【まいど!関西です。】実務補習のススメ。
こんにちは、タキプロ関西7期のけんです。
さて、今回は、実務補習についてです。
先日、診断士試験最終合格を果たされた皆さんは、実務補習の申込みをされましたか? 診断士試験に最終合格をしたからといって、直ちに、中小企業診断士として登録できるわけでないことは、皆さんご存知のことと思います。
中小企業診断士として登録をするためには、2次試験の合格した日から3年以内に、15日間以上の実務従事又は実務補習を行い、中小企業庁に登録の申請をする必要があります。
ここで、ポイントなのは3年以内に登録申請というところですよ。
企業内診断士となる予定の方で、更新のためのポイント取得の目途が立たないので、登録をできるだけ遅らせようと、「実務補習は当面受けないでおいて、3年の期限ギリギリに実務補習を受ける」という選択をされる方がおられます。しかし、実務補習を15日間済ませておいて、中小企業庁への登録の申請だけギリギリに行うということもできる(15日間終わらせたからといって、即時の登録申請は強制されない)ので、実務補習の受講を遅らせる意味はあまりありません。
むしろ、実務補習の募集は定員がありますし、業務やプライベートの都合で、合格から3年の期間が到来する直前に、「受講するつもりだったのに受講できなくなった」という事態が生じると悲惨なことになりますので、可能な限り早めに15日間の実務従事又は実務補習を終えておき、登録申請だけすれば良い状態にしておくと良いですね。
で、中には、実務補習は費用もかかるので、受けないでおいて、実務従事で登録要件を備えようと考えられる方もおられるかもしれません。登録要件が定められている「中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則」には、実務従事について、イ号からホ号まで規定されていますが、その内容は曖昧で、多くの方が実務従事として届け出ている「イからハまでに掲げる団体以外の団体又は個人が行う中小企業の経営の診断、経営に関する助言又は窓口相談等の業務」について、『これが、経営の診断だ!』とか、『これが、経営に関する助言だ』とか、そんな具体的な定義はされていません。
そのため、知り合いに中小企業の経営者がおり、皆さんが、これまで学んできた中小企業経営に関する知識をもとに、経営の診断や、経営に関する助言を行い、その経営者の方から中小企業庁の定める様式で、経営の診断や、経営に関する助言を受けたことの証明をしてもらえれば、登録要件としての実務従事を実施したということになるわけです。
ただ、それで登録要件を満たすこともできるのですが、私が言いたいのは、「実務補習生の間しか経験できない実務補習を受けないなんて、もったいない」ということです。
私は、本業が弁護士ですから、毎日のように中小企業の経営(主に法務ですが)に関する助言を実施しています。そのため、実務補習なんて受けなくても、15日間以上の実務従事を行ったものとして、中小企業庁に中小企業診断士としての登録を申請することも可能でした。
ただ、①5人ないし6人の診断士登録を目指す同じ境遇のメンバーで、②先輩診断士である指導員(や、副指導員)の指導を受けながら(ある意味、総合診断に関するノウハウを盗みながら)、③実在企業の経営総合診断を行うことができる機会なんて、この実務補習くらいしかありません。
正確には、登録後も更新のための実務補習のようなプログラムは、各診断協会が用意しているようですが、先輩診断士から聞く限り、メンバー全員で熱い気持ちで取り組めるのは、実務補習のときだけ…ということのようです。
私自身、昨年3月、8月、9月の3回、実務補習5日間コースを受講し、異なる業種・異なる経営課題を持つ3社の企業の総合診断を、それぞれ別の指導員の指導を受けながら、それぞれ異なる分野を担当して、実施することができ、中小企業診断士としての経営診断に関するノウハウを、ある程度得ることができたように思います。また、一緒に実務補習を受けたグループのメンバーは、短い時間ではありますが濃い時間を過ごした「戦友」として、強い仲間意識を持つことができるようになりました。
実務補習は、本業との調整も必要ですし、それなりの費用や時間を要することになるため、様々な理由で実務補習を受けるかどうか迷っている方もおられるかもしれません。ただ、せめて1度、5日間コースだけでも良いので受けていただければ、中小企業診断士としてのスキル向上と人脈形成という両面で貴重な機会になるかと思います。
ぜひ、今回、診断士試験に最終合格された皆さんには、実務補習にも参加していただきたいなと思います。
【勉強会・セミナーの詳細、お申込みはこちらのページから】
========================
皆様の応援がタキプロの原動力となります。
ぽちっと押して、応援お願いします♪
========================