事例Ⅱ対策!与件文を大事にするアプローチ by ざわ
タキプロ15期の ざわ と申します。
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目次
■はじめに
今回は、多くの受験生が得意!と思っていても点数が伸びない?事例Ⅱの攻略法について、私の2回の受験経験からのアドバイスをお伝えできればと思います。
私自身の点数は、1回目(R4年度)は46点、2回目(R5年度)は70点という状況でした。
1回目はそれなりに書けたつもりでしたが、40点台。結果的にはこれが響いて不合格となりました。逆に昨年は他の科目(事例Ⅰ)の落ち込みをカバーすることができ無事に合格することができました。
二次筆記試験は科目数が少ないため足を引っ張る科目が出ることは命取りにつながります。来年の試験までは、まだ余裕がありますので今のうちから基礎固めしておきたいところですよね。
■事例Ⅱの本質を理解する
事例Ⅱの最大の特徴は、マーケティングの知識を「与件に基づいて」適切に活用することです。与えられた状況に対して適切な分析と提案が求められますが、ここで多くの受験生が陥る罠があります。それは「知識を詰め込みすぎる」ことです。
確かにマーケティング理論の理解は重要ですが、それ以上に重要なのは「与件から必要な情報を抽出し、的確な提案につなげる力」です。この力を養うために、効果的な学習方法をご紹介していきます。
■体系的な情報整理の方法
効果的なフレームワークの活用
事例文を読む際は、以下の要素に注目して情報を整理していきます。
内部環境分析
- 強み:有形資源(人・物・金)と無形資源(経験、知識、ノウハウ、こだわり、信用、ブランド、技術)
- 弱み:解決すべき課題や問題点
外部環境分析
- 機会:追い風となる要素
- 脅威:向かい風となる要素
マーケティング要素の確認
- 製品(Product):核となる価値、形態、付随機能
- 価格(Price):価格設定の根拠や戦略
- チャネル(Place):販売経路や展開方法
- プロモーション(Promotion):訴求方法や販促施策
小規模企業の特性を活かす
事例企業の多くは小規模企業です。以下の特性を意識することで、より説得力のある提案が可能になります。
- 地域密着力を活かした展開
- 変化への迅速な対応力
- 対面販売における強み
- 個性的な商品・サービスの提供力
- ニッチ市場への対応力
■過去問演習の効果的な活用法
基本的な学習の進め方
時間配分の基本(80分)
- 与件読解:25分
- 設問の要件確認:5分
- 情報の整理と分析:20分
- 解答作成:50分
- 骨子の作成:10分
- 本文の作成:40分
- 見直し:5分
与件の読み方
- 最初に設問を読み、求められている内容を明確化
- 重要な数値データにマーキング
- 企業の強みとなる要素にマーキング
- 問題点や課題にマーキング
- 経営者の発言や意向にマーキング
情報の整理方法
- 下書き用紙に表形式で情報を整理
- 強み・弱み・機会・脅威のカテゴリーごとに分類
- 重要な数値は必ず書き出す
- 提案のヒントになりそうな情報に◎をつける
過去問学習の質を高めるコツ
私なりの過去問学習方法をまとめました。
特に初めて事例問題を解く方は、80分で解答を作成することは難しいと思います。
時間を気にしすぎて、苦手意識が芽生えるのは避けたいです。1回目の演習では時間を気にせず丁寧に学習することをお勧めします。
1回目の演習
- 時間を気にせず丁寧に分析
- 与件から抽出できる情報を全て書き出す
- 解答の論理構成を重視
- 模範解答と比較し、自分の視点の抜け漏れを確認
2回目の演習
- 時間を計りながら実施
- 情報の取捨選択を意識
- 提案の具体性を高める
3回目の演習
- 本番と同じ時間配分で実施
- 見直しまで含めた時間管理
- 字の丁寧さも意識
- 本番で書ける答案か?を重視
■効果的な復習方法
受験予備校などでは模試やオリジナルの事例演習がありますが、本番の試験問題のクオリティを持っているのは、やはり過去問です。
そんな過去問を「解いたら解きっぱなし」にするのは勿体無いです!
問題を解く時間より時間をかける意識で、以下の点を意識して復習してみてください。
採点基準の意識
- 配点の重みを理解
- 得点源となるポイントを確認
- 加点要素と減点要素の把握
模範解答との比較
- 情報の使い方の違いを確認
- 提案の具体性の違いを比較
- 論理展開の違いを理解
改善点の整理
- 見落としていた情報のリスト化
- 不十分だった分析の補強
- より効果的な提案方法の検討
- 時間配分の最適化
■おわりに
次回は、すぎも さんの登場です。
お楽しみに!
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