タキプロ的おすすめ書籍「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」
こんにちは!ふくまにあ@タキプロ九州です
春の足音がゆっくりと近づいていますね。
今年も花粉症が始まるぞいっ ということで、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね。「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ 冨山和彦」です。
- IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ (PHPビジネス新書)/冨山和彦
- ¥861
- Amazon.co.jp
冨山さんの本は、以前に「挫折力 一流になれる50の思考・行動術」をご紹介しましたね。
この本には、冨山さんが代表を務めるIGPI(経営共創基盤)が事業再生の修羅場で身に付けた経営分析のノウハウが紹介してあります。
この本は、どうも基礎のようで、経営分析に携わる誰もが身につけるべき経済的、論理的、数量的な側面での分析手法が中心となっています。
(その先の応用編は次回のお楽しみだそうです!早く出ないかなー )
また、この本には、一般的な経営分析本にあるような回転率や比率などは出てきません。ふくまにあ、普段財務三表(BS・PL・CS)を読んでそれをもとに経営者と話すことも多いのですが、指標と比べた通り一遍の分析をしていても、経営者の心の琴線に触れることはできませんよね。
とてももどかしい思いを感じていましたけれど、それは、自分が数字から具体的な事業内容まで想像していなかったからなんですね。
この本を読み進めていくと、冨山さんは何も特殊な分析手法を使っているわけではなく、とことん想像して仮説を立て検証を繰り返していることで、経営分析力を磨いていることがわかります。
経営分析はまず数字から。
数字をもとに背後にある企業実態を想像する。
出てきた仮説を現場に足を運んで検証して企業の実態に迫る。
その繰り返しで分析の質を高める。また、経営分析には数字と人間と両方への好奇心が必要だとも書いてあります。
経営において数字を観察し分析することは、人間を観察し分析することを同義だ
経済の本質のひとつは、人間心理である。
人間音痴では、正しい経営分析はできない。だって数字は日々の人間の行動が作ったものですものね。
この本は基礎編でありさらっと読めますが、ひとつの文章でも見過ごせません。
プロから直接教えを受けているような、とてもお得な1冊です
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