【合格体験記】ひねくれ流!合格のすゝめ by カニ

タキプロ16期の カニ と申します。 …
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■はじめに
まず、私の試験経歴をお話します。
大学進学はしておらず、いわゆる受験勉強をしっかり経験していないなど、勉強自体に慣れていませんでしたし、
職場の業務内容も中小企業診断士とはあまり関係のない仕事をしています。
それにもかかわらず、無謀にもストレート合格を目指していましたが、残念ながらR5年の2次に不合格になってしまいました。
知識が不足していた部分もあるのですが…当日は緊張でいつもと違う解き方をしてしまい、
時間が足りなくなってパニックに陥ったという精神的に負けた部分が大きく、
試験帰りの電車で意気消沈していたのを今でも思い出します。(放心していたので全然違う駅で降りてしまうほど)
その反省を活かし、2回目の試験では世間の”お作法”はほとんど活用せず、
とにかくスピード重視で、当日のアクシデントやイレギュラーに対応できる時間を確保する、というひねくれ流スタイルを確立しました。
「仕事は中小企業診断士の内容と全然関係ない」、「本番時間足りなくて焦っちゃう」、「コミュニティに属するのが苦手」、など、
同じ境遇の方もいらっしゃると思います。
そんな皆様の合格への礎となれるよう書きますので是非ご覧ください。…
名前 :カニ
年代 :40代
職種 :社内SE的な業務
受験歴 :1次_1回 2次_2回
勉強時間 :1次_660時間 2次_640時間
勉強方法 :1次_STUDYing
2次_ふぞろい、事例Ⅳの全知全ノウ
好きな科目:1次 経営法務
2次 事例2以外は全部好き (点数が高いとは言っていない)
■自己紹介
私は、社内のパソコン管理や業務デジタル化など、いわゆる「情シス」や「IT担当」という仕事をしています。
当初は「私はITの専門家なんだから、経営や経理なんてわからなくても問題ないでしょ!住んでる場所が違うんだからね。」、という感覚でいました。
個人情報を含むサーバなども扱うため、物理的に他部署とは部屋も別になっている特殊な環境で、
他の方との関わりが薄い環境だったという点も影響していたと思います。
そのため、”財務”や”組織”といった中小企業診断士の学習範囲については、ほとんど理解がありませんでした。
全体的なビジネス戦闘力としては、かなーり低いところからのスタートでした。
ところが、ある日突然、社内の異動が決定!
隔離された部屋から追い出され、大部屋へ移動することになります。
そこで他の部署の方々と仕事をするようになると…
「ROICが…」「ROEが…」「繰欠が…」「人的資源が…」「招集通知が…」
同じ会社で働く方たちだというのに、みんなが話している言葉が本気でわからなかったんですね。
オワッタナ…
まさに”井の中の蛙”といいますか、”井の中のゆで蛙(診断士的に)”といいますか…
「ITがわかる自分は社内でも特殊である。なんかスゴイ!」と根拠のない謎のプライドが打ち砕かれた瞬間でした。
しばらく、肩身が狭い思いを抱えながら仕事をすることになります。
(別に業務上必要のある部署ではなかったので、実際は何も問題はなかったのですが)
「特殊である私が、このような扱いを受けるなんて耐えられない!」(被害妄想)
(繰り返しますが、実際は、皆さんとは仲良く普通に仕事してましたので何の問題もなかったのですが)
勉強して追いつき、見返してやる!という謎のプライドと被害妄想を動機に、何を勉強すればいいのか調べるうちに、
中小企業診断士という資格を発見し、勉強していくことになりました。
■独学か、予備校か
まず最初に、勉強方法について考えました。
結論、私は予備校へ通うことやコミュニティに属することはなく、独学を選択しました。
理由としましては…ひじょーにネガティブなのですが…
・予備校の受講料が高く、家族の理解が得られなかった
