[ストレート生] 2次対策も意識して1次を進めましょう
中小企業診断士を目指す皆様、おはようございます。がんちゃん/岩間です。
今日は、初めて1次試験を受験するストレート生の方(※)向けに「2次試験対策も意識して学習すべき」という内容をお伝えします。
※中小企業診断士試験は、1次・2次の2種類に分かれていたり、科目合格制が採られていることから、受験生の受験歴も様々です。試験対策を始めて1次・2次を1度で通過することを狙う方は、通称「ストレート生」と呼ばれています。
目次
◆サマリ
- ストレート生は、ゴールデンウィークまでに、2次試験の過去問を1年分解いておきましょう。
- ⇒2次試験で何が問われるかを知り、1次試験学習とセットで対策をしましょう。
◆2次対策は早めに・・・
2次試験はどのような試験かを知らない方もいると思います。私自身も、初学時の3月はそうでして、1次通過後に2次対策を取れば良いと考えていました。
しかし、1次試験通過後から2次試験までの期間は非常にわずかです(【参考A】に後述)。
そこで、今から少しでも2次試験を意識して学習していきましょう。
◆ステップ1:GWまでに過去問1年分を解きましょう。
まずは10時間を捻出し、2次試験の1年分の過去問題を解き、解説を読みます。(【参考B】に後述)
その後、必要な知識や能力を、自分なりに書き出してみます。(【参考C】に後述)
⇒次の「ステップ2」のインプットにします。
◆ステップ2:解いた結果を踏まえ、事例別に対策を取りましょう。
- 事例Ⅳ(財務・会計)では、2次試験の問題を定期的に解きましょう。
- 事例Ⅰ〜Ⅲ(企業経営理論、運営管理)では、2次に必要な知識を1次のときから強化しましょう。
特に、事例Ⅳは、1次とセットで行うことで効果が高い科目です。理由は、事例Ⅳは対策を取れば点を取れるが、対策を怠れば点を取れないという性質があり、2次の合否を分ける重要な科目であることと、1次と2次のそれぞれで求められる能力が近いことです。
間もなく4月。人事異動が発表され、異動や昇進・昇級される方もいらっしゃると思います。新年度になり気分も前向きになりやすい時期です。これをチャンスとして、一層学習が進むようお祈りします。
とはいえ、良い変化であったとしても、環境変化は多少のストレスになりますので、無理しないように気をつけ、頑張ってくださいね。
【参考A:1次試験後に行える2次筆記試験対策の分量】
1次試験後、2次筆記試験までに確保可能な時間は150時間程度です。この150時間のプランの一例です。
- 過去問5年分を1回ずつ解く (70時間)
- 模擬試験を1回受験する (15時間)
- 知識を整理する(30時間)
- 財務・会計の問題を毎日30分解く(35時間)
※算出の前提は次のとおりです。
- 1次試験後から2次筆記試験までには、11週間前後あります。
- 学習時間を、土日は計9時間、平日は毎日平均1時間 とします。(2次試験対策は、1次試験と比べて、細切れ時間を活用しづらいという欠点があります。そのため取れる学習時間や学習効果も少なめになります)
- 1事例あたりの所要時間を、解答80分+解説確認・答案分析 120分とします。
【参考B:過去問1年分を解くための、やることリスト】
過去問1年分を解くために、次の順番に進めていきましょう。
- まとまった10時間を捻出します。
(あらかじめ実行日を決めておくと良いでしょう。決められなければGW初日の4/26にしましょう) - 過去問題を入手し、B5両面でプリントアウトします。(中小企業診断協会のウェブサイトから入手可)
- 予備校の模範解答を入手します。
- 4つの事例をそれぞれ80分で解きます。
- 答え合わせをします。
次の点に注意しましょう。
- 試験場にいるつもりで、必ず80分で解きます。
- 解いている間は、どのような作業にどれだけ時間を使ったかを、経過時間とともにメモします。(「設問を読む:5分」といった粒度です)
- 空欄の解答は作らないようにし、さらに解答字数の8割以上を埋めます。(多くの受験生が本番でこのレベルで解答します)
