【ケイン・濃スギの話⑤】 事例Ⅳを勉強する理由は?byケイン
おはようございます!タキプロ11期ケインです。
[過去記事です]
◇自己紹介&ケイン・濃スギの話 2回目の2次事例Ⅳ〜失敗談〜→こちら
◇ケイン・濃スギの話② 事例Ⅳは診断士試験の最終決戦!でも苦手・・→こちら
◇ケイン・濃スギの話③ 事例Ⅲ:ストーリーを理解して大外しを避ける→こちら
◇ケイン・濃スギの話④ 事例Ⅱ:2次事例Ⅱ 55→75→55の理由は?→こちら
1次試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
今年はいつも以上に気を使うことが多く、精神的にも相当疲れたのではと思います。
私の場合は運良く2択の勝率が良かったので合格出来ました(結構ギリギリ…)。そして、ようやく暗記ばかりの生活から解放されて2次の勉強はそれなりに楽しかった思い出があります。ただ、流石に3年も2次の勉強するのは辛かったですが…。
何はともあれ、2次試験に受からなければ最終合格とはならないので、切り替えてもう一踏ん張りです!!
さて、今回は事例Ⅳの担当がまたまた回ってまいりました。過去記事でも1回目、2回目で事例Ⅳに触れているのでそちらもチェック頂ければと思います。
過去記事で細かな点はお話しているので、今回はサラリと今だから思う視点を語りたいと思います。
事例Ⅳの勉強をする目的は試験に合格するためだと思います。当たり前ですね。
ここでお伝えしたい事は「試験に合格するための勉強≒財務・ファイナンスを理解する勉強」になる事が試験後の活動含めて意義が大きいという事です。これは単なる暗記になっていないかに近いかなと思います。
とにかく公式を暗記して頭に叩き込まなきゃ勝負にならないでしょ!と私は思っていました。もちろん間違いでは無いですし、得点を取る上では不可欠では有ります。ただ、表面的な所にばかりに目が行ってしまうと、本質が見えず少しの変化にも対応できないリスクが潜んでいると感じます。
例えば下記とかも、受験時にはハッキリ答えられなかったと思います。
・ROEとROAの違い
・株主資本コストとWACCの違い
・企業価値はなぜFCFで計算するのか
試験では得点を取る必要があります。その中で、一歩踏み込んで本質を知ることは大量失点のリスクを減らし、高得点の可能性を高める効果があると思います。
直近ではコロナウイルスによる経営打撃で、ROEを主眼とした経営も見直されて来ているように、状況によって要求される指標も変わります。本質を理解する事は診断士という視点だけでなく、社会人としても見える景色を変えてくれるのではと思います。せっかくやるからには、これから先ずっと自分の価値を高めてくれる方が良いです。少しの意識でリスクを減らし、自分自身にレバレッジを利かせられる、、そう感じる今日この頃でした。
次回は、けんけんさんの登場です!お楽しみに!
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質問
ケイン様
はじめまして、ぽんかつと申します。
2020年度合格を目指しているのものです。
いつも記事読ませて頂いております。
こちらで質問していいものか迷いましたが、どうしてもお聞きしたくご質問させていただいております。
対象事例:事例Ⅳ
教材:30日完成!事例Ⅳ合格点突破計算問題集
質問対象:STEP1 投資の経済性分析
問題番号:第2問
問題ページ:p.24
解答ページ:p.91-92
質問事項
「問題より」
営業キャッシュフローの計算に使用する運転資本増減額についてです。
p.92の解答を見ますと、5年度の運転資本の増減額が60[万円]となっており、表下部の(※)にも「5年度末には稼働終了により60[万円]減少する。」との記載があるのですが、
「私の認識」
5年度末までには設備は稼働しており、問題文より、5年度も60[万円]の運転資本はかかっているので、対4年度では増減額は0[万円]になるのでは?と考えております。
インターネットや過去問を用いて自分で調べたのですが、確信が持てず質問させていただいております。
よろしくお願いいたします。
ぽんかつ様
この度はご質問頂き有難う御座います!いつもお読み頂いているとの事で大変励みになります。
ご返信が少々遅れてしまい申し訳御座いませんでした。
ご質問頂戴した内容ですが、実は受験生時代に全く同じ悩みを抱えていました…。
取り組み時は私も間違えていましたし、書き方としてはおっしゃる通りに解釈できるように思えます。
(ちなみに受験生時代には、「この問題は例外例外」と思って割り切っていました・・・)
最適解という訳では無いかもしれないので、その点はご了承頂ければと思いますが、明記させて頂きます。
解釈:
文中に「設備の稼働中には運転資本が毎年60万円必要」と明記されています。
そして問われているのは各期末時点のキャッシュフローですので、
5年度末時点では設備稼働は終了している=運転資本60万円は不要となる。という解釈です。
本設備投資に伴って増減した運転資本(=売掛金+棚卸資産―仕入債務)が5年度末時点では設備稼働終了により無くなり、
前年度末との差分として60万円キャッシュフローが+(プラス)になっているという事になります。
運転資本の細かな内容が書いていないので、この書き方ではここまでの解釈しかできないと思っています。
設備を稼働させるための費用は既に営業費用で計上されているので、
ここでの運転資本はあくまでも売掛金+棚卸資産―仕入債務にフォーカスした部分となるかと思います。
個人的な尺度になってしまい恐縮ですが、この問題は抽象的で解釈難しいと思います。
対策:
この点に関しては設問をよく読んで解釈するしか方法が無いかなと思います。
運転資本に関する問題はP62 Days20にもありますが、
こちらは各年の運転資本が明記されているので逆にこの方が解釈しやすいですよね。
最終年度の処理方法が不明瞭で運転資本によるキャッシュフローの調整が必要かどうか迷います。
自分も財務は苦手だったので大きな事は全く言えませんが、抽象的な書き方は本番でもありますし、
そういったケースは色々と解釈できて迷うケースもあるので、過去問を中心として多くの問題に触れる事が大切だと思います。
後は、多くの人が選びそうな一般的は解法を実施するということも選択肢の1つかと思います。
自分で腹落ちしないと私のように本番で変なに迷うケースもあると思うので。。
最後に「運転資本」を色々調べてみると理解が深まるかと思います!
長くなってしまいましたが御回答になっておりますでしょうか…。
タキプロ一同、ぽんかつ様の受験生活を応援しております!引き続き頑張って行きましょう!
よろしくお願いします。
ケイン