【事例Ⅰ】なんとか書いて、ペースをつかもう by AKI
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■はじめに:2次試験受験を終えた皆様へ
2次試験の受験を終えた皆様、大変お疲れさまでした。
一旦は、ゆっくりお休みください。
さて、2次試験は相対評価の試験です。
主観的な手応えが無くとも、合格しているケースはよく聞きます。
欠席せずに受験さえしていれば、合格している可能性はゼロではありません。
是非、気を引き締めて口述試験の準備を行うことを、お薦め致します!
ちなみに、私個人のお話をしますと、受験直後は不合格を信じて疑わず、再現答案を作ることをさぼりました。
特に事例Ⅳについては、時間が足りずに回答欄を全て埋めることもできず、特にNPVを含む設備投資の検討の設問は、全く解けませんでした。
しかしながら、ふたを開けると合格していました。
2022年 2次試験事例Ⅳの難易度は高く、受験者全員にとって難しかったのです。
私自身、手応えは無くとも、相対評価で上位にいたため、何とか合格することができました。
つまり、結果と手応えは全く関係ないのです。
というわけで、是非皆様は少し休憩しながらも再現答案の作成、口述試験の準備をしておくと、口述試験直前で(私のように)バタバタすることはないかと思います。
さて、今回はそんな2次試験の事例Ⅰについて記載させて頂きます。
■2次試験全般のアドバイス
与件文を読むにあたり、私からのアドバイスは3つです。
キーワードで申します、「憑依」「素直」「マーキング」です。
①憑依
試験概要から抜粋すると、2次試験は
「中小企業の診断及び助言に関する実務の事例並びに助言に関する能力について、短答式又は論文式による筆記及び口述の方法により行います」
とのことです。
つまり、中小企業診断士として助言する能力があるのか、という視点で筆記回答が採点されます。
「自分はプロの経営コンサルタントなんだ」と何度も唱え、何十年もキャリアがある中小企業診断士を憑依させて与件文を読みましょう。
その心構えが、必ず点数に現れます。
②素直
与件文を素直に読み、キーワードを拾って回答しましょう。
もう一度いいます。
与件に沿って回答しましょう。
想像力で、飛躍した助言回答を行うことは、非常にリスクがあります。
丁寧にキーワードを整理して、優先順位を付けて記載する、これだけで十分良い回答になりますので、素直な回答を目指しましょう。
③マーキング
試験では、限られた時間の中、与件文を効率的に読む必要があります。
そのためには、蛍光ペンなどを使用し、色を分けながらキーワードをマーキングすることは必須です。
SWOT分析に使用できそうな、強みと弱み、外部環境の機会と脅威、時系列や転換となるイベントなど、重要な箇所はしっかりとマーキングすることをお薦め致します。
■事例Ⅰのアドバイス
ここからは事例Ⅰに関してのアドバイスになります。
全般のアドバイスと同じく、3つ書きたいと思います。
①組織・人事であることを忘れるな!
さて、1つ目です。
事例Ⅰは「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」であり、組織・人事について問われます。
よって、当たり前ですが、事例Ⅰにおいては組織・人事に関する助言を回答する必要があります。
与件文を読んで、売上アップのためのマーケティングが絶対に必要な状況と判断しても、マーケティングを実施するための組織づくり・人員配置、のように、組織・人事に回答をつなげる必要があります。
②1に組織活性化、2に組織活性化、3、4がなくて、5に組織活性化
2つ目です。
事例Ⅰにおいて、組織活性化は常に念頭において回答を記載しましょう。
具体的には、理念を掲げることやコミュニケーションを活発にする、といった施策を通じて、従業員のモチベーションを向上させ、離職率低下、生産性向上、そして売上アップ、といった効果が得られます。
例えば、与件文にて、離職率が問題、とか、人材確保が難しい、といった記載があれば、間違いなく組織活性化を助言すべき、です。
回答の方向性が全く分からない場合は、とりあえず組織活性化のことを書いてもいいかもしれません。
③戦略を意識せよ
3つ目です。
「組織は戦略に従う」、これはアルフレッド・チャンドラーという有名な経営学者が唱えた命題です。
逆命題である、「戦略は組織に従う」も最近は唱えられています。
どちらにしても、組織と戦略は非常に密接な関係となります。
与件文にて、今後の戦略が記載されている場合は、その戦略を実現するための組織づくりを助言する、といった回答が求められます。
例えば、引き継いだ2代目社長が今後の戦略として新商品開発を検討しているのであれば、製品開発に特化した新部署をつくるといった組織編成が1つの助言として考えられます。
消費者の嗜好の移り変わりや市場動向によって、様々な組織のあり方が存在します。
中小企業診断士として、戦略を意識した上で組織・人事の助言を回答することが求められます。
■おわりに
事例Ⅰは、2次試験当日、最初に受ける科目となります。
つまり、緊張マックスの中、受けることとなります。
私も、とても緊張していましたが、なんとか事例Ⅰを乗り切ったことで少し落ち着きを取り戻し、一日を闘い抜けました。
開示された点数では、事例Ⅰ:59、事例Ⅱ:61、事例Ⅲ:62、事例Ⅳ:65と尻上がりで点数がよくなっていました。
事例Ⅰは良い点数を取ろうと強く思わず、
「なんとか書ききる」
「ペースをつかむ」
ことを目標として、空欄がないように回答記載しましょう。
いろいろとアドバイスを書きましたが、なんとか書いてペースをつかむ、本番の事例Ⅰはこれにつきます。
以上、AKIでした。
次回は、ベスト さんの登場です。
お楽しみに!
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