脱モヤ14「だから人事組織の課題なんだってば」/くコ:彡
こんにちは、いか@タキプロです。
モヤモヤせず診断士試験を勉強していくための脱モヤ十か条、これまで半年にわたってお伝えして参りましたが、今回でいよいよ最後の第九条となってしまいました。
※十か条이 뭐예요?(て何?)という方はこちら
でも、ちょっと待ってください。私が試験までにお伝えしたいこと、まだ全部書ききってないんです!
私はこのタキプロブログを読んでくださっている方に100%合格していただきたいと本気で思っています。読んでいない方には申し訳ないけれど、私は、読んでくださっている方に絶対合格してほしいし、徹底的に応援したいと思っています。
である以上、私がお伝えできて少しでも役に立つ(かもしれない)ことは、残さず余さず徹底的にお伝えしたいのです!皆様に今年、合格していただきたい以上、試験後にお伝えしたって意味がないですから。
そこで、思い切ってみさっちブログ班リーダーに直談判してみたところ、なんと本日は朝・昼・晩3回連続でいかによる脱モヤ特集を展開させていただけることになりました!やった、ひゅーひゅー!こんな勝手を許してくれてありがとう、みさっちリーダー!いよっ、度量が大きい!
さて、今まで脱モヤ十か条は精神論的な話も結構多かったのですが、最終回である今回第九条は実践的な話を中心に3つに分けて紹介したいと思います。紹介内容はこちらです。
朝: だから人事組織の課題なんだってば
昼: NPVは4つに分けて得点源
夜: 文字数は少ない方がいいと思うよ
これに合わせて十か条の表現も若干変えていますが、ご容赦ください。
それでは参りましょう!いか探偵による爆勝小ネタ集、VTRどうぞッ!(映りません)
目次
- その1)だから人事組織の課題なんだってば
- 事例Ⅰの基本フレームワーク
- 【具体例】H27事例Ⅰから
- 第2問 A社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120 字以内で述べよ。
- 第3問 A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。
- いか流 脱モヤ十ヶ条 第一条:自分なりの挑み方を見出す 第二条:診断士試験の目的は仲間作り 第三条:暗記は忘れてナンボ 第四条:難問は期待値で点を取る 第五条:いか流!二次テキスト適性診断 第六条:与件はツッコミどころが満載だ 第七条:SWOTだって必須じゃない 第八条:理不尽を感じたら社長になろう 第九条:爆勝小ネタ集(人事組織/NPV/文字数) 第十条:『見直し』で20点を稼ぐ 番外編:二次試験作法、二次一問一答
その1)だから人事組織の課題なんだってば
第一弾は、事例Ⅰの話です。
これまで私も他のタキメン(タキプロメンバー)も、「事例Ⅰは、人事組織の課題であることを意識して回答しよう」とたびたび唱え続けてきました。
でも、それってどういうことでしょうか。試験対策である以上、実際の受験方法に落とし込めなければ意味がありません。でも、概念的な説明って分かりづらいので、説明者の自己満足で終わりがちです。
そこで今回は具体例を用いて、この「人事組織の課題であることを意識する」とはどういうことなのか見ていきたいと思います。
事例Ⅰの基本フレームワーク
まずは事例Ⅰのフレームワークの「基本」を押さえておきましょう。
人事組織の課題の多くは以下のいずれかです。
・新環境への適合
・人材を最大限活かす環境
・従業員のモラール維持向上
・コンフリクトの解消
・経営指針の社内浸透
・収益を生む組織基盤構築
・必要な人手/能力の確保
・挑戦意欲の醸成
そして、大抵はこういった対応策で解決することになります。
・配置転換(部署間人員配分、競争環境)
・組織文化(集団凝集性、スローガン)
・人事採用(新規採用、退職再雇用)
・人材抜擢(権限委譲、正社員登用)
・意思疎通(ダイコミ、社内交流、ビジョン共有)