- 答え合わせでは、予備校の模範解答は参考程度にします。(予備校の模範解答でさえも、予備校によって解答の骨子がバラバラになる設問があるためです)
- 最新の過去問を使うともったいないと感じる方は、少し過去(平成20年度前後)にするとよいでしょう。
- 10時間も取れないという方は、2.5時間を捻出し、事例Ⅳのみを80分で解き、事例Ⅰ〜Ⅲは問題を読む程度に留めましょう。
【参考C:2次試験に必要な知識・能力】
私自身が考える、2次試験に必要な知識や能力を紹介します。
- 直接的に求められる力
- 事例Ⅰ〜Ⅲ
- 事例企業の文章(「与件」と言います)を読み、自分の知識に基づいて解釈する力
- 設問で聞かれていることを把握し、与件の記述と、自分の知識とを元に、解答骨子を作る力
- 解答骨子に基づいて、十分にキーワードの入った文章で、指定字数にまとめる力
- 事例Ⅳ
- 財務諸表を読む力
- 財務諸表と、与件とを照らし、企業の強み・弱み・問題点を記述できる力
- キャッシュフロー、損益分岐点、投資判断 などの計算をミスなく行える力、計算過程を説明する力
- 事例Ⅰ〜Ⅲ
- 間接的に求められる力
- 説得力のあるキーワードを入れた文章を作る力
- テキストの知識を、自分の言葉で説明できる能力
- 企業の基本情報(事業ドメイン、SWOT、課題)を把握できる力
- タイムマネジメント力
- 設問の難易度を把握する力
- (事例Ⅳ)様々な数値を漏れ無く把握する力
タキプロ勉強会のお知らせ
【今後の予定(東京)】
◆日時・場所
・3/30(日) 9:30~12:00 京橋区民館 題材:H25事例3
・4/6 (日) 9:30~12:00 京橋区民館 題材:H25事例4
・4/10(木) 19:00~21:30 京橋区民館 題材:H24事例1
・4/19(土) 9:30~12:00 京橋プラザ区民館 題材:H24事例2
・4/23(水) 19:00~21:30 京橋区民館 題材:H24事例3
◆会費 :500円
*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*問題を忘れずに持ってきてください(自分で確認用)。
*お釣りが出ないようにご用意ください。
*一次試験対策も5月以降検討中です。ご要望あればコメントください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。あらかじめご了承願います。
【今後の予定(大阪)】
2次試験の問題を基にした設問をこちらで用意しますので、グループメンバーで議論や意見交換を行った上で解答を作成していただき、各グループから発表をしていただきます。初学者の方も受験経験者の方もぜひご参加ください♪
①4月13日(日)10:00~16:00
◆内 容:
10:00~12:30 グループディスカッション(H24年度2次試験事例Ⅰ)
13:30~16:00 グループディスカッション(H24年度2次試験事例Ⅱ)
◆場 所:
梅田阪急オフィスタワービル29F セミナールーム
(大阪府大阪市北区角田町8番1号)
◆参加費:1,000円 ◆定 員:40名
◆持ち物:
・H24年度2次試験問題用紙(事例Ⅰ、事例Ⅱ)
・上記再現答案(作成されている方は併せてご持参ください)
②4月18日(金)19:00~21:30
◆内 容:
グループディスカッション(H25年度2次試験事例Ⅲ)
◆場 所:
グランフロント ナレッジキャピタル7階(大阪市北区大深町3番1号)
◆参加費:1,000円 ◆定 員:20名
◆持ち物:
・H25年度2次試験問題用紙(事例Ⅲ)
・上記再現答案(作成されている方は併せてご持参ください)
※参加者の方には、当日の受付について、別途メールにてご連絡差し上げます。万が一前日になっても連絡が来ない際は、お手数ですが、下記までお問合わせください。
お問合先:
k.matsuki.1113(あっと)gmail.com(大阪勉強会担当/松木)
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