【合格者向け】良い文章を書くために必要な、たった2つのこと【ぱくさんの知的根性論#25】
正月でも通常営業。まるでコンビニだな鬼参謀…。
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ぱく@タキプロ7期の鬼参謀です。
一応言っておきましょう。
あけおめことよろ。
そして最終合格された方、
マジでおめでとう。
タキプロ8期の席はまだ若干空いてますので、
是非お越しくださいませ。
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今回は、せっかく合格発表当日の記事ですし、
f)の試験を見事突破された方、
そして既に合格されて活躍著しい諸兄にお伝えしたいと思います。
とはいえ、「実務補習」だの「合格後の世界」だのは、
タキプロ内とか他のサイトとかで適宜情報発信されると思うので、
私は書きません(笑)。←いつもどおりの独自路線。
それよりも、
コンサルタントとしての基本スキルについて語ることで、
皆さんの今後の活躍に少しでも役立てればと考えました。
そんなわけで、題して
「良い文章を書くために必要な、たった2つのこと」。
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たった2つのシンプルな答えだと思っています。
即ち
これ。ホントにこれだけ。
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ええと、細かく話す前に
そもそもの前提を合わせておきたいんですが。
私の中で「悪い文章」とは、
「読み手に、一生懸命に何度も読むことを強いる文章」です。
なので「良い文章」はその逆。すなわち、
「読み手が一度読んだだけで意味を理解できる文章」
な訳です。
で私は(注2)、世の中に真面目な文章を出す際は、
以下のことを常に自分に問いかけています。
“面と向かって、
「で、結論は?」とか、
「コレ、誰が読む想定なの?」と訊かれたとして、
「XXXXです!」って二言三言くらいで答えられるのか?“
もし、この質問に「YES」って言えなかったら、
書きだす前にちょっと考えます。
「一体自分は、①何を、②誰に伝えたいのか?」と(注3)。
では、以下細かく見ていきます。
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①何を、について
コレは言い換えると、
「結論を明確にしよう」
ということになります。
「そんなもんあたりまえじゃねーか!」
とか突っ込まれそうですが、
そうのたまうソコのアナタ、ホントにわかってますか?
更に問い方を変えてみましょう。
「超忙しい社長にプレゼンをしたい。
でも与えられた時間はたったの一分。
さあ、アナタだったら何をどうやって伝えるか?」
いわゆるエレベータースピーチってやつです。
社長からすれば、ごちゃごちゃした過程より、
サマった結論だけをバシッと言って欲しいはずですよね。
だって時間ないから。
ぱく
「XXを導入すれば、
御社の売上は倍になります!」
↓
社長
「わかった。採用!」
…みたいな。
まあこんな極端な話はそうそうないでしょうが。。。(注4)
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スピーチとモノ書きなので厳密には違うのですが、
要点を抑えなくてはいけない意味では同じですね。
考えてみるとわかりますが、
おそらく皆さん、「あれ?」ってなると思います。
モノを書くときって、
意外とこういった要点があやふやなんですよね。
・自分は何を一番伝えたいのか?
・伝えたいことは全部で幾つあるのか?
・優先順位は?順序は?
・それらはMECEに語れているのか?
考えることはたくさんありますね。
それに、シンプルに、要点をしっかりと抑えて伝えようとするほど、
はじめに考えていた言葉よりも、
もっと端的で、力強く且つ適確な言葉が思いついたりします。
この辺は2次筆記試験にも通じるところじゃないですかねえ。
★
②誰に、について
こちらは「①何を」よりもっと疎かにされがちな気がしています。
実を言うと、私がいつも、
記事タイトル冒頭に【~向け】と書いているのは、
このことを意識しているからなのです(注5)。
ここのような受験生向けブログに限ってみても、
読み手には冒頭の図のa)~f)みたいな人が想定されるわけですが、
「a)受験検討中の人」に話す場合と
「f)合格済みの人」に話す場合で、
文章の書きっぷりを変えるべきだと思いませんか?
たとえば、さっきシレっと”MECE”
という言葉を使っていますが、
これは本記事が”合格済み”の人向け故。
つまり、
「当然”MECE”という言葉を知っているか、
知らなくても2秒でググって理解できる」人を
読者として想定しているからです。
なので、この記事を
「a)受験検討中の人」向けに書くのだとしたら、
“MECE”ではなく、
“漏れ無くダブり無く”と言い換えるべきなんでしょう。
言葉一つとってもこんな感じですし、他にも
・語調(「です・ます」、「だ・である」、その他諸々…)
・前提をどこまで書くか
・文章構成はどうするか
…等、ぱっと思いつくだけでも
様々な面で影響するとお分かり頂けると思います。
いやこれ、ほんと奥深いんですよ…。ホントに…。
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あ、あとひとつ付け加えるなら。
「③何故この文章を書くのか」も意識するべきでしょうね。
「文章を書く目的」と言い換えても良いかもしれません。
「①何を」も「②誰に」も、
この「文章を書く目的」に紐付いているはずです。
というより、紐付いていないと、
途端に説得力が欠けたり、あやふやな文章になります。
当然です。
自分が「何で書いてるんだかわからない」のに、
ムリクリ文章にして他人に伝えたところで、
結果は火を見るより明らかですよね。
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今回の記事は一見試験に関係なさそうですが、
2次試験は紛れも無く筆記試験も含まれているわけで、
こういったことを考えといて損なんてないと思いますよ。
それに診断士を獲っちゃえば
真面目な文章を書くことはざらにありますし、
コンサル業界ならむしろモノ書いてナンボですからね。
(注6)
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あ、とはいえ上記は
「真面目な(=ビジネス目的とかの)」文章を書く時の話なので、
ブログだのSNSだので書き散らかす分には
そこまで考えなくても良いんじゃないかなって思います(注7)。
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長々書いてきましたが「①何を、②誰に、(+③何故)」。
是非意識してみてください(注8)。
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<今日の名言>
「完璧な文章などといったものは存在しない。
完璧な絶望が存在しないようにね」
(by村上春樹)
偉そうなことを書きましたが、私なんてまだまだひよっこ。
なるべく完璧になるように、日々研鑽ですねえ。
Enjoy!
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<注>
1、それはいつもか(笑)
2、私なりにでしかないですけど。。。
3、~~タダのボヤキ~~
一応コンサル業界に身をおいてウン年程経ち、何度もメタクソに叩かれてきて、それでも何とか生き残ってきた自負から言わせてもらいますが、世の中には、胸ぐら掴んで「つまるところアンタは何が言いたいんだよ!」って言いたくなる文章が、結構あふれています。「何でこれを世に出そうと思えたんだろう…」とか、そんな感じで頭を抱えることもしばしばです。偶に自戒のため、悪文を垂れ流しにしてるサイトを見てたりもします。いっつも「うわぁ…」ってなって、ブラウザを”そっ閉じ”です。他山の石ですね。
4、そんなシチュエーションとか胃が痛くなるからゴメンですヨ。
5、戒めですよ。私自身、しょっちゅう忘れますからね。
6、加えてパワポも作らないとですが(遠い目)。
7、コレ言っとかんと、明日からマジで何も書けなくなっちゃうからね(滝汗)。ぶっちゃけ私も駄文製造機だからね。
8、「ドがつく理系」にして「国語の成績なんて全然まったくもってアレだった」私だって、少なくとも2次筆記試験に合格できる程度の文章は書けるのですから、皆さんに出来ないはずないですよ。ホントに。。
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