【スト生向け 2次対策】基本の基本「時制」に注意(1)
おはようございます。クラッシャージョウのブルーレイ化を待ち望む そんなマニアックな中年アニメファンつってぃー@タキプロです。(若い人は絶対知らんよな。。。)
前回までは設問分析にねちっこくこだわってお伝えしてきましたが、いよいよ与件文の読み方に突入したいと思います。(とは言いながら、設問分析の要素とセットで考えるのが基本ですのでその辺にも触れていきます。)
与件文は事例企業の概要(従業員規模、売上高、資本金の額、業種など)、そして事業の変遷、過去に直面していた外部環境(機会/脅威)、現在直面している外部環境(同じく機会/脅威)、過去に直面していた外部環境にどのような内部資源(強み)を用いて対応していったか、などの内容が語られています。ちなみにほとんどの事例で「事例企業は過去に直面した機会/脅威にうまく対応していったことで強みが形成されたり、従来持っていた強みがさらに磨かれたりという具合に業績を伸ばしていたが、最近は頭打ちになってきて、更に新たな脅威にさらされて問題が顕在化してきた。さてどうする?」といったストーリーが展開されます。だいたいこのパターンです。
一方で再び設問文に目を転じましょう。前回の設問分析でも軽く触れましたが、「問われている内容は、いつのことか?」を意識する練習です。これを「時制」と呼びます。
今回は平成24年度の事例Ⅰを使います。つってぃーが本番で設問を読んで感じたことを、時制を軸にして書きたいと思います。
第1問
A社のような中小企業が近年、海外での事業活動に積極的に取り組むようになっている。A社のような企業の場合、どのような外部環境の変化が海外進出を促していると考えられるか。(以下省略)
⇒これだけではわかりませんね。現在のこととも過去のこととも捉えることが出来そうです。「促している」と書いているから未来(=今後やりたい/やるべきこと)のこととも捉えることが出来そうです。次の設問に進むことでヒントが有るかもしれません。
第2問
A社は、Y社の要請による海外進出を実現していないが、X社の要請に応じて2002年に東南アジアの新興国S国に初めて生産拠点を設けている。
Y社の要請によるA社の海外進出が実現しなかったのはなぜか。X社の状況を考慮に入れて、考えられる理由を100字以内で答えよ。
⇒ここで、A社の海外進出が「過去」のことであると判明しましたね。第1問と第2問は過去の時制について問われているわけです。Y社がA社に海外進出を要請したのも「実現しなかった」という過去形で表現されているので現在の話ではないわけです。あとは「X社の要請による海外進出」の後に「Y社からの実現しなかった海外進出要請」があったという前後関係でしょうか。これも与件を読む前の整理として役立ちそうです。
第3問
日本国内で重要保安部品を自動車部品メーカーに供給しているA社では、表面加工処理の自動化システムなどを開発し、品質の確保を図ってきた。しかし、東南アジアの中でも労働者がまじめで勤勉だと言われるS国の工場に、品質保証のためのシステムを導入したにもかかわらず、X社向け表面加工処理が主であるS国の工場を日本の品質保証レベルまで引き上げるにはかなりの時間がかかった。(以下省略)
⇒この設問も「過去」ですね。第2問でX社の要請に応じて海外進出をしていることがわかったので、そう判断ができます。「時間がかかった」も過去形ですね。
第4問
A社では、生産現場管理に精通し管理能力に長けている係長クラスの人材を海外生産拠点の工場長として送り込んでいる。現地工場の運営管理以外に、係長クラスの人材に、どのような役割を期待し、どのような能力を向上させていくべきかについて、中小企業診断士として、A社の社長に100字以内で助言せよ。
⇒「送り込んでいる」という表現から「現在」と断定できそうです。つまり第1問~第3問とは違う時制に言及しているということですね。第5問は省略させていただきます。
この作業が与件文を読む時にどう役立つかというと、「どの設問を解答する時に、与件文のどの部分を読みこめばいいか=与件文の中の、それぞれの設問に対応した場所を特定することが出来る」ということです。ここまでの内容はアタリマエの積み重ねですが、愚直にアタリマエの作業を積み重ねるのも合格までの道のりです。(ホントですよ)
本試験問題全ての事例に「過去から現在までの時間の流れ」がありますので、設問から時制を判断し与件文も時制を意識して分割してしまうことで、長文の与件文を「ショートストーリーの集合体」にしてしまえるってことです。つってぃーはこのように、一見大きく見えるタスクを何かの基準で小さく分割して立ち向かいやすくすることが大好きです。ビビらずに立ち向かいましょう。
次回は与件文中の時制の着眼点についてお伝えしたいと思います。
最後に勉強会のお知らせです。
タキプロ勉強会 in 町田 開催決定
タキプロでは、この度西東京エリアの受験生の皆様を対象に、町田勉強会を開催することになりました。 当日は2次対策として平成21年度事例Ⅰを題材に、解答プロセスほかのディスカッションを行います。 地理的、日程的制約などから普段23区内の勉強会には参加しにくい受験生の皆様の参加を心よりお待ちしています。 ふるってご参加下さい。
日時 9月16日(月・祝) 9:30~12:00
場所 町田中央公民館8階 学習室7 (109MACHIDA 建物内)
定員 10名
お申し込み: http://kokucheese.com/event/index/112339/
参加される方は平成21年事例Ⅰを事前に解いて頂き、記名の上ご自身の解答を8部コピー持参下さい。
皆様の参加を心からお待ちしています。
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
・9/8(日) 9時半~12時 堀留町区民館 題材:H22事例1
・9/12(木) 19時~21時半 京橋区民館 題材:H22事例2
・9/22(日) 9時半~12時 京橋区民館 題材:H22事例3
・9/26(木) 19時~21時半 八丁堀区民館 題材:H23事例1
*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめ
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