恐る過去問に手を付けたわけですが、そこでハッとする気づきがあったんです。

経営法務は他の一次試験科目と出題形式が大きく異なる点がありますよね。

そう、中小企業の経営者と診断士のロールプレイング形式の問題が多い!!

令和4年度の一次試験問題では、全問題数22問のうち7問(設問数では10問)が「X社の甲氏」(中小企業の経営者や発明者等)と「中小企業診断士であるあなた」との会話からの出題でした。

会話の内容としては、以下の流れです。

①「あなた」は「甲氏」から知的財産権や会社法などの相談を受ける

②「あなた」は診断士として聞かれた質問に的確に回答する ※出題部分

③「甲氏」から感謝され終了、 or 「あなた」から専門の弁護士や弁理士等を紹介しましょうか、の流れで終了

診断士として活躍する日常の一部が切り取られ、実務の世界が垣間見える、素敵な問題ですね。

問題に込められた思い♡

ロールプレイング形式は、出題者が考える中小企業診断士としてのあるべき姿を示してくれているのではないでしょうか。

具体的な会話形式で私たちが診断士として求められているベストプラクティスを丁寧に再現してくれている ―― 

過去問を解きながら、中小企業診断士の存在意義について振り返るきっかけとなりました。そして改めてこの資格を取得したい、とやる気が出たのを覚えています。

問題文を中小企業診断士が求められている姿という観点で見てみましょう。

まず、法務の専門家ではない「中小企業診断士」に幅広い法務関連のテーマについて最初に相談しているという状況は、問題文中の「あなた」が一番身近な相談相手として信頼を確立していることにほかなりません。診断士として最も重要な資質の一つである、中小企業に寄り添う伴走者の役割をしっかりと果たしていますね。

そして、相談内容に的確に回答できる幅広い知識を身に着けています。実務で問題文のように回答できれば非常にスマートでかっこいいです。

さらに、必要に応じて適切な専門家を紹介できる人脈を有していることも大事なポイントかと思います。

出題分野も寄り添っている、はず!

中小企業に寄り添える診断士であってほしい、との出題者からのメッセージが問題文からひしひしと伝わりますね。

そうすると出題分野も当然、中小企業から診断士に相談頻度が高い分野と考えられないでしょうか。

なので、自分が中小企業の経営者だったら診断士にどのあたりについて相談をするか、を意識しながら勉強してみるのも頻出分野の把握に役立つのではないでしょうか。

■おわりに

私は普段、投資銀行で企画業務をしていますが、経営法務で勉強したことは実務にかなり役立っています。

経営会議、取締役会、執行役/執行役員会、監査役向けの資料作成も業務の一つで、会社の機関設計を体系的に学ぶことは各々がどういった立場から会社を見ているのか理解を深められ、実際にレポート作成に役立っていますし、株主総会の運営側として知っておくべき知識も得られます。

また、日本でも近年M&A件数が増加し、事業承継は重要な社会課題の一つにもなっていますよね。関連スキームや知識は金融に限らず今後いろいろな場面で役に立つものと思います。

私は中小企業診断士の資格を今の業務に活かしたいと勉強を始めました。読者の皆さんの中には、中小企業の経営者に寄り添い抱える課題に一緒に取り組んでいきたい、企業内診断士として知識を活かして貢献したい、など熱い思いをお持ちの方が多くいらっしゃると思います。試験勉強は大変ですが、ご自身の思いを持っている方は強いです。きっと大丈夫です。


次回はしばちんさんの登場です。
お楽しみに!

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