2次試験の現場で考えること/いいぜん(弁護士)

みなさん、こんにちは。タキプロ10期東京のいいぜん(弁護士)です。
自己紹介等の記事はこちらです。

2次試験が迫ってくると、焦ることもあるとは思いますが、これまでやってきたことを、振り返ってみてください。みなさん、合格に必要なことは十分に勉強してきているはずです。その力をそのまま出せれば合格できます。

司法試験の受験結果を振り返ってみると・・・

私は、法科大学院の後輩たちの司法試験受験対策ゼミで教えています。昨年まで、23人教えてきて、17人が1回で合格しました。そして、今年は6人中、4人合格しました。後輩たちはかなりの勉強をこなしていますので、知識不足で落ちることは基本的にはありません。それでも落ちてしまった人を分析をしてみると、大きく2つのパターンがあります。

1.わからない部分は避けて触れないようにしてしまった。

どうしても嘘を書くのは嫌だという本能が働いてしまうので、わからない部分を避けてしまうことがあります。でも、試験問題で、わからない部分というのは、そこに設問者の問題意識が含まれていることが多いのです。そして、その部分に触れないようにしてしまうと、大きな配点を失うことになります。

2.ホームラン答案を目指してしまった。

次に、意外と多いのが、ホームラン答案を目指してしまう人です。誰も思いつかないような天才的な思いつきには、おそらくどこかに基本的な誤りがあります。そもそも、誰も書かないようなことには配点はないと思った方がよいです。

中小企業診断士に置き換えてみると・・・

資格試験という性格上、中小企業診断士試験でも、基本的には同じことが言えると思います。

1.わからない部分を避けてはダメです。

わからないからといって、大事なことを避けてしまうと点は入りません。逃げずに真正面から与件文に向き合うようにしましょう。ヒントは与件文の中に必ずあります。

2.キーワードをすべて盛り込もうとしなくてもいいです。

中小企業診断士試験で、多くの人がやりがちなミスは、キーワードを盛り込みすぎて、文章として成立していないというパターンです。十分な時間をかけられるのであれば、キーワードを盛りだくさんに詰め込みつつ、ギリギリまで研ぎ澄まされた文章を書くことができます。十分な時間をかけることができる予備校の模範答案はそのような傾向が強いですが、はたして80分間でそのようなキーワードを満載したうえで十分に意味が通じる答案を書けるでしょうか。キーワードを1つ減らしたとしても、文章としてすっきりと読める答案を目指した方がよいです。多くの受験生が書きそうなことを過不足なく書くことが合格答案の秘訣です。誰もが書きそうな面白味のない答案を揃えることを目指すべきです。それで十分な高得点がとれます。

せっかくたくさん勉強したのだから、答案に勉強したことをたくさん盛り込みたいと思うのは仕方がないことですが、その際には、もう一度設問を読み直して、本当にこのキーワードは必要なのかを考えてみてください。

明日は、ささたかさんです。お楽しみに!!

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