1次試験直前期 中小企業経営・政策でラストスパート! by しの
読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のしのと申します。タキプロ14期の50代以上ユニットTKPエイジレスの会員番号6番です。今回で3回目の投稿となります。
受験生の皆さん、1次試験までいよいよ2週間を切りました。1年前の自分も、緊張感が高まっていた時期でした。最後の1週間は会社を休んで試験準備に専念するという人もいると聞き、焦っていたことを思い出します。
で、今日は1次試験の締めとなる中小企業経営・政策についてです。
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■はじめに
今年の試験に向けて大詰めの受験生の皆さんにお伝えしたいことは、ただひとつ。ここで中小企業経営・政策の勉強にがっつり時間を掛けてラストスパートしよう!です。ご存じ通りスーパー暗記科目。最後にやればやるほど点が伸びる可能性大。歴代の先輩方のブログを見ても、同意見が大半です。最後の1か月にしか手を付けなかった、1週間でまとめてやった、などの意見も散見されます。この科目は最後の1日のみ徹夜で叩き込んで合格した!という強者の先輩もいらっしゃいます。あと1点でも上積みを!残り時間全集中して、今まで使ったテキストの暗記に費やしてください。
以上です!今年受ける受験生にはここまででよいです。1秒でも時間が惜しい時です。すぐ勉強に戻ってください!!
とは言え、残り時間で何をすればよい?という方も、いやいや自分は今年受験ではなく、来年に向けて勉強始めたところです、という方など。様々な方がいらっしゃるかと思います。そこで、以下まずは直前期に何を勉強すべきか?を。次に、一応この科目についての基本概要について。小生なりの整理を書き残しておきたいと思います。
■直前期に何を勉強すべきか?
直前期に何を勉強すべきか。この科目については2点に集約されると思います。
まずは、中小企業経営。昨年の中小企業白書から宿題されますが、全部覚えるには分厚くて量が多い。頻出の論点も多少ありますが、多くはヤマを張ることになってしまう。そこでお勧めは、各社の摸試や予想問題集を2社以上分やること、です。私はStudying1社分のみでした。なんとか合格点は取れたものの、やはり本番では初見問題が多くやや心もとないものでした。諸先輩が2社分以上での対策をお勧めしているのを知り、それは良いと思った次第です。各社それぞれプロとしての知見に基づいて出題を予想して摸試や予想問題が作成されています。しかし、やはり当たりはずれがどうしても避けられない。複数社の見方を取り入れれば、問題の抽出が多面的になり、ヤマ当ての可能性が高まるということです。
もうひとつは中小企業政策。こちらは頻出の政策内容を確実に抑えることが重要です。政策名称も若干長く混乱しやすい。補助限度や貸付限度額の数字も入れ違えやすい。そこで、各政策の要点をEXCEL等にて自分で分類して比較表を作成して覚えることをお勧めしたいと思います。分類は資金調達などの目的別に。項目は、施策名・関連機関・対象者・目的+補助対象・備考といったぐらいで。私はそれを印刷して持ち歩いて隙間時間に眺めていました。選ぶ施策は各自が使用しているテキストからでよいと思います。
最後に試験当日について付け加えておきます。中小企業経営・政策は2日目の最後、1次試験の最終科目です。比較的に時間内に早々に終わる人も多く、途中退席する人も結構います。しかし、例え早く終わっても、途中退席はしないでおきましょう!最後まできっちりと時間いっぱい見直しに時間を掛けて欲しいと思います。とにかく1点でも多く積み上げる。その最後の粘りが合格に導いてくれるものと信じています。
次は、この科目の基本情報です。今年受験の方は、今度は本当にこの先は読まずに勉強にお戻りくださいね。
■中小企業経営・政策科目の基本概要
この科目はまず”経営”と”政策”の大きく2つに分かれます。R4年の配点は、50点、21問づつでぴったり半分づつでした。以下概要整理です。
概要 | 出題元 | 出題傾向 | 過去問について | |
中小企業経営 | 中小企業の経営動向と課題 | 中小企業白書 | 統計やグラフから出題 | 過去問はあまり重要ではない。実際にやってみて出題傾向を把握するのみでOK。必ず各社が発行する最新版のテキストで勉強をしましょう。 |
中小企業政策 | 政府による各種中小企業支援について | 中小企業施策利用ガイドブック | 各施策の内容を問われる。 経営者と診断士の会話形式問題がある。 | 過去問重要。重要政策の骨子はほぼ変わらない。頻出の政策絞られる。 |
共通特徴 | ・中小企業・小規模企業の定義は基本中の基本論点 ・あまり複雑な問題が見られない。単純に知識を問うものが多い。まさに暗記科目。 ・故に、好き嫌いが大きく分かれる。暗記が得意な方は、得点源にできる、時間を掛ければかける程点数につながる、とポジティブな意見多数。一方で、暗記が苦手で、最小限狙い・節約科目で足切り回避という意見もあり。自分のスタイルに合わせて科目に取り組んでいただきたい。 |
初学者への注意点 | ・中小企業白書は1年前のものから出題。白書は毎年4月末に発行されます。R5年(2023年)試験時には、すでに2023年版が発行されていますが、そこからは出題されません。1年前である2022年4月末に発行された2022年版から出題となります。 2022年版の内容は2021年度の各種統計や動向が記載されています。つまり、R5年試験では、2年前である2021年度までの動向が試験で問われる(2022年度/2023年度の動向は問われない)という点をご注意ください。 |
■白書は読むべきか?不要か?
