タキプロ的おすすめ書籍「プロジェクトファシリテーション」
こんにちは!ふくまにあ@タキプロ九州です
みなさまいかがお過ごし?
ふくまにあは正月ボケからやっと立ち直りましたわぁー。だって今年長かったもんね。ふう
さて、さっそく今週のおすすめ書籍をご紹介しましょうね。
「プロジェクトファシリテーション」関 尚弘・白川 克 です。
「プロジェクトファシリテーション」関 尚弘・白川 克 Amazon
この本は、光ファイバー、電線・非鉄金属メーカーで知られる古河電工㈱と、 コンサルタント会社のケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ㈱が実際に行った人事業務改革プロジェクトの物語です。
ふくまにあ、診断士ではあるものの、コンサル会社に所属しているわけでもなく、自社で何かプロジェクトを推進した経験もないため、この実際の業務改革物語にとても興味を持ちました。
物語は、プロジェクトの副リーダーだった関さんと、担当コンサルタントの白川さんが代わる代わる語り部となって進められていきます。
すべてが実話・実名ですからとっても臨場感がありますよー
プロローグは、コンサルタント会社を選ぶコンペの場面から始まります。
古河電工がケンブリッジを選んだ決定打は、意外なことに意気込みと顔つきでした
そしてプロジェクトは、チームを作りスタートします。
現状業務の課題の分析、要件定義、役員決済と順調に進んでいきます。
途中でプロジェクトの休止命令やら事件があったものの、古河電工の人事業務改革プロジェクトは背成功裏に終わります。
特にふくまにあが驚いた部分がありました。なんと、
3年半のプロジェクト期間中に、説明会230回、会議2,300回 を行ったこと。
もちろん、古河電工は全国に工場が点在していますから同じ内容の説明会や会議も多くあったでしょう。けれど、この本では、
「コミュニケーションがこのプロジェクトの成功の秘訣です」と断言するほど徹底的に説明し、周囲の共感を得ていくのです。
また、古河電工がコンサルタントに求める3要件も印象的でした。
①スピード・・・内部で試行錯誤しながら経営資源を長期間使うより、確立された方法論をもつコンサルタントの支援があれば短縮できる。
②外圧・・・・・外の世界を知っている人間の辛口なコメント、遠慮のない仕事、変わることの本気度を示してほしい。
③最後までいっしょに・・・計画を作った後も関わることで新しい業務が完全に定着する。
この3要件はふくまにあも、しかと胸に刻みたいと思いました。
この本のサブタイトルは、「クライアントとコンサルタントの幸福な物語」とありますが、本当にこんな協働関係が築けるプロジェクトができれば幸せですね。
プロジェクトに携わるクライアント側、コンサルタント側、どちらの人にもおすすめの1冊です
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