合格の公式⑤ ~今日から始めるPDCA
こんにちは。茨城在住、市役所の星☆です。
つい先週の3/24、「タキプロ絶対合格セミナーin東京」が行われ、私もお話させていただく機会をいただきました。参加された皆さん、ありがとうございました!
さて,今回は「合格の公式」シリーズの最終回。
初回にご紹介した
『合格率=勉強時間×勉強の質×実力発揮率』。
第2回から第4回まで3回に分けて、「勉強時間」、「勉強の質」、「実力発揮率」をそれぞれ展開してきました。
ちなみに、この連載の全体構成は、こんなカンジになっています。
第4回までを見逃した方はこちらからどうぞ。
第1回:合格の公式① ~ボトルネック判別法
第2回:合格の公式② ~時は金なり、日常は勉強なり
第3回:合格の公式③ ~マーケティングじゃない方のSTP
第4回:合格の公式④ ~2つのココロのトレードオフ
第5回:合格の公式⑤ ~今日から始めるPDCA ←今回はココ
今回は集大成として、まず展開結果を出しましょう。(どーん)
G=(Bt+Bn)×(S×T×P)×{H×(2-H))}
G…合格率
Bt…机に向かった勉強時間 Bn…日常での勉強時間
S…シチュエーション T…テキスト P…プロセス
H…平常心 (2-H)…緊張感
なにやら理数系っぽいですよねー。
でも、数式は経済学とかでよく使うから慣れておいたほうがいいですよー。
それぞれどんな内容なのか、まだお読みでない方は第1回からバックナンバーを読んでいただけるととてもうれしいです。
最後にお話ししたいのは、この公式をどう使っていくか、ということです。
このシリーズでも何回かお話しましたが、テキストにしろプロセスにしろ、何がその人にとっていいのかは千差万別です。
必要なのは、この公式を使って自分のボトルネックを意識して、弱い部分を埋めて強い部分を伸ばす方法を編み出す、ってことです。
ひとつのボトルネックが埋まれば、次のボトルネックに対応することが必要です。
たとえば、平常心と緊張感のバランスを取ることがボトルネックの人は、まずそれを訓練していきましょう。
いいプロセスが見つかれば、それに応じて適切なテキストやシチュエーションを見直す必要もあるでしょう。
そうやって少しずつレベルアップしていけば、いずれ合格ラインが見えてきます。
さてそれではいつものごとくケーススタディ。
星がどうやってレベルアップを果たしていったかお話しましょう。私がこの理論をおぼろげながらに構築したのは受験生二年目だったので、二年目、二次に専念してたときのお話をします。
第一段階
認識ボトルネックは実力発揮率でした。一年目に模試とかをまったく受けなかったので、二次試験の独特な雰囲気を知ったのが試験当日。完全に飲まれました。
なので、二年目はとにかく模試を受けること、持っていくモノや使うモノ、解答プロセス自体もすべて標準化して事例解答マシーンになること、を意識しました。
第二段階
認識ボトルネックは勉強の質でした。マシーンになるためには解答プロセスがかっちり固まらないといけません。でも固まりすぎると硬直してしまう。粘りと硬度を兼ね備えたプロセスを鍛え上げるためには、集中して試行錯誤できる環境、試行錯誤への材料、効率的な試行錯誤の方法が必要でした。
第3回で書いたように、ふぞろいを使って他人のプロセスや考え方を取り込んだりすることで、効率的に解答プロセスを作れたと思います。
第三段階
認識ボトルネックは勉強時間でした。いくら「公務員は時間に余裕があるだろ」っていっても、そこは一応社会人。特に二次の勉強にはまとまった時間が必要ですが、平日はなかなか事例一個解く時間までは取れません。
そこで、せっかく固めた解答プロセスを馴染ませるために、ちょっとした空き時間に、ちょっとそこで見かけたお店の事例と設問を勝手に妄想し、解答プロセスの手習いをしました。頭の体操レベルではありましたが、プロセスの確認と定着には役立ちました。
これらが星のやったことです。
第一段階のクリアで第二段階の課題が出てきて、第二段階のクリアで第三段階が出現したことがわかると思います。
こうやって、自分の課題を出して、克服するためにやるべきことを決定して、それができたら新しい課題認識をして、またそれに向かってやるべきことを考える。そんな手法を何ていうかご存知ですよね。
そう、PDCA。
Plan→Do→Check→Actionを繰り返して目標達成を目指すマネジメントサイクルですよ。
勉強も、合格という目標に向かって自分をマネジメントしていくことには変わりありません。
それに、合格したら診断士として診断先企業のマネジメントを支援するわけですから、自分のマネジメント当然できてなくっちゃ怒られちゃいますよね。
まだ一次試験まで4か月半。二次試験まで半年以上あります。余裕があるって言いたいわけじゃありませんが、今やるべきは、