強い意思と集中した努力だよ byたいポン

合格体験記

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のたいポンと申します。

今回で2回目の登場で、前回は4月に財務・会計について書いてみました。
今回は合格体験記ですが、私の合格の経緯といったことではなく、合格を通じて私が思ったことを申し上げます。

■はじめに結論

 はじめに結論ですが、月並みではありますが、

 合格するには『できるだけ短期間で合格したいという強い意思と集中した努力』が重要ではないかと思います。

 私がそうだったからではなく、そうでなかったので、結果的に6年間、この試験を受け続け、ようやく合格しました。
 一方で私より短期間で合格している方も沢山います。合格後にタキプロに参加して上記のことに今さら気づきました。

■私の受験生時代

 ところでこの試験ですが、1次試験7科目と2次試験4科目をクリアしなければならい大変な試験です。

 更に大半の皆さんは1次7科目、2次4科目のうち、勉強したことがある科目や業務で触れたことのある科目はいくつかあるものの、全く縁のない科目も多いと思います(いや全ての科目に縁のない方もいらっしゃるでしょう)。

 一方私は、最初に試験概要を見た時に、試験科目は多いものの、過去の勉強や業務でこの試験科目内容を実際にやっているものも多いので、『まあ受かるだろう』と過信していました(しかし、結果的に6年間かかりましたが)。

 

 それでは、私が最初に試験科目別にどう思ったかを申し上げます(ちなみに今はメーカー勤務ですが、前職は金融機関です)。

◆経済学・経済政策 ⇒証券アナリストに合格しておりその際に経済学は勉強し
           たので、見れば思い出せるだろう。

◆財務・会計 ⇒金融機関に30年勤務、簿記2級保有、まあ得意です。

◆企業経営理論 ⇒商学部卒で経営学のゼミに所属しており、大学時代に勉強した
         内容もあります。

◆運営管理 ⇒融資審査の経験が長く、沢山の企業の事業構造をみてきました。

◆経営法務 ⇒実際に企業再建に携わっており、会社法を順守しながら再建をして
       いました。

◆経営情報システム ⇒システム営業の企画統括をしていたこともあり、多少のIT
           用語は聞いたことがあります。

◆中小企業経営・中小企業政策 ⇒産業調査部に在籍していたこともあり、ミクロ
                経済の動向はそこそこ理解しています。

◆事例Ⅰ~Ⅲ ⇒産業調査部では沢山のレポートを書いていたのでビジネス文章は
        書けます。

◆事例Ⅳ ⇒証券アナリストの資格を保有しているので、事例Ⅳの考え方は理解で
      きます。

 このように、全ての科目において何らかの知識はあり、当初は『まあ受かるだろう』とどこかで過信していましたし、試験勉強はやってはいるものの、必死とは程遠く、試験が近づくとダラダラとやっていたというのが実態です。

 その結果、冒頭に述べたように、合計6年間試験を受け続け、ようやく合格することができました。その試験履歴は以下の通りです。

 平成29年度から令和元年度までの3年間は、1次試験の科目合格を積み上げて、令和元年、令和2年と2次試験に臨みましたが、不合格でした。

 令和3年度は、1次試験は全科目合格しましたが、2次試験はまた不合格でした。

 令和4年度は、2次試験のみであり、自己流を捨て背水の陣で臨み、ようやく『合格』することができました。

■私の振返りと忠告

 まず1次試験ですが、過信があったので、1次試験の科目合格を積み上げていきましたが、皆さんもご存知の通り、科目別の合格率は毎年大きく変わり、時にはものすごく難易度が上がる年があるので(令和3年度の中小企業論の合格率はなんと7%)、この方法は極めて効率が悪くリスクが高い方法だと思います。

 つまり1次は集中して全科目一括で合格がいいと思います。

 2次試験は、記述で解答も公表されませんので、ふぞろい等のテキストはみたものの、まあ何とか書けるだろうと思いながら受け続け、3回不合格になりましたが、令和4年度は最後のチャンスとして、過信していた自己流を捨て、試験だと割り切って、2次の通信予備校(MMC)の門をたたき(お金もかけ)、この課題を忠実にこなすことで、2次試験に合格することができました。

 ここで言いたいのは、通信予備校に行けということではなく、過去の合格者のやり方(勉強内容・勉強方法)を謙虚に受入れ、それを真似して確実に合格できるようにすべきだということです。

■合格者は多様です

 合格後、タキプロで様々な合格者に出会いましたが、合格者のバックグラウンドは本当に多様です。

 年齢は20代から60代で多岐に渡ります(ちなみに私は50代です)。学歴は有名大学卒業から高卒の方もいます。

 職業も様々で、メーカー勤務、IT企業勤務、広告代理店勤務、外食チェーン勤務、金融機関勤務、公務員、大学生と共通項は少なく、またそれぞれの会社での所属も、営業、生産管理、知財部門、経営企画とまちまちで、業種・職種は多様です。

 つまり合格者のバックグランドは本当に多様で、過去の業務経験や勉強経験があるから合格に有利とはいえない状況です
 更には業務経験や科目関連の勉強経験がない方でも私より短い期間で合格しています。

■改めてもう一度

 私のように知ってる内容があるとか、それ以外にも覚えることが得意とかで、この試験、何とかなるのではないかと思っている人もいるかもしれません(人間、どうしてもバイアスが働いてしまいます)。

 しかし、中小企業診断士試験は幅広く網羅性の高い内容の試験です。油断は禁物ですし、つくづくやった人のみが合格できる試験だと思います。

 資格試験は合格すればいいんですし、合格しなければ始まりません(この資格、どちらかと言えば合格してからだと思います)。

 従って、『できるだけ短期間で合格したいという強い意思と集中した努力』をもって臨んでください。今からでも遅くありません。

■おわりに

私を含め、タキプロ一同は『あなた』の合格を祈念しています。


次回はおでんさんの登場です。
お楽しみに!

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