【2次初学者向け】解くべき問題をきちんと解くためにまず解くべき問題を選ぶ
おはようございます!
10月から始まる「機動戦士ガンダムGのレコンギスタ」
に期待が高まっちゃっているつってぃー@タキプロ4期です。
今度のガンダムは何だかカワイイ顔してますね(^^)v
さて、この原稿が掲載される頃には2次試験対策に取り組まれている受験生の皆さんはそろそろ予備校の答練に取り組み始めた時期でしょうか。
今回の記事は今年はじめて1次試験を合格して2次の受験資格を得た方や、惜しくも1次を突破する事ができずに来年再挑戦になった方でも、来年のために2次の事例問題に、まずは挑戦してみようというような「2次ビギナー」の方に向けた内容です。
初学者が事例問題に初めて触れてみて実感するであろうことの一つに、「設問をきちんと読んで、与件文もきちんと読んで、頭のなかで解答を組み立てて、組み立てた解答を書ききろうと思ったら、80分では圧倒的に時間が足りない」ということがあるかと思います。
きっと最初の取り組みでは「オレって全然駄目だなあ。書くの遅いし読むのも遅い」と思ってしまうでしょう(^_^;)
個人的には最初の段階では何時間かかろうと自分が納得するまで練ってから解答を書ききる練習もやってもいいものと思いますが、最終的(つまり、本試験直前)には制限時間内で自分のベストを尽くした答案を仕上げる練習をすべきだと思います。
では、果たして合格者は本試験で、全ての設問に対して自分の納得の行く解答を書ききれたのでしょうか?
・・・おそらく、殆どの人はある程度の積み残しをしたまま解答用紙を提出したのだと思います。
・・・その「ある程度の積み残しをしたまま提出した解答」(でありながら合格を勝ち取った解答)ってどういうレベルなんでしょうか?
⇒はい、「解くべき問題をきちんと解いて、解けない問題は部分点狙いで食いついた」解答だとつってぃーは思います。
ここで先述の「制限時間内でベストを尽くす」という部分につながるのですが、合格者の大半は80分の中の早い段階で「解くべき問題」と「部分点狙いで食いつく問題」を分別しているのだと思います。
具体例で見て行きましょう。
サプリメントなどの健康食品を扱う通信販売業者を取り上げた平成25年度事例Ⅰです。
この事例の第2問(配点35点)の設問1と設問2について、どちらを優先して時間をかけるべきかを検討していこうと思います。
–(本試験問題引用)———————————————–
第2問(配点35点)
A社の従業員の大半を占める非正規社員の管理について、以下の設問に答えよ。
(設問1)
A社は、同業他社と比べて時給が多少高くても、勤務経験がある中高年層の主婦をオペレーターとして採用している。それには、どのような理由が考えられるか。80字以内で答えよ。
(設問2)
A社のオペレーターの離職率は、同業他社と比べて低水準を保っている。今後、その水準を維持していくために、賃金制度以外に、どのような具体的施策を講じるべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
————————————————(引用終わり)—–
結論から言いますと、(設問1)の方が書きやすく、きっちり時間をかけて満点を狙いに行くべきだと思います。
理由は、「与件文から抜き出しが可能なタイプの設問だから」です。
解答の方向性としては、①オペレーターの年齢層(中高年層)が顧客ターゲットと近い、②勤務経験があることが教育訓練期間の短縮につながるという2点を盛り込めばOKだと思われます。
与件文から上記の論点は拾えそうですよね?
きっちり書きましょう。
(設問2)はどうでしょうか?
「リーダーへの登用でモチベーションを高める?」「教育訓練の充実?」「正規社員と非正規社員の人的交流や目標の共有?」「表彰制度?」「主婦層に配慮した柔軟な勤務形態の採用?」
あくまで個人的な感触ですが、「従業員満足度の向上」を軸にいろいろな書き方・方向性が考えられます。現実的な対応としては定番の「権限委譲」を軸に、あまり飛躍した解釈をしないで、なるべく多面的に解答を作ることで細かく部分点を拾いに行く感じになるでしょう。
予備校の解答例や、個人で事例問題に取り組んでいる方のブログを見ても、(設問1)に比べると(設問2)の方が解答の方向性がそれぞれの解答者によって割れている印象です。
以上をまとめると、「みんなが取れるであろう(設問1)をきっちり取り、解答の方向性が割れそうな(設問2)は定番の論点を盛り込みつつ、多面的に答えて部分点を狙う」です。
(あくまで個人の提案です。)
つってぃーとしては、この「きっちり解くべき問題と、部分点を狙いに行く問題」の分別はそれだけにフォーカスした練習をしてもいいぐらい重要だと思いますが、本試験までの限られた時間でそればっかりやっているわけにも行きません。財務とかもやらなきゃいけないですしね。
一つのヒントとして、診断協会から提供されている「出題の趣旨」
を確認してみましょう。
これは、2次試験の模範解答を公開しない診断協会からの唯一かつ貴重なメッセージだと思います。
(設問1)については「基本的理解力・分析力を問う問題」と書かれています。
(設問2)については「助言能力を問う問題」と書かれています。
「分析力を問う問題」は比較的与件文から要素を抜き出せる問題が多く、「助言能力を問う問題」は解答者側の知識の引き出しから出したものを書かせる問題が多いです。
時間配分を考える上で、手がかりの一つにはなるのではと思います。
「80分で自分の納得の行く解答を提出する」ために伸ばすべきスキルとしては、上記の「優先的に解く問題の分別」以外にも、「読むこと、書くことそのもののスピードを上げる」や「80分の中でやる『設問分析』『与件文との対応付け』『作文』等の順番を自分の中でルール化する」など他にもいくつかあると思います。機会があったらまたご紹介しますね。
今回は長文になってしまいました(^_^;)スミマセン。。。
受験生の皆様、体調にお気をつけて悔いのない闘いをして下さい!
