【事例Ⅳ】自分の苦手対策ポイント3つ byマーチン
皆さん、こんにちは。
タキプロ関東11期のマーチンです。(自己紹介はこちら)
7月1次試験、受験された方、お疲れさまでした。
結果は人それぞれですが、今までやってきたことに何一つ無駄なものはありません。
自信を持って、また前にすすんでいきましょう。
そして、2次試験を10月に受験予定の方は、さあ、これからがまた本当の勝負です。
一日一日を大事にして過ごしていってくださいね。
今回は前回に続いて事例Ⅳです。
前回は自分がいかに事例Ⅳが苦手かについて書きましたが、
今回はその苦手を踏まえて、自分が気付いたポイントと対策を書いていきます。
自分が初年度受験して、事例Ⅳに関して失敗した敗因を考えると、
以下の3つのポイントがありました。
①それぞれの個別論点について、優先順位をつけた勉強ができていなかった
②80分の中で最大の成果を得るためのタイムマネジメントができていなかった
③拾った数字の転記やメモのミス、書き間違いがものすごく多かった
それぞれの①~③について、自分なりに立てた対策と
取り組んだ内容を記載していきます。
①それぞれの個別論点について、優先順位をつけた勉強ができていなかった
問題集やテキストに載っているということだけで、ただ漠然とこなしていました。
いや、漠然とこなすことで精一杯でした。
そこで、自分の不得意分野かつ頻出論点に勉強時間を振り向けていくように変えていきました。
また、問題を解き慣れていなかったため、事例Ⅳ特有の与件文に慣れておらず、
現代文を解釈するように丁寧に読み込み、何の数字が必要で、それを導きだすためには
どういう解法が必要かを習得するよう訓練していくようにしました。
以下、各頻出論点で個別に紹介します。
【経営分析】
合格するには確実に点数をあげたい分野です。
とにかくミスらないように、前期のデータと当期のデータの場合、前期のデータで
間違って計算しないように、当期のデータをマーカーでグリグリと目立たせたりもしました。
また、時間はきっちり20分間でこなせるように訓練を繰り返しました。
【CVP分析】
損益分岐点分析(CVP分析)は経営分析に次ぐ、頻出分野です。
問題用紙の余白スペースにしっかりと、そして必要な情報を選別して記載し、
ミスなく計算するように心掛けました。
→そのメモの取り方が大事なポイントです。
【設備投資の経済性計算】
書籍や受験予備校の講師の方によっては、難しいからそもそも時間をかけずに最初から
捨て問にする!と話していることもあるようです。
ですが、難しいのは確かですが、私はこの論点では設問1の部分だけでも得点を取りに行くべきと考え、
繰り返し計算問題に取り組みました。
【キャッシュフロー計算書】
まずは営業活動キャッシュフロー(間接法)の計算ができるように
することが肝要です。
税引き前利益からスタートして、営業外収益はマイナスになって、
営業外費用はプラスにするとか、細かいルールがありますが、とにかく
何回も問題やって、慣れるのが一番かと思います。
実際に問題を解いていくにあたって、CF計算書の場合、1度使った数字や項目を
何度も使うことはないので、使用したものはチェックしてつぶしていくと
ミス防止になると思います。
以上、各分野について、特に目新しいことではありませんが、
確実に点数を積み上げられることを目指して、取り組んでいきました。
②80分の中で最大の成果を得るためのタイムマネジメントができていなかった
よく言われていることですが、事例Ⅳは計算問題の処理時間で差がつくのは
電卓をたたくスピードではなく、いかに無駄なく、効率的に計算するか、です。
満点を狙っているわけではありませんので、80分という限られた時間の中で
いかに全体最適としての合格点を勝ち取るかのタイムマネジメント勝負だと思います。
その限られた時間の中で、すべての問題に同じように時間や労力をかけるのではなく、
解く(点数を取りにいく)問題と、解かない(あきらめるか部分点狙いの)問題を
きちんと分けることも大事な作業です。
与件文を読む際には、事例Ⅰ~事例Ⅲのように長い文章ではないので、
丁寧に読むこみます。
その上で、設問文を読んだ際には、設問1~設問3まであるとした場合、
設問1だけ読んで慌ててとりかかるのではなく、
最後の設問3まできちんと読んで、どんな数字が全体で必要なのか、
きちんと確認することです。
各問題の設問は後半にいくほど難しくなる傾向があります。
そのため、試験開始して、時間の余裕のあるうちに、設問1~設問2を優先して
解答し、後半の設問は後回し、もしくは時間が無ければ、あきらめて、
他の設問に時間をかけていくように工夫していくことで、
点数を積み上げていくようにしました。
そして、ついつい計算問題の処理がメインになりがちですが、実は文章問題も
配点は高く、与件文を読み込むことで解答のイメージを掴めることがあります。
そのため、文章問題は残りわずかな時間で解く問題ではなく、
かなり早い時間に優先的に着手すべき問題であるとも考えました。
そのうえで、令和元年度の事例Ⅳを実際に試験会場で解いた際には、
始めに各設問を確認して以下の優先順位をつけて解いていきました。
高、低 :優先順位の高低を表しています。
第1問 経営分析
(設問1)①②③ 高 ここは絶対に間違えられない
(設問2)高 文章題なので優先的に
第2問 CVP分析
(設問1)高 単純な変動比率の計算。落とすわけにはいかない
(設問2)(a) 高 大事な損益分岐点の計算問題 経常利益ベースで
(b) 高 記述問題は優先順位高し
(設問3)(a) 低 難しそうな問題なので、後回し
(b) 低 部分点だけでも取ることを目標に
第3問 設備投資の経済性計算
(設問1)高 難しくないが、ゆっくり慌てずに
(設問2)(a) 高 余白の広いページでゆっくり計算をする
(b) 高 同上
(設問3)(a) 低 難しそうな問題なので、後回し
(b) 低 部分点だけでも取ることを目標に
第4問 理論文章問題
(設問1)(a) (b) 高 記述問題は優先順位高し。与件文から推測して
(設問2)高 同上
③拾った数字の転記やメモのミス、書き間違いがものすごく多かった
自分ではミスしないように意識していたつもりでしたが、やはり
いろいろとやらかしてました(汗)
事例Ⅳはきちんと設問を理解し、そこに合う適切な解法を導きだせるかどうかが
重要であって、難しい計算は出てきません。
私はメモだと思って、問題用紙の余白にいい加減に汚い字で書いていたことを
途中で後悔しました。
テキトーに書いているから、ミスも誘発するし、転記漏れも発生していました。
前述のCVP分析のところでも書きましたが、余裕をもって余白ページの広い部分を使って、
どこから、どの数字を持ってくるか、を正確に間違わないように
メモして、情報整理することが実は事例Ⅳを制するカギだとも考えます。
きちんと紙に書いて、自分で流れを説明できるようにする訓練をしていくこと。
そうすることが時間短縮とミス撲滅のために有効だと思いました。
結局、「急がば回れ」なんですね。
以上、私の前年度の敗因を受けての対策ポイントでした。
丁寧に読み込んだ情報をいかに無駄なくスムーズに扱って、解法に活用できるか、
を意識していました。
なにか参考や気づきになる点があれば幸いです。
本日はここまでです。
次回は「MASA」さんからです。
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