好きなグラフから攻める 【経済学・経済政策】 by Naobo

経済学・経済政策

皆様こんにちは。今回が3回目の投稿となる Naobo と申します。
 1次試験まであと2ヶ月ちょっと、勉強もエンジン全開になっている頃でしょう。私は1次試験4回(最初の合格まで3回)、2次試験3回の多年度受験生です。転職して通勤時間が片道約90分になった昨年の今頃は、その通勤の間に通信講座をx1.75速で聞き流していました。私はいわゆる理科系で、経済学を(少し)勉強したのは、大学の教養課程くらいでしょうか。なじみの薄いテーマにどう取り組んで、点を確保したかをご紹介したいと思います。

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■はじめに

経済学・経済政策の出題範囲は、ミクロ経済に関する内容、マクロ経済に関する内容に大別されます。その中でグラフを元にした出題も多く、グラフの意味を正しく理解する必要があります。
私は、どちらかというとマクロ経済の勉強が苦手で、IS-LM曲線とか中々腑に落ちませんでした。もちろんそれなりに時間を使って記憶すべき内容は記憶し、試験には臨みましたが。一方、ミクロ経済の内容は、出て来る多くのグラフが、比較的親しみがあり直観的に理解できました。そのため勉強もすんなり進めることができました。

■勉強の進め方①-好きなグラフをみつける

テキストを一通り頭に入れた後、過去問をざっと眺めました。数年分の過去問を見て気づいたのは、同じようなグラフが毎年出題されていることです。その中でも、私が理解しやすかった縦軸が価格、横軸が数量・生産量のグラフに注目し、まずこの分野の理解を深めることにしました。それと、これらのグラフに基づいた問題は毎年3-5問は出題されており、それなりの得点のリターンが期待できました。

■勉強の進め方➁-グラフに登場する要素を理解する

縦軸が価格、横軸が数量・生産量のグラフには多くの種類があります。グラフが何を表しているのかを理解するために、そのグラフに登場する曲線の種類や、その曲線よって決められる重要項目を理解する必要があります。
一例として「市場のメカニズム」の関連するグラフの曲線の種類と重要項目は示します。

  • 需要曲線・供給曲線・平均費用曲線・限界費用曲線・限界収入曲線・私的限界費用曲線・社会的限界費用曲線
  • 消費者余剰・生産者余剰・社会総余剰・死荷重・税収
  • 均衡点・均衡価格・均衡需要量・均衡供給量
  • 生産量・消費量・輸入量・輸出量

■勉強の進め方③-グラフを自分のものにする

経済学・経済政策の勉強において、グラフに慣れることの重要性は、過去のブログでも何回も取り上げられています。グラフに慣れる方法は人それぞれですが、私は空いた時間に、頭の中でグラフを描く練習をしました。

例えば、関税の効果のグラフ。まずは、横軸―数量、縦軸―価格のテンプレートに、需要曲線と供給曲線を描き、曲線が交差する均衡点に対して、均衡価格、均衡需要量・供給量が決まる出発点のグラフ。次に均衡価格よりも安い輸入品が入ってくる状況。その結果、輸入価格に対応する生産量に加えて輸入量を足したものが合計の消費量となり、消費者余剰は拡大するが、生産者余剰が縮小したグラフ。最後は国が安い輸入品に関税をかけた状況。輸入価格+関税に対応して供給量は増えるが、全体の消費量は減り、消費者余剰は減少、減少した消費余剰のうち供給曲線上部のものは生産者余剰となるが、供給曲線下部のものは、輸入量に対応する分が税収となり、残りは死荷重ー社会総余剰は関税をかけることにより、死荷重の分減少したグラフ。文字で書くとややこしいですが、頭の中のグラフでは以下の様に。

このように、頭の中にグラフを描く練習をしてグラフを自分のものにし(色はつけられませんでした)、経済学・経済政策の勉強を進めました。

■おわりに

経済学・経済政策の分野に登場するグラフの限られた数しか頭の中で再現するまでには至りませんでしたが、好きなグラフを自分のものすることで得点を積み上げ、無事に合格点を達成できました。
そして好きなグラフは、今でも頭の中に残っています。経済に関するニュースを聞くたびに、関連するグラフが思い出されます。

次回は、みそにこ さんの登場です。 

お楽しみに! 

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