現在の職種では、試験に合格しても特に資格手当がつくわけでも、評価があがるわけでもなかったので、
「そこに高額な費用をかける意味あるの?何年かかるかもわからないし。」と言われてしまい…確かにその通りなので難しく。
・そもそも今まで勉強してこなかったので、高額な受講料を払っても予備校できちんと勉強を続けられる自信がなかった。
・コミュ障が大爆発していた
知らない人と一緒にいると、「迷惑になってないかな」とか「みんな仲良さそうだな…」とか、絶対考え始めてしまう性格なので、
そんなところに気を使いたくなかった
こうして、独りぼっちの勉強が始まったのです。
■1次試験
1次試験は、「STUDYing」を使いました。
(費用かかりますが、ここだけは何とか家族を説得しました)
結論、これは私にめちゃくちゃ刺さりました。
私はノートをとったり、紙の教材を使った勉強が苦手で、
しかも机に向かって勉強したことが人生で1度もないレベルという悲惨さでした。
ソファに寝ころびながらスマホアプリで動画を見たり、問題を解いたりするのに向いていました。
また、ゲームが好きなので、動画の閲覧や問題に正解したときの達成度に合わせて点数化もされるところもゲーム感があって向いていたようです。
勉強時間としては、毎日2時間を目指していました。
「家で勉強をやる気になることはない」と自己分析できていたので、できるだけ通勤時間と会社で頑張るようにしていました。
実際に、Youtubeや映画を見てしまい、あまり家で勉強をすることはなかったです。
他の受験する方にとっては当たり前なのですが、
私は逆に、家で問題を少しでも解いたときは、「俺はスゴイ!」と勘違いできうまく継続するモチベーションに繋がっていました。
具体的には、
・行き帰りのバスの中 片道30分*2
・会社について業務開始までの 30分
・昼休み 30~45分
(普段から、昼休みも、自席で一人でお弁当を食べて、余った時間は本を読んでいたコミュ障ぶりなので時間は結構ありました!)
・家に帰ってからは「やる気があれば+αでやる」
「家は無理だから会社で頑張る方式」で1次試験は、大きく躓くことなく合格することができました。
勉強習慣のなかった私にとっては快挙です。スマホ学習とゲーム感覚での勉強が性に合っていたのだと思います。
1次試験は、このようにスマホでSTUDYingを頑張るのみで、ノートにまとめたり、紙に書いたりは一度もしませんでした。
■2次試験
書かない作戦で1次試験を問題なく乗り越えましたが、そんな中、2次試験は非常に苦戦します。
何故ならば、ご認識の通り「書いてなんぼ」の試験だからです。
頼みのSTUDYingでも、流石に”まったく書きたくない病”の私を、2次試験に合格させることは難しそうでした。
1次試験合格から2週間ほど「どうやって勉強すればいいの…?」と右往左往、彷徨いまして…
何かやらなくてはいけないが、実質何も手をつけられない苦しい期間でした。
1次試験後から2次試験までの短く、貴重な時間を大幅にロスすることになります。
結局、諦めて過去問と解答用紙を印刷し「実際に書き込んでいくしかない!」と覚悟を決めました。
2次試験について、noteやブログなどを見ていると「丁寧に与件・問題文を読み、丁寧に解答を作って解答用紙に書く」というのが
多数派な気がしましたが、
ひねくれ者の私は「さっと読んで、できる限り早めに書き上げ、時間を余らせておく」ことを意識したスピード重視タイプです。
なぜならば、当日トラブルが起きたときにじっくり対応する余裕を持ちたかったからです。
ここからは試行錯誤の連続です。
インターネットなどで集めた「①蛍光ペンをたくさん使う方法」や「②解答用紙に書く前に下書きをする方法」、
「③与件内容をSWOTに分析する方法」など、様々ありましたが、
ひねくれ者の私は「ほんとぉ~?」と鵜呑みにできませんでした。
結論、ひねくれ者の私は「すべてやらない」ことにしました。
なぜなら、試してみたが時間が足りなかったからです…。
・「①蛍光ペンをたくさん使う方法」
→いたしません!