がんばってね!
タキプロ勉強会のお知らせ
【東京勉強会】
◆日時・場所
・9/6(土) 9:30~12:00 八丁堀区民館 題材:H25年度事例Ⅲ
お申込みはこちらから
・9/10(水)19:30~22:00 八丁堀区民館 題材:H25年度事例Ⅳ
お申込みはこちらから
・9/20(土) 9:30~12:00 久松町区民館 題材:H24年度事例Ⅳ
お申込みはこちらから
・9/24(水)19:30~22:00 八丁堀区民館 題材:H24年度事例Ⅰ
お申込みはこちらから
・9/28(日) 9:30~12:00 京橋区民館 題材:H24年度事例Ⅱ
お申込みはこちらから
・10/8(水)19:30~22:00(場所未定) 題材:H24年度事例Ⅲ
準備中(9月上旬に申込開始します)
◆会費 :500円
*題材の過去問を解いて、解答のコピーを8部 ご用意ください。
*問題を忘れずに持ってきてください(自分で確認用)。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。
あらかじめご了承願います。
*お釣りが出ないようにご用意ください。
【名古屋勉強会】
*各回定員5名
*参加費 500円
少数ですが、ぜひ気軽にご参加ください。
・第3回 9/6(土) 9:30~12:20 中生涯学習センター
題材:H25事例Ⅲ テーマ:事例Ⅲガイダンス&読解力対策
・第4回 9/13(土) 9:30~12:20 西生涯学習センター
題材:H25事例Ⅳ テーマ:事例Ⅳガイダンス&計算問題対策
・第5回 9/20(土) 9:30~12:20 西生涯学習センター
題材:H24事例Ⅰ テーマ:提案力対策
・第6回 9/27(土) 9:30~12:20 西生涯学習センター
題材:H24事例Ⅱ テーマ:提案力対策
*題材の過去問を解いて、解答のコピーを6部 ご用意ください。
*時間の都合上、全部の設問を扱うことはできません。
あらかじめご了承願います。
お申込みはこちらから
【大阪勉強会】
◆場 所:グランフロント ナレッジキャピタル7階
(大阪市北区大深町3番1号)
◆参加費:1,000円
◆定 員:20名
◆持ち物:筆記用具、問題用紙とご自身の解答(過去問を扱う場合)、電卓(事例Ⅳの場合)
◆開催日時・内容
※現在第10回(9月19日)までのお申込みを受け付けています。
【対象 初学者・再受験者】
第5回 9月2日(火)19:00~21:30 論理的思考と解答の考え方①
第6回 9月5日(金)19:00~21:30 論理的思考と解答の考え方②
第7回 9月9日(火)19:00~21:30 解答の書き方①
第8回 9月12日(金)19:00~21:30 解答の書き方②
第9回 9月16日(火)19:00~21:30 事例Ⅰ・Ⅱアドバイス
第10回 9月19日(金)19:00~21:30 事例Ⅲ・Ⅳアドバイス
【対象 初学者】
第5回 9月2日(火)19:00~21:30 平成24年度事例Ⅰグループ討論
第6回 9月5日(金)19:00~21:30 平成24年度事例Ⅱグループ討論
第7回 9月9日(火)19:00~21:30 平成24年度事例Ⅲグループ討論
第8回 9月12日(金)19:00~21:30 平成24年度事例Ⅳグループ討論
第9回 9月16日(火)19:00~21:30 苦手事例特訓レッスン①
第10回 9月19日(金)19:00~21:30 苦手事例特訓レッスン②
【対象 再受験者】
第11回~18回 9月23日(火)~10月17日(金)
毎週火曜日と金曜日に実施 19:00~21:30
試験実施(事例Ⅰ~Ⅳ)と添削指導
【対象 初学者・再受験者】
第19回 10月21日(火) 19:00~21:30 質問タイム
第20回 10月24日(金) 19:00~21:30 質問タイム
お申込みはこちらから(現在第10回までのお申込み受付中)