タキプロ的おすすめ書籍「人選力」

こんにちは!ふくまにあ@タキプロ九州ですみなさまいかがお過ごし?

あー明日はクリスマス・イブだねぇ

ま、ふくまにあは今さら浮き足立つ年頃でもありませんし、いたって地味~に過ごしますよぉ。

さて、さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね。「人選力ー最強の経営陣をつくる」C・フェルナンデス・アラオス です。

 

人選力―最強の経営陣をつくる

「人選力」C・フェルナンデス・アラオス Amazon

 

みなさま「人選」という言葉を聞いて何を感じますか?

ふくまにあは、おこがましい表現、縁のような偶然性に頼るもの、というイメージです。

また、ビジネスにおける「人選」については、大企業ではコントロール可能でしょうが、人材が限られた中小企業では「人選」などする余裕はない、手持ちの駒を動かすしかない、と思われるかもしれません。

けれど、中小企業こそ「人選」について多くのエネルギーを傾け、学習すべきだと思います。

なぜなら、中小企業の「人選」の重要性は、大企業に比べて業績や組織への影響が大きく、たったひとりの「人選」の誤りでも企業の命を急速に縮めるものだからです。

例えば、本の中で引用されている『名経営者が、なぜ失敗するのか?』でも、こんな風に書かれています。

経営破綻につながる4つの局面として、

新規事業への進出、イノベーションや変化への対応、M&Aへの対応、新たな競合への対応があるが、破綻する場合、実行部隊の人選に原因がある。

ほとんどの経営破綻は人材を適材適所に配置できない低い組織能力に直接の原因がある。

何が経営破綻につながるのか?

間違った人選である。

 

この本では、人を見抜く力、選抜する力は天性や勘のものではなく、学習可能なスキルであると書いています。

それなのにほとんどの人が、この「人選力」についてきちんとした教育を受けていない、ともあります。

そうですね、

「人を見る目がある」という表現は何となく天性のものを感じさせますよね。

だからでしょうか、「人選」について、ましてや「経営幹部の人選」についてまとめられている本はほとんど見たことがありませんよね

 

経営幹部の人選を難しくしている要素としては、

優秀な人材の少なさ、経営幹部ポストの独自性、ソフトスキルの評価の難しさ、

などが挙げられています。

また、それを解決する最適な手法として、コンピテンシー・モデルが紹介されています

この本には、世界有数の経営幹部人選会社であるエゴンゼンダー社による具体例やデータ、方法論が多数紹介されています。

さらに、章ごとにポイントがまとめられているのも、とっても便利なんですよ

ふくまにあは読み進めるうち、 いかにして「人選」するかを、勘や経験だけでなく学習していくことは、企業や自分にとって想像以上のインパクトがあるんだ、と感じました。

「人選」に悩む経営者のみならず、「人選」されるであろう人たちにおすすめの一冊です

 

 

 

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タキプロ的おすすめ書籍「人選力」” に対して2件のコメントがあります。

  1. さすらいの経営者 より:

    中小企業経営者が常に悩みそして失敗を繰り返しながら暗黙知として身につけていくのでしょうか。「人選力」、身に付ける時間が短縮出来るのならどんな努力も惜しまないと思う経営者多いでしょうね。
    その力を持つ診断士を経営者はアドバイス待ってますよ。

    1. takyprofessional より:

      さすらいの経営者さま。いつもコメントをありがとうございます。はい、おっしゃるように、経営者がさまよっている距離や時間を手引きして短縮したり、方向転換への選択肢を提示することが診断士の役割だと思っています。
      さすらいの経営者さまは診断士に求めるものをストレートにコメントしてくださるので本当にありがたいです。これからもよろしくお願い致します。

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