タキプロ的おすすめ書籍「財務を制するものは企業を制す」
おはようございますー!ふくまにあ@タキプロ九州です
今日はふくまにあの地元熊本で「第一回熊本城マラソン」があります!熊本県民浮足立ってるよぉーみんながんばれい!(ふくまにあはテレビ観戦)
さて、さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね。「財務を制するものは企業を制す 井原隆一」です。
- 財務を制するものは企業を制す (PHP文庫 イ 6-1)/井原 隆一
- ¥550
- Amazon.co.jp
この本の初版は昭和57年。ふくまにあが購入したのもずいぶん前。
購入した当時はパッと広げて「なんだこの堅苦しい本は後で読むか」と本棚の奥にしまっていました。
それが最近ひょっこり見つけて読んでみたところ、「なんじゃこらー」と刺激を受ける良い本でした
これは財務の本ですが、決算書の見方とか比率とかが出てくるわけではありません。
元銀行マンで数多くの企業再建に携わった井原さんがご自身の経験を元に、財務担当者、経営者に必要な経営の考え方を指南しています。
文体は固く、さらに「また自慢かよー」って部分もちょいちょいありますが、(何にでも突っかかる。あーいえばこういうややこしいおじさん)書いてあることはしごくまっとう、いたるところでハッとさせられます。
題名の、「財務を制する~」という意味には「ただの計算屋になるな。戦略的な財務であれ!」というメッセージが込められており「財務に携わるものは率先して知恵を絞って行けっ」と喝が入ります。
本の最後の解説にもありますが(またこの解説がいいのよねぇ)、財務の話と古今東西の歴史や古典からの名文が散りばめられていて、それがこの本に彩りと深みを与えています。
ご自分でも書いておられますが、企業再建の途中では「鬼」になられたそう。
鬼の本領を発揮し続けた。その結果、業績も急回復し、無借金経営、二割配当を実現するまでになった。自分の任務は一応終わりということで退任した。
また、鬼面だけをつけても内面仏心もなければ人の心服は得られない。
鬼面で威服させることはできるが一時的でしかない。
心服によって意識を改めることでなければ、鬼が去れば、元の木阿弥になる。
あー昔はこんな石頭のおじさんが鬼の形相で経営していたのね。。。
「しかたがない、しかたがない、と言っている人ほどしかたのない人間はいない」
ごもっともでございます
いつでも傍に置いて時々喝を入れてもらえる貴重な1冊です
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