実務補習8日コースを受けて byえが

実務補習 実務従事

読者のみなさん、こんにちは。
タキプロ15期のえが申します。

今回の記事は合格後の実務補習の話です。

合格後に何をするのかイメージを少しでも持ってもらえればと思い書いていますので、気軽にご覧いただければと思います。

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■はじめに

私は2024年夏の実務補習8日間コースに参加しました。

初めての実務補習に向けた準備、当日の流れ、そして実際に補習を受けた感想を振り返っていきます。

準備期間:実務補習の開始前

まずは、実務補習の始まる前の準備期間です。

実務補習では、1週間前に指導員の方から受講生に対して連絡があり、事前情報の共有や担当の割り振り(もしくは希望ヒアリング)などを行います。

実務補習を充実した内容にするためには、この事前準備がとても重要になります。

①担当分野割り振り

実務補習では診断先企業に対して複数の分野から提案を行います。

指導員が対象企業や補習の人数に合わせて毎回5~6程度の分野を設定します。

よくあるのが「経営戦略」、「財務会計」、「営業・販売(マーケティング)」、「人事労務」、「情報」あたりで、担当割り振りが行われます。

指導員から連絡のあった分野でやってみたいものがあれば是非立候補するといいと思います。当然他のメンバーと被ったりすることもあるので、必ずしも希望通りにはならない場合もありますが。

ちなみに私は担当しませんでしたが、「経営戦略」は全体を見ることになるので学びが多く、1回は担当しておいても良いと思いました。

②事前調査

診断先企業情報について、指導員からメールで情報が共有されます。

大体は初日か2日目で中小企業の経営者の方にヒアリングすることが多いですが、その場で質問を考える余裕はないので事前の調査が大事になります。

最低限、診断先企業のWebサイトは見て、事業内容、沿革、社長メッセージなどは確認しておく必要があります。

外部環境分析も併せて実施することをおすすめします。これもネット検索で可能ですが、近くに大きな図書館があれば業種別審査辞典も閲覧しておくと非常に参考になります。

業界が細かく分かれており、業界動向や業界の平均、関連法令などを確認することができます。

実務補習期間

私が参加した実務補習は以下のような日程でした。

第1日目(木):自己紹介→ヒアリング準備→企業等への訪問・調査
第2日目(金):3C分析
第3日目(土):SWOT+クロスSWOT分析
第4日目(日):戦略骨子すり合わせ

月~木:各自作業

第5日目(金):各担当分野ごとの提言擦り合わせ
第6日目(土):報告書資料修正
第7日目(日):報告書資料仕上げ
第8日目(月):報告書提出&報告会リハーサル→診断先企業への報告会


ちなみに8日間コースは今回から追加されました。

5日間コースと比べると当然ながら3日増えているので、だいぶ余裕がある日程になっている印象かと思います。

ただ実際にやってみた感想は、「こんなボリュームをよく5日間でやってたな」です。

おそらく5日間コースだと2~5日目を2日間で、6~7日目を1日間で行っている感じかと思います。

やろうと思ったら出来るとは思いますが、戦略を深く検討する時間がほぼ無いので、ある程度決め打ちしていかないと5日間では終わらないだろうなと感じました。

その点、8日間コースは報告書を作成する前の3C分析を深堀りする時間が十分あるので、戦略を議論することが出来て良かったと思いました。

実務補習をするにあたって一番重要なのは、初日の企業ヒアリングだと思います。ここでの情報を元に課題設定することになるので、ヒアリング不足だと提言の骨子が定まりづらいです。ここで十分なヒアリングが出来るかどうかが、最終的なクオリティーに効いていると思います。

次にヒアリングした内容をもとに、班長を中心に提案の方向性(=骨子)を固めていきます。戦略をあーでもないこーでもないと議論する時間は非常に有意義でした。メンバー間のコミュニケーションにより様々な気付きがあり、担当部分のブラッシュアップが出来ただけでなく、診断報告書全体のクオリティも格段に向上したと思います。

最終日の8日目では、いよいよ事業者様に課題解決に向けた提案します。

事業者様へのプレゼンでは、まず全体戦略をリーダーから話した上で、パートごとに実際の施策について説明していきます。全体で2時間程度で、各パート20分程度の持ち時間で話しました。

話している途中で事業者様から質問も飛んできて、少しドキッとしたところもありましたが、概ね滞りなく提案をすることができました。説明中にある程度食いついてもらえたので、今回の提案で何か事業者様に持ち帰ってもらえれば嬉しいなと思いました。

実務補習後:感想

①普段の生活では出会えない素晴らしいメンバーとの交流

今回の実務補習は、指導教員、副指導員が各1名、実務補習の受講生が6名の計8名で実施されました。

今回の受講生メンバーは20~50代、平均年齢が40歳程度でした。

日頃会社では、ある程度年齢・職種が近い人と仕事をする機会が多い私にとって、年齢・職種が違う人達と同じチームで一つの目標に向かって取り組む経験はとても新鮮で、多くの気付きを得ることが出来ました。特にコミュニケーション能力や考え方など非常に良い経験になりました。

一緒になったメンバーとは、今後もお互い助け合いながら診断士の活動を進めていければと考えています。

指導員の方は指導実績も豊富で、診断報告書完成に向けグループをうまく導いてくれました。また、休憩時間や食事の合間に話されたお話は、今後診断士として活動する上で参考になるものばかりでした。

②中小企業診断士業務の経験

今回の実務補習でどういった流れで診断士が業務を行うのかイメージを掴むことができました。

2次試験の勉強中は、事例企業はあくまでも問題を作るための架空の企業で、実際の企業とは程遠いものではないかと思っていた面もありましたが、実際はそんなことはなく、現実にある中小企業の実態に即したものであると理解することができました。

試験には合格はしたものの、実務については右も左もわからない状況でしたので、このような機会があったことが本当によかったなと思いました。

ただし、実務補習はコンサル業務をする上で必要最低限の内容だと思います。今回の実務補習を踏まえ、より深く知識を蓄え、実際の現場に出て実践を積んでいきたいと思いました。

■おわりに

いかがでしたでしょうか。

初めて受けた実務補習は大変な部分もありましたが、会社だけの生活では決して会うことがなかった様々な方々と貴重な時間を過ごすことができ、自分自身の成長を実感することができましたので、今となっては参加して良かったと思っています。

実務補習を受けるか悩んでいる方は、是非一度は実務補習を受けることおすすめします。

今後は実務補習で学んだことを生かして、少しずつ実務をこなしていけたらなと思っています。

次回はNさんの登場です。
お楽しみに!

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