苦手でも72点!事例Ⅲの解き方 by Maki
タキプロ15期の Maki と申します。
皆さん、学習は予定どおり進んでいらっしゃいますか?
試験までの日程とご自分の現状から、いつまでに何をするか計画し、
日々進捗を確認して微調整していくのもよいと思います。
皆さんが全力を出されることを心からお祈りしています!
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■はじめに
さて今回は、私~事例Ⅲ苦手人~が行った、事例Ⅲの解き方をご紹介します。
あくまでn分の1のサンプルですが、1つでも2つでも、皆さんの参考になれば幸いです。
また、タキプロでは、通年で、ZOOMやリアルで勉強会を開催しています。
勉強会のスケジュールは、こちらを参考にしてください。
もちろん事例Ⅲの勉強会もありますよ!
■事例Ⅲとは?
そもそも事例Ⅲって何?
中小企業診断士 2次筆記試験 事例Ⅲ「生産・技術を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」に関するもので、
製造業に携わっていない場合、問われていることのイメージがわかず、苦手とされる方も多い科目です。
私もそのうちの一人です。
ただ、実は事例Ⅲは、問題の意図が比較的分かりやすく、点数が伸びやすいとも言われています。
私も製造畑ではありませんが、事例Ⅲのおかげで、他の3科目を補って合格することができました。
■事例Ⅲの解き方~Makiの場合~
事例Ⅰ・Ⅱ・Ⅳにも言えることですが、2次問題には基本的な流れがあるように思います。
事例Ⅲはここ数年概ね以下のようになっており、設問ごとに与件文を切り分けながら解答すると良いのではないかと感じました。
- 現状分析
- 生産戦略① 弱みを克服する
- 生産戦略② IT化
- 成長戦略
実際には違うのかもしれませんが、実際の中小企業が抱える生産現場の問題に即した設問になっているため、
このように整理できるのではないかと思っています。
もしかすると、中小企業のIT化が進んだら、問題の傾向も変わるかもしれません・・・。
■試験が始まったら!
まず、試験が始まったら、絶対に、絶対に、絶対に、絶対に、
最初に受験番号を間違いなく記入します。
努力を無駄にしないために、
必ず最初に受験番号を記入し、間違いがないことを確認してください。
日頃の練習の時から、まず受験番号(受験票が届くまでは仮番号でOK!)を書いて、習慣にしてください。
「最初に受験番号を書かないと気持ち悪い」くらいになればバッチリです。
次に、私の場合、最初に設問を確認し、おおむねどの設問の解答に使用するか、ある程度紐づけながら与件文を読みました。
(与件文から読むのが合っている方もいらっしゃるようなので、練習しながら、自分に合った方法を探してくださいね)
80分で全てをMECEに切り分けるのは難しいので、ダブりがあってもよいので、
どちらかというと、漏れがないように気を付けます。
私は強み・機会はピンクの蛍光ペン、弱み・脅威は青の蛍光ペンでハイライトしながら読みました。
色は好みですが、あまり多いとペンの持ち替えで時間をロスしますし、
強み・機会、弱み・脅威のうち、どれに当てはまるのか分かりにくいものもあります。
また、必ずしも蛍光ペンを使わない鉛筆と赤ペンを使用し、S・W・O・T等の記号でマークする等、
これも本当にご自分に合った方法を見つければOKです!
