【おーじ流アドバイス】2次での文字量を自在にコントロールする!その①/おーじ

はじめに

みなさん、こんにちは。タキプロ10期メンバー、「おーじ」です。

#自己紹介および1回目記事「企業経営理論は国語の試験だ!」はこちら
#2回目記事「2次事例Ⅳのケアレスミスをあなどるな!」はこちら

もう4月も半ばですね。1次から受験される方は、もうそろそろ一通りのインプットが終わる頃でしょうか。頭パンパンですよね。転んだら全部忘れそうな感じで。
でもご安心ください。忘れたって良いんです。一度きちんと理解している内容は、忘れてもすぐに思い出せますから。
え?詰め込み式で暗記しただけだから不安?
はい、なるほど。それでも大丈夫です。暗記だって立派な咀嚼です。8月まで時間もありますので、忘れては思い出すを繰り返しながら2周3周4周・・・とぐるぐるやるうちに、きっと確かな知識になるはずです。

ところで、GWの計画は立てていますか?
いえいえ、遊びの。ストイックタイプの勉強家の方には「受験年は休みなんてない!」という方も多いようですが、幸い今年は休みが長いので、遊びの日と勉強の日とメリハリ付けて息抜きに旅行にでも行かれてはいかがでしょうか(私も昨年は3泊4日で九州旅行していました)。ただ、旅行中でも、宿について夕食までの時間とか、港で船を待つ時間とか、結構いろいろスキマ時間はありますので、カンタンな勉強道具(スマホでも)は一応持って行った方が良いです。
そして大事なことは、勉強すると決めた日はちゃんとやることです。去年習ったきり4か月ブランクができちゃった企業経営理論総復習とか、まだ腹に落ちていない経営情報システムを画像でググりながら再整理してみるとか、まとまった時間があるからこそやれることをしっかり計画立ててやっておきましょうね(いちおう最後は真面目に〆る)

1.2次試験の文字数調整、どうする?

さて、雑談が長くなりました。
今日の本題は、2次試験です。
今日は、「指定された文字数に対応する方法」について書いてみたいと思います。

2次の解き方はいろいろな流派があると思いますが、私おーじは、
①シャーペン1本で与件文に「=アンダーライン(S・O)」や「~アンダーライン(W・T)」や「<>(時制)」や「□囲み(部門等)」等をマイルールで書く
②事前にホチキスから外した表Ⅱ(表紙の裏)に、設問ごとに問われていることと解答の骨子を→など使って因果を整理したうえでメモる
③そのメモを見ながら解答用紙に書く
というスタイルでした(まあ、みんなこんな感じですよね)。

そんなとき、③で余白メモを頼りに書き始めたは良いが、途中で「おいおいこのペースで書くと回答欄が全然足りないぞ」とか逆に「半分も埋まらないんじゃない…」とかいう事態に出くわすことがあります。
そうならないために、どうするか。
そして、書き始めてからそうなってしまったら、全部消すという暴挙に出ることなく平穏に決着をつけるには、どうするか。
そんなお話です。

2.まず、メモ量と文字数の感覚を持つ

最良の策は、解答骨子メモの段階で、このまま解答用紙に書いたら大体何文字に相当するのか、という感覚を持つことです。
書き出したキーワードや、そこから繋がる効果とか、それを文にしたら付いてくる助詞や助動詞などをふまえると、まあ、メモの原稿量の1.5~2倍くらいになるくらいでしょうか。
これは感覚的なものではあるのですが、何度もやっていると大体自然に分かってきます。ちょっと圧縮して書けば100字なら収まるな、とか、若干膨張させても120字だとまだ枠が余りそうだな、とか。

「経験だ」と言ってしまうと何のアドバイスにもならなくて恐縮ですが、自転車に乗るのと同様に感覚は体得してもらうしかないと思います。なので、書き始める前に文章量がどれくらいになりそうか、先に意識してやってみてください。意識するだけでも上達が早いと思います。

