【合格体験記】“今”につながる地獄のような日々byえむ

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ14期のえむと申します。

今回は合格体験記をテーマに、私自身の経験をご紹介します。

■はじめに
■1次試験対策
■1次試験本番
■2次試験対策
■2次試験本番
■合格してから
■おわりに
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■はじめに

まずは自己紹介と診断士を目指したきっかけから。

年代/性別：30代女性
職種：製造業→独立診断士として活動中
受験歴：1次1回、2次1回
勉強時間：1次430時間、2次200時間
勉強方法：1次スタディング、2次独学

受験を決めたのは、2021年の7月です。新卒で入社した会社で4年働き、別の仕事もしてみたいという思いから、うっすら転職を考え始めていた頃でした。

転職するのであれば、なにか有利になる資格がほしいと考え、いろいろ探して辿り着いたのが「中小企業診断士」でした。

転職するにしても、このままこの会社で働き続けて上の立場になっていくにしても、経営の知識であればどの会社でも必要な知識になるだろうと思ったのが、診断士を目指したきっかけです。

結果としては、診断士合格を機に独立しています。

■1次試験対策

勉強を開始したのは、2022年の2月。受験を決めてすぐにスタディングを申し込みましたが、仕事が忙しいことを理由に勉強を放置し続け、気づいたら1次試験の半年前になっていました。

また、この頃には、絶対に転職すると決めていました。決めたからにはいち早く診断士資格を取りたいと思い、「なんとしても1年で合格する」という気持ちで勉強を始めました。

使っていた教材は以下の通りです。

①スタディング
②スピード問題集
③スピードテキスト
④過去問完全マスター
⑤一発合格まとめシート

試験日までとにかく時間がないと思ったので、アウトプット重視の勉強をしていました。まずはインプットとして、スタディングで1回のみ講義動画を視聴。その後は、スピード問題集と過去問完全マスターを周回、わからない問題があれば、スピードテキストで知識の補充をするという方法で勉強していました。一発合格まとめシートは、付箋や書き込みをして、ファイナルペーパーとして試験当日に持っていきました。

受験期間中、一番辛かったのは、勉強する時間があるのにも関わらず、やる気が起きずまったく勉強しなかった時でした。そんな日には、「1年で合格すると決めたのに、なぜ勉強できないんだろう」「私はダメ人間なんだ」と強く自分を責めました。

そう思う日をなくすための工夫として、アプリ版のスピード問題集をダウンロードしました。アプリで「1分だけでもやろう」という気持ちで取り組むようになってから、毎日勉強できるようになりました。

■1次試験本番

やれるだけのことはやったと思って迎えた1次試験当日。

1科目目の「経済学・経済政策」は一番の得意科目で、ここで点数を稼ごうと思っていたのに撃沈。完全に足切りだと思い、初っ端から心を折られました。

でも私は諦めませんでした。「ストレート合格はもう無理かもしれない。けれど、残りの6科目はすべて科目合格するんだ」と気持ちを切り替えて、なんとか2日間乗り切りました。

自己採点の時は、手が震えました。「経済学・経済政策」もなんとか足切りを逃れ、合計459点で合格していました。

■2次試験対策

2次試験の勉強を始めたのは、1次試験の自己採点をした日からです。使っていた教材は以下の通りです。

①ふぞろいな合格答案
②まとめシート流！解法実況
③事例Ⅳの全知識&全ノウハウ
④30日完成！事例Ⅳ合格点突破計算問題

①②を使って事例Ⅰ〜Ⅲを勉強しつつ、毎日③④に取り組みました。試験当日までに100事例、③④はそれぞれ3周はしたと思います。

「1年で合格する」と決めたものの、勉強を始めてみると、2次試験は1年で合格するのは無理なのではないかと思うようになりました。それなら養成課程にチャレンジしてみようと、学校を探したりもしました。結局、養成課程には応募しませんでしたが、1ヶ月ほどどっちつかずの状態が続き、時間を無駄にしてしまい、とても後悔しました。

■2次試験本番

合格できる自信はない状態で挑んだ2次試験。

事例Ⅲまではなんとかなったかなと思っていましたが、事例Ⅳは問題を見た瞬間、目の前が真っ白になりました。自信を持って解けそうな問題が1問もなかったからです。

ここでもやっぱり諦めませんでした。「白紙で出したら絶対に合格はできない。書けることはなんでも書いて、とにかく部分点を稼ごう」と思い、ひたすら手を動かしました。

間違いなく不合格だと思っていたので、合格発表時に自分の受験番号を見た瞬間、涙が溢れました。

■合格してから

もともと別の会社に転職するつもりで試験勉強を始めましたが、現在は独立診断士として活動しています。

商工会議所などの公的機関に営業に行き（営業経験はなかったので本当にどきどきでした）、専門家登録させてもらえたり、ご縁があって先輩診断士さんからお仕事を紹介していただけたりして、なんとか生活できています。

受験勉強をしていた2022年は今まで生きてきた中で一番苦しい、地獄のような1年間でした。

今は、いろんなバックグラウンドや考えを持つ方々と出会えたり、いろんなお仕事を経験させてもらえて、2023年は今までで一番楽しい1年になりそうです。

診断士を目指してよかったと心から思っています。