【祝!令和元年度合格】平成13年14年の過去問を解くべし/風太さん

合格体験記ブログタイトル

こんにちは。okpです。
本日は令和元年に見事に合格された『風太(ふうた)さんの合格体験記をご紹介させていただきます。

合格体験記/風太さん

■自己紹介

男性54歳、東京圏在住、あるメディア系中小企業役員です。

40代終わり頃に「このままではいけない」と考え、勤務しながら
①国内MBA取得(2年)、または
②小物資格を複数取得(1年)+診断士取得(1年目標)、
を天秤にかけ、やりやすそうな②を選びました。

それが長旅の始まりとはつゆ知らず・・。

■受験歴

1次試験:4回(H27、H28、H29、R1)
2次試験:3回(H29、H30、R1)

■1次試験の勉強方法

1年目(H27)…独学。
TACスピテキスピ問を買い込み、12月から開始。しかしスピテキは読んでも理解できず、スピ問ばかりを5~6回繰り返しました。財務はスピ問の1問目から全くわからないため、2月から日商簿記3に着手し6月に取得。過去問は3年分のみ。
8月の本番は、CVPの公式を知らない、法務の組織再編を知らない、ような有様でしたが414点取れ、5科目合格。法務・情報が残りました。

2年目(H28)…TACの1・2次上級に通学。
2次主体で勉強し、法務・情報はTAC基本&上級テキストトレーニング(問題集)、答練、模試、過去問5をしっかりやり込みました。TAC教材以外はやっていません。
「十分に合格圏だろう」と思っていましたが、8月本番は55、56で、まさかの敗退。どんなに予備校成績が良くても、本試験が難化したら60点取れません。やり場のない悔しさを味わいました。

3年目(H29)…再びTAC1・2次上級に通学。
法務・情報に「運営・中小」を加えた4科目受験。予備校の教材(上級テキスト、トレーニング)、答練、模試、過去問5年に集中し、中小の白書は見ませんでした。
8月本番前は「今年外したら後がない」と大いに緊張し、また本番で最初の受験科目「運営」が激難で心が折れかけましたが、2日目の中小が84と大健闘し合格。

■2次試験の勉強方法

1年目(通算3年目、H29)…8月まで1次4科目に集中。
その前2年も(!)TACの2次講座は受講しており、ある程度の解法は身につけているつもりでしたが、過去問に苦手意識がありました。「ふぞろい」も読んでいましたがピンと来ず、予備校答練主体の学習で、本番はDACBのB。やはりDはショックです。

2年目(通算4年目、H30)…TAC2次本科に通学。
また事例4強化のため、2月まで日商簿記2に専念し取得。TAC「事例4特訓」は、通算2年目で受講しており、繰り返し復習していました。事例1と3は、先生の教えでH13以降の過去問をすべて解き、過去問の苦手意識がなくなると同時に2次試験対策の大きな力になりました。事例2はもともと得意(?)のため、あまり触らず。結果はABABのB。あとひとつでしたが、前年より大幅に点数は上がったため、自分の勉強法に手ごたえを感じました。

3年目(通算5年目、R1)・・・1次7科目の受け直し。
「経済」が丸3年ぶりになるため、TACの1次上級単科を取ります。同時に「中小」も。TAC上級の中小は、10月と早めにテキストが仕上がるためお勧めです。5月頃まで、1次7科目の復習中心で、2次は「事例4特訓」の復習と、前年やらなかった事例2の平成13年以降の解き直し、事例1・3は過去問を見直す程度でした。5月以降、1次の目途が立ったため、2次の比重を高め、1次と2次を半々程度としました。8月の1次後は、MMC通学コースに入学し、MMC答練と、過去問解き直しでフル回転しました。MMCの事例4答練は素晴らしかったです。

■1次試験のエピソード

3年目、4科目で受けた1次、初日の「運営」が激難のため、プレッシャーで全く眠れずに2日目を迎えました。
運営の出来が最悪の40点とすると、2日目3科目は平均67点取る必要があります。

私は試験の休み時間は必ずテキスト等にギリギリまで目を通す派でしたが、この時初めて「休み時間は頭を休める」ことに使いました。机に突っ伏して眠るのです。特に昼休みは、1時間のうち40分は眠ったと思います。効果はあり、頭がすっきりし、特に昼休み後の中小では84点取れました。
試験前日に眠れなくても「当日の休み時間に眠れる、効果はてき面」と思えばプレッシャーがかからずに済みます

■2次試験のエピソード

3年目の2次、事例1~3は難しかった!できた手ごたえは全くなく、再現答案の予備校採点もふるわず、「来年どうしようか」と悩んでいました。筆記通過者の発表で番号を見つけても信じられず、「何かの間違いだ、取り消し通知が来るかもしれない」と怯えながら口述対策をしました。

■敗因

とにかく、「2次試験は何を書いたら受かる試験か」がわかっていなかった事に尽きます。

■勝因

過去問を、H13以降すべて解いたことです。これをやると「2次試験は、繰り返し同じことを聞いている」事が見えてきます。「これを書けば加点されるフレーズ集」が自然と蓄積されます。過去問5年だけでは、ここが見えません。

■これから合格を目指す受験生へのメッセージ

1次は、時間さえかければ大丈夫です。科目合格者は、残り科目数が1~2科目など少なくても、4科目以上は受けた方が良いと思います。「どんなにやっても60点取れない爆弾科目が2つある」前提でいて下さい。

2次は、とにかく過去問です。特にH13~14は、事例ごとの本質をストレートに聞いていると感じます。だまされたと思ってぜひ解いてみて下さい。解答が無いって?ネットを探せば、ブログなどの素人回答がいくつかヒットします。模範解答って、必要でしょうか?必要ではないと思えた方は、かなり合格に近い位置にいると思います。

 


以上が『風太』さんの合格体験記です。いかがでしたでしょうか。
私は風太さんにお会いしたことはありませんが、風太さんは非常に努力されている方なのが、ヒシヒシと伝わってきました。
特に2次試験の『繰り返し同じことを聞いている』『これを書けば加点されるフレーズ集』は、まさにその通りだと思います。
無限にあるように思える2次試験の解答解法ですが、必要となる知識や解法は限定されているように感じます。
それが何なのか、予備校の講師が教えてくれたりするかもしれませんが、結局は自分で沢山過去問を解いて『実感する』というのが、重要なんだと思います。
風太さん、素晴らしい合格体験記をありがとうございました。

明日は、いいぜんさんが、『長老』さんの合格体験記を紹介します。
お楽しみに。

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