3.ボリュームが足りないとき

メモ書きの文字数をカウントする必要はまったくないのですが、パッと見た感じで文量を2倍にしても全然問われている文字数に達しそうになければ、それはきっと観点が足りません
着目するポイントが1か所に集まっている訳でないケースがここ最近は多いですので、離れた段落にも回収すべきネタがあるかもしれません。もう一度骨子を組み立て直しましょう。

例えば、H30年事例Ⅱの第2問です。
B社は今後、新規宿泊顧客を増加させたいと考えている。そこで、B社のホームページや旅行サイトにB社の建物の外観や館内設備に関する情報を掲載したが、反応がいまひとつであった。B社はどのような自社情報を新たに掲載することによって、閲覧者の好意的な反応を獲得できるか。今後のメインターゲット層を明確にして、100字以内で述べよ。

という問題でしたが、解答は第2段落からだけでなく、遠く離れた第9段落の「日本の朝を感じる朝食の献立とその器」も回収すべきネタに当たりますね。そんな抜け漏れもチェックしましょう。


あ、ちなみに全然関係ありませんが、事例Ⅱって、与件文に散らばった伏線をいかに解答の中で回収するかっていう、漫才のラストの畳み掛けみたいなものに似ているところがありますよね。「伏線回収」っていう漫才の技法です。ナイツとかトータルテンボスが上手なアレです。なので、回収されていない与件内のあやしげな箇所を残して帰っては絶対ダメだと肝に銘じておきましょう。H30事例Ⅱでは、私はどうしても大型バスの停められる駐車場だけ、回収できませんでしたが…。

4.ボリュームが有りすぎて枠が足りないとき

さて、あれもこれもと与件文から引っ張ってきすぎて、普通に書いたら文字数に収まらなさそうなケースも、結構あります。

こういった場合は、2つのパターンがあります。
①絶対全部大事なはずで、取捨選択できない場合
この場合は、書かれていることを、与件のワードも使いつつ一部を一般化して要約しましょう。
②箇条書きでいったん挙げたが玉石混交で列挙している場合
この場合は簡単です。重要な順に書いていって入るだけ入れましょう。入れるべきか迷うものがあれば、私なら文字数が許せば一応入れておきます。

②のケースとして、さきほどのH30事例Ⅱ第2問で見てみます。ターゲットは「和の風情を求めるインバウンド客」としたうえで、掲載すべき自社情報の候補として自分の中で以下が挙がってきたとします。

A:和の風情がある苔むした庭園
B:海外で著名な芸術家による美術品や文化の香り
C:日本の朝を感じる献立やこだわりの器
D:英語の話せる従業員
E:立地の良さ

そして、以下のように解釈します。
A:「和の風情」というキーワードが、ターゲットのニーズとピッタリなので最優先で入れる
B:「海外でも名の知られた」とわざわざ与件文でインバウンド客との関連を誘導しているので優先で入れる
C:「日本の朝」という言い回しがインバウンド客との関連を誘導しているので優先で入れる
D:インバウンド客との関連はあるものの、HPに入れる情報としてはやや微妙なので入れば入れる程度
E:インバウンド客が立地の良さを求めている根拠が微妙なので優先度は低め

という優先順位で書き始め、ABCは絶対、DEはもし入れば入れます。ちなみに、私の本番ではABCまでで余白が尽きたのでそこまででした。(それで良かったのかどうかは分かりません)

5.おわりに

おっと、もう3000文字を越えてしまいました。今日はこの辺りで止めておきますね。

「解答用紙に書き始めちゃったけど、文字数が足りなそう・余りそう」という場合の対処法については、次回のブログ(令和元年5月3日予定!)で紹介したいと思います。
お楽しみに!!

タキプロでは毎週水又は日曜に、2次試験の勉強会を開催しております。
おーじも、時間を合わせてできるだけ参加したいと思います。
また、ブログでの質問などのコメントも大歓迎です。

それでは、明日はノブさんの登場です。お楽しみに!!

以上、おーじでした!!

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