・蛍光ペンを持ち替えるのが面倒で時間がかかる。
・私が雑なので線を綺麗に引くのも苦手なのもあり、あまり見やすくない。
(あの蛍光ペンの微妙なペン先が苦手)
・結局色まみれだし、頑張って色を付けても結局与件文の読み直しが多発。
・「②解答用紙に書く前に下書きをする方法」
→いたしません!
・メモを丁寧に取る習慣がないので、そもそもメモ自体がちゃんとできない
・下書きしていると時間がかかり、この下書きしている時間を「文章をどう構成するか」、
の部分に費やした方が有意義っぽい
・「③与件内容をSWOTに分析する方法」
→いたしません!
・文章読みながらSWOTを同時並行して考えるの、思考の切り替えに時間がかかって無理!
・そもそも”弱み”と”脅威”など、完璧に切り分けられる自信がない!(それもどうなの?)
最終的に、
・赤青の2色ボールペンを使って持ち替えを無くし、強みや機会のような「良さそうなこと」は赤で、
弱みや脅威のような「マズそうなこと」を青で下線ひく
・下書きはせず、問題文の近くに、回答に使いたいキーワードをメモって、
頭の中で考えながらそのまま解答用紙に一発書きする。
慣れてくると、この感じだと多分10文字程度多い・少ない、などが感覚的にわかってくるので書きながら文字数や構成を調整する。
という、スタイルに落ち着きました。
作戦としては、
・「与件文読み直しOK!」を前提に、赤青ボールペンで線を適当に引きながら、まずは与件文を素早く読む
(最終的には試験開始7分後ぐらいまでには読み終わっている感じでした)
・問題文を読んだ後、与件文の大体この当たりの段落っぽい箇所を読み直しつつ、
解答に使えそうなキーワードや書きたい言葉(連携する、売上向上、など)を抜粋
・解答用紙に書く
・時間が許す限り文章直したり、与件文を読み直したりする。
という、短い時間で解けるようにし、余った時間で解答品質を高めていくという方法です。
過去問は大体50分ぐらいで解けるようにしていました。
これにより、時間が足りなくて空白になってしまったり、難問など当日のアクシデントに対応できる余裕を持てるようにしました。
当日は想定通り(?)アクシデントに見舞われながらも、なんとか解答欄をすべて埋めることができました。
早く仕上げるスタイルのおかげで、なんとかリカバリできたのだと思います。
※アクシデント
今回詳しくは書きませんが、合格した年度の試験では問1~3の解答欄をずらして書いてしまい、
15分ロスするという致命的なミスをしています…
このようなスタイルで、当日も色々ありながらも…
結果、無事合格!なんとか踏みとどまることができました!
■まとめ
世間の王道とは異なるかもしれませんが、私なりの学習スタイルを振り返ると次のようになります。
・予備校には通わず、コミュニティにも属さず、独学!
→自分の性格をよく理解し、合った勉強方法を選ぼう!
・与件文の分析や下書き作成、多色の蛍光ペン活用など、一般的に言われる方法は取捨選択する!
私の様なひねくれ流でも、自分に合ったやり方であればOK。
ただし、過去の合格者達の上手くいったセオリーは重要です。必ず自分で試したうえで合う・合わないの判断しましょう!
・蛍光ペンを使いすぎず持ち替える手間を省く
蛍光ペンの持ち替えに時間がかかっていないか、色を塗る切り分けに時間がかかっていないか、
色を塗って本当に分かりやすくなっているか、人それぞれに合うやり方があります。自分の思考にあった色の使い分けで解きましょう。
・これらで、とにかく早く問題を解いて、アクシデントに備える!
■おわりに
次回は、リブラ さんの登場です。
お楽しみに!
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