1. 現状分析
問われ方は変化球の場合もありますが、SWOT分析や3C分析の形が多いです。
SWOT分析については強み・弱みのみを求められるケースもあります。
3C分析の場合、市場・競合・自社について記載し、自社については強みと弱みを記載します。
2. 生産戦略① 弱みを克服する
「●●できていない。」「▲▲となっている。」などの書き方に注意し、改善方法を記載します。
あまり難しく考えず「○○して●●できるようにする」「△△して▲▲の状況の改善を図る」とそのまま言い換えればOKです。
生産戦略問題Aは「2-1.生産計画」と「2-2.生産統制」に関する弱みが多いように思います。
2-1. 生産計画
生産計画は、
✓生産計画を立てる周期が月次の場合が多いのでこれを週次・日次に短次化するようにする
✓一部で作成している場合、全社ベースで作成するようにする
例えば以下のような感じです。
「○○部のみで月次で作成している生産計画を、全社ベースで週次で作成することにより△△できるようにする」
2-2. 生産統制
生産統制は、進捗管理・在庫管理・余力管理が挙げられます。
解答の文字数が多い場合は「生産統制」と記載、文字数が足りない場合は「進捗管理・在庫管理・余力管理を行い・・・」と記載するなどして調整していました。
これらの弱み(できてないこと)は、基本的にはすべて改善(できるように)してあげるようにします。
設問ごとの切り分けにまよったら、ダブってもよいので弱みを放置しないようにしましょう。
3. 生産戦略② IT化
中小企業のIT化も浸透してきたと思うので、そろそろ出題傾向が変わるかもしれませんが、IT化といえば有名な語呂である「DRINK」を使用して回答しました。私はDRINKで覚えはしたものの、このままの順番だと日本語として違和感を覚えたので、解答する際は以下のワンセットで覚えていました。
『「D」データベース化して「N」ネットワークで「I」一元管理し、変更を「R」リアルタイムで「K」共有できるようにする』
前半にC社は「現状●●のため」と現状分析に記載したC社のIT面の弱みを記載すると、IT化でこの弱みを克服する、というストーリーが記載できます。こういった自分のフレームワークをいくつか持っておくと、短時間でアウトプットできるようなるため、80分という限られた試験時間を、効率的に活用することができます。事例Ⅲ流の標準化により効率化を図る一例と言えるかもしれません😊
4. 成長戦略
通常最後の設問になることが多いと思いますが(もちろん違うこともあると思います)、
C社の今後の成長戦略を問われた場合は、少し視座を高めて視野を広げ、
現状分析で見つけた機会に、C社の強みを掛け合わせ、C社の目標・方向性(=社長の想い)を成就させます。とはいえ、あまりに大上段に構えず、あくまで与件に沿った形で述べるのが良いのではないかと思います。
「C社の目標」・「方向性」・「社長の想い」は、与件分を読む際に読み飛ばさないよう、
蛍光ペンでマークします。私はオレンジの蛍光ペンを使用していました。
■事例Ⅲ 参考書・Youtube・やったこと
2次試筆記試験 事例Ⅲについて、私が使用した主な参考書、Youtube、やったことをご紹介します。
参考書
- 中小企業診断士2次試験 解き方の黄金手順
- 中小企業診断士 2次試験合格者の頭の中にあった全ノウハウ
- ふぞろいな合格答案 10年データブック、14・15・16
- ふぞろいな再現答案 5・6
- 企業診断2022年9月号、2023年6月号、2023年9月号(2次特集のあるもの)
まとめシート流!絶対合格チャンネルには、2次筆記試験の80分の使い方が紹介されていて参考になります。
(野網先生が解かれているのは「事例Ⅱ」ですが、どのように解き進めるかイメージを持つことができます)
ダンシ君のサブートには事例Ⅰ~Ⅳの一問一答があり、何度も聞いて覚えました。
やったこと
- 事例を解いてふぞろいで採点 高得点者の回答の要素や書き方を真似る
- 全ノウの”想定問題”で設問だけである程度回答できるように確立
- 通勤、家事、運動中はYoutubeを繰り返し聞いて、キーワードを覚える(耳学)
ちなみに、解答練習には、文運堂 ノート 学習帳 7mm方眼 3冊 を使用しました。
解答用紙を用意する手間が省けて、解答に集中できるので、このノートを見つけて本当に良かったです!
■おわりに~「事例は何年分解くか」他~
「事例は何年分解くか」。皆さん悩まれると思います。
私は、直近5年分を3回+ふぞろいで遡れるだけ解きました。
ただ、古い事例は近年と出題傾向が異なるので、しっかり解答するのは5年~8年分でよいと思います。
毎回80分通しで時間を確保するのは難しいので、平日は細切れに勉強時間を確保し、通して解くのは土・日にしました。
設問を解く順番については、現状分析を成長戦略に合わせて、最後に記載する方法を採用される方もいらっしゃるようです。
私の場合は解答欄を順番に埋めていく方が精神的に安心できるため、順番に解いていきました。
事例Ⅲについては、以下の記事もぜひご参考にしてください。
動画の方が学習効率が高い方は、さっと先生のこちらのYouTubeもありますよ。
すべての事例に言えることですが、解答方法も解答順も、自分に合ったものを見つけ、
試験までにある程度固め、繰り返し練習することが重要です。
限られた時間の中で、いろんな方法を試して、
ご自分に合った解答スタイルを見つけてください!
次回は、わかくさどう さんの登場です。
お楽しみに!
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