「財務・会計」は財務諸表に慣れ親しむことから by Naobo
タキプロ15期の Naobo と申します。
この時期、自己採点で合格に達した方は2次試験対策に取り組んでいらっしゃるでしょう。また、合格点に届かなかった方は、来年の試験に向けて再起を誓っていることでしょう。あるいは、来年初めて試験に臨まれる方もおられると思います。
私は理系出身の多年度受験生で、1次試験の財務・会計は2回受験し、それなりの点を確保することはできました。本格的に試験勉強を始めたのは年明けからですが、事前準備は進めていましたのでその内容をご紹介します。
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■はじめに
1次試験の財務・会計で学んだ基礎知識を使って2次試験の事例Ⅳの応用問題を解くことが求められ、1次試験、2次試験とも財務諸表を題材とした問題が出題されます。例えば、財務・会計の科目設置の目的は、「財務・会計に関する知識は企業経営の基本であり、また企業の現状把握や問題点の抽出において、財務諸表等による経営分析は重要な手法となる。・・・」 と書かれています。
そこで、1次試験まで時間的余裕のある今の時期は、財務諸表に慣れ親しむことにしました。
■まずは貸借対照表と損益計算書から
財務諸表の中でも、1次試験、2次試験に出るのは、財務三表である貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書です。そこで、私にとって理解しやすかった、貸借対照表と損益計算書から取り掛かりました。
財務三表/決算書に関する初心者向けの解説書や雑誌記事はたくさんあります。またネット上の情報も充実しています。さらっと一通りの知識を入れたあとは、実際の貸借対照表、損益計算書の理解を自分なりに深めることにしました。
そのために、1回目の受験時に勤めていた企業の財務諸表を題材にしました。この企業は、四半期毎に決算発表を行っており、説明資料も公開していました。また、社員向けの決算説明会も開催していました。改めて実際の数字を見てみると、何となく理解していた感覚との違い(思った以上に借入金がある!)を知りました。また、説明会の内容がよりしっくり頭の中に入り、経営分析に対するハードルが下がった気がしました。
2回目の受験時はいわゆるテックベンチャーで働いていました。大会社(資本金5億円以上または負債の合計が200億円以上)ではない企業でしたので、公開されていたのは簡単な貸借対照表だけでした。会社の状況をさらに理解するために参考となる情報は余りありませんでしたが、利益剰余金の累積額(マイナス)が増加しているなど、気になることはありました。
■つぎに気になった項目を調べる
資料を読み進めると、理解が不十分な項目が気になります。例えば、
- 馴染みの薄い流動負債(リース債務、未払金、未払費用、前受金 など)
- 無形固定資産(特許権、商標権、ソフトウェア、のれん など)とその償却方法
- 利益剰余金(利益準備金、任意積立金、繰越利益剰余金)
これらの項目を主にネット検索で調べました。一度調べると、わずかでも記憶に残り、1次試験解答の助けになりました。
■あとでキャッシュフロー計算書も
1次試験、特に2次試験で得点を上げるために、キャッシュフロー計算書を理解する必要があります。キャッシュフロー計算書は、3つの活動、営業活動・投資活動・財務活動に区分して表示されています。また、キャッシュフローを計算するためには、当期の損益計算書と当期前期の貸借対照表が必要です。
私にとっては少し厄介でしたので、1次試験のテキストの勉強を一通り終えてからキャッシュフロー計算書に取り掛かりました。合格点レベルまでの理解は出来たと思いますが、貸借対照表、損益計算書のレベルまでの理解ができなかったのは残念です。
余談ですが、7月に実施した実務補習の中で対象企業の利益計画を準備することになり、キャッシュフローの重要性を再認識することになりました。
■おわりに
勤めていた会社の財務諸表(貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書)をじっくり見ることで、財務諸表の理解も進み、1次試験の得点アップに繋がりました。 今回ご紹介した内容が、来年の1次試験に向けて勉強を始める方々の参考になれば幸いです。長い道のりですが、頑張ってください。
また、現在2次試験に向けて事例Ⅳの問題を解いている方々も、1次試験出題の中で特に2次試験と関連の深い内容を再確認するのは必要でしょう。
次回は、kenken さんの登場です。
お楽しみに!
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