〔3人子持ちの合格道〕一次ってのはな、耳で受かんだよ。& 情報システムは暗記ではない。byやまけん
おはようございます! 3人子持ちアラサー(フォー?)リーマン診断士のやまけんです。
前回記事 → 自己紹介と家族協力の大切さについてはこちら
新年度初日は、子育て中の皆さんにお勧めの勉強方法と、経営情報システム勉強のコツをお送りします。
一次試験は「耳」で受かる。音声勉強のすすめ
さて、前回の記事でもチラリと書きましたが、世帯持ちのパパが診断士試験で最も苦労することは何だと思いますか?
それは
酒を飲めないことです。
嘘です。ごめんなさい。(真っ赤な嘘ではな・・・いやなんでもないですすいません)
それは、勉強時間の捻出です。
想像してみましょう。
平日。朝は満員電車で立ちっぱなし。日中は仕事。夜は飲み会や残業、やっぱり混んでる帰りの電車。繁忙期は帰りが22時を過ぎることもざら。たまに早く家に帰れたら、それはそれで家族と話したいし、家事、子供のお風呂、寝る前の絵本とやることいっぱい・・・あれ? もう23時?
休日。朝から子供たちの遊んでコール。家の中にはとてもいられず、お弁当を持って公園に。おっと、せっかくの休日だし、奥さんのためにも家事参加だ。夕飯作って、掃除して、晩酌もしたいな。ああ、こどもお風呂入れなきゃ…あれ? もう21時?
そう。無くなるのです。時間が。何もしていないのに、小さい子供といると、とにかく時間が無くなるのです。
だからといって、自分の自己研鑽だけのためにワンオペ育児を奥さんに強い続けると、試験勉強うんぬんの前に(夫婦・家族仲的に)試合終了となることは火を見るより明らかです。オーマイゴッド!
しかし時間は待ってくれない。試験範囲だって結構広い。一体どうすればよいのか。
今日の記事のタイトルをもう一度見てください。
満員電車でも。
家事をしていても。
公園で遊んでいても。
風呂に入っていても。
使える体のパーツがあるではないですか。
そう。耳です。
聞くのです。スマホで、こまめに、ひたすらに。
通勤電車の往復2時間、子供と公園で遊ぶ1時間(片耳イヤホン突っ込み)、食器を洗う30分、風呂に浸かる20分、車に給油する10分。駅まで歩く5分。解説・問題・回答を音声で繰り返し何周も聞くのです。どんなスキマも逃さない気持ちでいれば、積もり積もって1日2~3時間は勉強できます。
通学どころか、ノートに書き込む暇、本を開く時間すらろくにとれない状況でも、これでもかというくらい音声で知識を染み込ませれば、直前期の追い込みで合格圏入りは十分可能だと思います。
留意点は、①単元が細かく分かれており、②1講座あたりの再生時間が短く、③音声にメリハリがあってクリアに聞きとれる通信講座を選ぶことです。1講座の再生時間が数十分に渡ると、この方法のメリットを享受することができません(わたしは通勤講座〔現在のStudying〕を利用していました)。常に時間に追われて勉強が遅れ気味という方、ぜひ、試してみて下さい。
経営情報システムは、暗記ではない。
さてもう一つ、科目別の論点として、経営情報システムに触れていきます。
突然ですが、みなさんは、この科目にどのような印象をお持ちでしょうか?
〔得意な人〕
・得点源
・簡単すぎる
〔苦手な人〕
・鬼門
・難しすぎる
・科目名だけでじんましん出る
・丸暗記でしか戦えない
・3文字アルファベットもカタカナももう嫌いだ
分野が分野だけに、得点源化できる人とそうでない人とで大きな差が付く科目です。私もITは素人。メカアレルギーこそないものの、ユーザーとしてパソコンや家電を使っているだけで、CPUとかクロック周波数とか何のこと? という感じでした。おそらく一般的にも、丸暗記で乗り切ろうとする方が多いのではないかと思います。
しかし皆さん、それはあまりにもったいない。経営情報システムは実は、意味を理解すると非常に身近で面白い! のです。
そもそもなんでインターネットはつながるのか?
私がブログを書き、誰かがそれを読むというやりとりは、どうして実現できるのか?
なぜ私たちは意図した相手にメールを送れるのか?
考えてみると不思議で、興味をそそられないでしょうか。中身を理解しようとしながら学ぶと、この科目の学習効率は、2倍も3倍もアップします。記憶の定着度も抜群です!
例えば。私はネットワークについて学ぶ中で、以下のような事実を知り、新鮮な感動を覚えました。
①ネットワークはLANが根幹。インターネットですら、無数のLANを繋いだ集合体でしかない(WAN)。
②データはネットワークを通じて相手に送られる時、宅急便でモノを送るかのように「梱包」され、「宛名」が貼られ、送信される。受け取った側は、これまた宅急便と同様、「梱包」をほどいてデータを受け取る(カプセル化)。
③「宛名」は広大なネットワークの中でユニーク(一意)に定まるよう工夫されている(グローバルIPとポート番号の紐づけ)。
④「梱包」や「宛名」貼りなど、データを送る役割は全部で7つあり、完全分業制となっている(OSI参照モデル)。
⑤同じルールを使っているからこそ、デバイス同士が通信できるのであり、現代では1つのルールがデファクトスタンダード化している(TCP/IP)
※厳密な定義や説明とは異なります。素人がかみ砕いて理解したイメージとしてお読みください。
人が手紙を手で運ぶしかなかった「通信網」を電子的に成立させるため、1つ1つの仕組みが実に合理的に構築されており、とても興味を持って学ぶことができたのです。
また、大量に登場する3文字の略称アルファベットは、正式名称を覚えることで、おのずと意味が見えてきます。こんな感じです↓
・DNS(Domain Name System)
→ドメインとネームのシステム。データ送信先ドメイン名と同IPアドレスの紐づけシステム
・LAN(Local Area Network)
→ローカルなエリアのネットワーク。組織やフロアなど、限定エリア内のネットワーク。
・WAN(Wide Area Network)
→ワイドなネットワーク。LANとLANを繋いだ広いエリアのネットワーク。
・TCP/IP (Transmission Control Protocol Internet Protocol)
→プロトコルだからルール。IPとくればIPアドレス。インターネット通信のデファクトスタンダード。
・VPN (Vertial Private Network)
→バーチャルでプライベートなネットワーク。専用ネットワークなんだけど、何かが仮想。実際に専用線を引くわけではなく、パブリックネットワークを使って、暗号化などの方法でなんとか専用ネットワークを作るので、仮想。
・DMZ(DeMilitarized Zone)
→非武装地帯。社外ネットワークと安全な社内ネットワークとの中間に位置し、ネットワーク経由の攻撃から、内部ネットワークを保護する緩衝地帯。(洒落た表現ですね!)
しかし、市販のテキストの中には、情報システムは暗記と割り切り、表面的なことしか書いていないものが多いのも確か。どうにも興味がわかないという方が多いのも、そこに原因があるのかもしれません。
そんな方は、インターネットで「3分間ネットワーキング」と検索してみて下さい。初心者でも分かり易く、笑える構成で、ネットワークの仕組みが丁寧に解説されています。これを読めば、暗記一辺倒だった情報システムの勉強が、きっと変わるはず! 苦手意識がある方はぜひ、試してみて下さいね。
明日は『szhiro』さんの記事です。お楽しみに!
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