時間のトリックに惑わされるな! by こなん

みなさん、こんにちは。「NOV」改め「こなん」です。
こなん君と呼んでください。
実は、タキプロに「のぶ」さんという方がいらっしゃいまして、表記上は問題ないのですが、Zoomの交流会に参加する際には紛らわしくなるということで、名前を「こなん」に変更しています。
Twitterでも見かけると思いますので、見かけたら声をかけてくださいね。
ちなみに前回の記事はこちら
今回は二次試験の事例Ⅰについて書きたいと思います。

二次試験独特の緊張感

中小企業診断士の二次試験を初めて受けるときは本当に緊張しますよね。
試験会場にいる人は一次試験を合格した猛者ばかり。
そして、試験会場に入ると静寂が広がっています。
その後、試験管が入ってきて、淡々とした口調で説明を開始し、解答用紙と問題用紙が配られます。
いや~、緊張しますよね~(二度と経験したくないですが・・・。)
明らかに普通の精神状態ではない自分がいます。
そんな中で、開始の「チーン」が鳴って試験開始です。

事例Ⅰに仕掛けられた罠

事例Ⅰは、正確には「組織(人事を含む)を中心とした経営の戦略及び管理に関する事例」ですが、この事例Ⅰには様々な罠が仕掛けられています。
特に時間を使ったトリックには注意が必要です。
ちょっと古いですが、平成25年度の事例Ⅰの場合には時制を表すことばがこれぐらい入っています。

〔与件文〕
第1段落 時制なし
第2段落 「近年」
第3段落 時制なし(第2段落からの流れなので、おそらく「近年」)
第4段落 「1990年代半ば」「初め」「現在の」「以前から」
第5段落 「今でこそ」「サプリメント販売を始めたとき」「今日同様」
第6段落 「2000年代半ば」「それまで」「これまで」
第7段落 「サプリメントを発売した当初」「当時」「ここ2年」
第8段落 時制なし

〔設問文〕
第1問 「ここ数年で」「これまでの」「今後も」
第2問 「今後」
第3問 「最近」「従来」
第4問 時制なし

平成25年度の事例Ⅰは非常に与件文が短いのが特徴ですが、それでもこんなに時制を表す言葉が入っていて、時制がいろいろと変化しています。
時系列に並んでいれば、理解するのはそれほど難しくないのですが、これだけ複雑になっていると、A社の状況を正確に把握するのが難しくなります。
まさに時間のトリックを使って問題の難易度を高くしているのです。
ただでさえ、普通の精神状態ではない受験生にとっては大変なのですが、設問文でも制約条件として時制が使われるので、時制には本当に注意が必要です。

時間のトリックを破るには?

このトリック、先ほども少し触れましたが、実は冷静になって時系列に並び替えてみると、それほど難しくありません。
ただ、問題なのは「冷静ではない状態」で「並べ替える時間がない」ということなんです。
「冷静ではない状況」というのは何ともアドバイスしづらいので、「並べ替える時間がない」ということへの対応を考えてみましょう。
私の場合、考える時間を多くするため、メモなどは最小限にしていました。

手順としては
① 時制を表す言葉全てを丸で囲む
② 同じ時制の言葉を線で結ぶ
③ 言葉を囲んだ○の左上に時制が古い順に番号をつける
④ 番号の順に与件文を読んでA社の変遷をざっくり頭に入れる
というやり方です。

こうすることで、時間のトリックに惑わされないようにしていました。
慣れないうちは大変ですけど、慣れてくると時間のトリックに戸惑うことが少なくなると思いますよ。
時制をシャッフルしたって真実はいつも1つ!
こなんでした。

次回はナベヤさんです。お楽しみに。

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