・外部連携(外注活用、産学/異業種/地域連携)
・評価制度(成果主義、公平評価)
・研修育成(OJT、Off-JT、スキル継承)
・組織構造(機能別組織、事業部制)
覚え方は最初の一文字ずつをとって「ハブ爺いが火消そ」です(酷い語呂合わせだ…)。
本当は大先輩ミッチーメソッド「さちのひもけぶかいねこ」をお勧めしたいですが、私が無断で勝手に紹介できないので、私なりの要素で作ったいかオリジナル版です。気になる方は本家も探してみてください。
事例問題で、もし対応策を問われたらこれらの方法を素直に一つずつ検討していきましょう。しかし問題によっては、実施済の対応策を示したうえで、なぜそのような取り組みをしたのか・どのような課題への対応だったのかを問われる、ひねったケースがあります。柔軟に対応できるようにしておきましょう。
【具体例】H27事例Ⅰから
◆平成27年度 事例Ⅰ
第2問
A社は、当初、新しい分野のプラスチック成形事業を社内で行っていたが、その後、関連会社を設立し移管している。その理由として、どのようなことが考えられるか。120 字以内で述べよ。
この問題は、与件文からだけでは、関連会社を設立し移管した理由の判断材料が足りません。財務管理や運用管理の問題であることも考えられます。でも事例Ⅰですから、あくまで人事組織の問題を解決するために関連会社を設立したと考えます。では、その解決したかった人事組織の具体的課題とは何でしょうか。
与件文には、これら2つの事業は「事業に関する考え方そのものが異なっていた」とあります。フレームワークを応用すれば、関連会社化の目的として、「人材配置を適正化する」「それぞれ異なる組織文化で凝集性を強める」「権限委譲しコア事業に集中する」「評価の公正性を保つ」「各自必要な技術力を維持・高める」などの可能性が考えられます。
あとは、コンテキストから妥当なものを選び、与件文をもとに掘り下げて回答を書いていくこととなります。
第3問
A 社および関連会社を含めた企業グループで、大型成形技術の導入や技術開発などによって、プラスチック製容器製造事業の売上が 60 %を占めるようになった。そのことは、今後の経営に、どのような課題を生み出す可能性があると考えられるか。中小企業診断士として、100 字以内で述べよ。
こちらも同様です。「今後の経営上の課題」とは当然人事組織の課題であると想定されます。そのうち各事業の売上構成が影響するものとしては、「従業員のモラール維持向上」「経営指針の社内浸透」「必要な人手/能力の確保」「コンフリクトの解消」「収益を生む組織基盤構築」などが関係しそうです。
そこから掘り下げれば、売上構成比が偏ることで従業員の士気に影響しそうな問題は何か、特定事業部の成績が良いことで経営指針や組織文化に影響を及ぼすケースはないか、本状況下の事業部間にて起きがちなコンフリクトは何か、このような組織構造で長期的な収益性や事業目標は達成できるのか、と連想的に考えていくことが出来ます。そのうえで与件文や事例目的を踏まえ、どれが必要な課題&対応策であるか、詰めていくのです。
以上です。実践編ですのでサクサク行きます!
本日も豊漁!くコ:彡
最後までお付き合いくださりありがとうございました。
次回の更新は、なんといかです!本日昼頃予定。
自分で言うのもなんですが、是非見てくださいね~!
いか流 脱モヤ十ヶ条
第一条:自分なりの挑み方を見出す
第二条:診断士試験の目的は仲間作り
第三条:暗記は忘れてナンボ
第四条:難問は期待値で点を取る
第五条:いか流!二次テキスト適性診断
第六条:与件はツッコミどころが満載だ
第七条:SWOTだって必須じゃない
第八条:理不尽を感じたら社長になろう
第九条:爆勝小ネタ集(人事組織/NPV/文字数)
第十条:『見直し』で20点を稼ぐ
番外編:二次試験作法、二次一問一答
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