この論点が過去のブログでも多く触れられています。白書は読む必要がない、という意見が多数派だと思います。小生も読みませんでした。合格点を獲得する為に白書を読む必要はない、は正しいと思います。
しかし、全体像の把握に役立つという意見もあります。時間の余裕がある方、読むスピードが速い方、比較的試験勉強に時間を掛けられる方などは白書を読むのもありだと思います。ただし、多くの方は、白書そのものよりも、概要版を読むことをお勧めしています。ざっと読みこんで、全体動向を理解しておけば、初見問題でも類推から回答が可能となるということです。特に普段のお仕事で中小企業に携わる機会がない方には有効だと思います。単純な暗記科目と言われていますが、こういった全体概要の理解も大切な勉強です。小生自身はStudyingのみで乗り切りましたが、直前期でない方には概要版をさっと読んで全体像を理解しておくことをお勧めしたいと思います。プラスαを目指す方、得点源にしたい方は是非取り組んでください。
■そもそもこの科目って役立つの?
そもそもこの科目って役に立つのか?
この科目は2次試験に直接関係はないです。合格点クリアすればよいという割り切り方でよいと思います。小生もそうでした。そう言いながらですが、2次試験にも役に立つとコメントしていた先輩がいました。確かに、言われてみれば2次試験で取り上げられるテーマは、白書の内容に沿ったものが多くあります。例えば、事業承継、地域内連携、デジタル化推進、など。現在の中小企業の抱える時事課題が2次試験のテーマとなるのは、考えてみれば自然なことです。その課題が網羅されているのがこの科目です。2次試験合格の為に必須な勉強だ、ということではないでしょうが、やはり中小企業の動向を理解しておくことは、2次試験の取組にプラスにはなりますね。
また、特に中小企業政策の各施策内容は、合格後の実務に直結しているので、積極的に勉強すべき。中小企業診断士にとってMBA等他資格との差別化科目なので、是非マスターしましょう。といった意見も多くあります。中小企業診断士のバイブルだと言っているタキプロメンバーもいます。合格の為に必要か?という考え方だけではなく、この科目をきちんと勉強することが中小企業診断士になるということだと、動機付けとしておくとよいかと思いました。
おすすめ教材リンク集です
最後に、おすすめ教材について書いておきます。私自身はStudying1本で1次試験は乗り切りましたが、今回のブログ執筆にあたり諸先輩方の意見を調査して知ったお勧め教材も整理してお伝えしておきます。これから勉強をするという方のご参考になればうれしく思います。
大手予備校テキスト
・TACスピードテキスト: https://tacpub.jp/list/detail.php?bc=110323
・TBC特訓問題集: https://waseda-pub.co.jp/n/n7ce6104f78ce
・LEC摸試科目別: https://online.lec-jp.com/disp/CSfLastPackGoodsPage_003.jsp?GOODS_NO=100212494
・一発合格まとめシート: https://matome-sheet.store/
ご存じタキプロ出身の大先輩。独学組に好評です。
・中小企業白書・小規模企業白書・中小企業白書の概要: https://www.meti.go.jp/press/2022/04/20220426003/20220426003.html
・中小企業施策利用ガイドブック: https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/g_book/2023/index.html
・同友館の図解要説中小企業白書を読む: https://www.doyukan.co.jp/store/item_056116.html
東洋大学経済学部安田ゼミで毎年大学3年生が内容を更新。
・中小企業庁が作成している広報冊子: https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/index.html
無料で色々取り寄せられます。
・ダンシ君: https://www.youtube.com/@Danshikun-Subnote/videos
聞き流しが秀逸。お世話になりました。
・ほらっちチャンネル: https://www.youtube.com/@Horacchichannel/videos
一つ一つの政策を10分前後で解説。解りやすさNo.1。
・タキプロ Youtube: https://www.youtube.com/@takiproch/videos
14期のYoutube班頑張っています!色々役立つ動画があります。
■おわりに
次回はうじょんさんの登場です。
お楽しみに!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!
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